若手育成とともに結果を求めるシマノレーシング。2016年は湊諒、秋田拓磨、小橋勇利が加入し、平均年齢21.8歳の10人で戦う。



ツール・ド・おきなわチャンピオン210km ラスト5km、入部正太朗(シマノレーシング)がアタックツール・ド・おきなわチャンピオン210km ラスト5km、入部正太朗(シマノレーシング)がアタック photo:Hideaki TAKAGI
近年若手育成を前面に出し国内外のレースを戦うシマノレーシング。平均年齢も若く2016年は21.8歳、最年長はキャプテン入部正太朗の26歳だ。2015年は入部がJプロツアーみやだクリテリウムで優勝、さらにUCIレースのツール・ド・おきなわで2位に。さらに木村圭佑は重要局面で動けるほどに成長。育成チームとして順調に活動している。

2016年は新しく3人が加入する。湊諒はチーム右京2015年の快進撃を支えたキーマンと言ってよいほどの活躍を見せた。朝日大学の秋田拓磨は学生個人ロード優勝やナショナルチームとして海外遠征やTOJに出場。小橋勇利は故障から明けた2015年は世界選手権U23にも出場し日本人選手では最上位の成績を出した。

みやだクリテリウムで優勝の入部正太郎(シマノレーシング)みやだクリテリウムで優勝の入部正太郎(シマノレーシング) photo:Satoru.Kato
以下、チームの野寺秀徳監督からのリリースを紹介しよう。

2015年シーズンを振り返って

メンバーの入れ替わりにより、2015年シーズンは21歳と言う若いチームでのスタートとなりました。チームとして国内外での勝利を目指す戦力としては不足部分が多く出たことは否めませんでしたが、成長への目的意識を定め試行錯誤を繰り返すことで、未来へ向けたチームの基盤は固められてきたと強く感じます。入部正太朗新キャプテンは国内トップクラス選手としての力を証明し、木村圭佑は様々なフィールドで力を見せてきました。それに続く多くの選手が確かな成長を見せています。

2016年シーズンへ向けて

JPT西日本ロードで先頭を走る湊諒JPT西日本ロードで先頭を走る湊諒 photo:Hideaki TAKAGI10名体制とチームを補強し、幾つかの結果を求めるシーズンとなります。主な目標となるのは国内選手権での勝利、国内外UCIレースでの勝利と、UCIポイント獲得、Jプロツアーでの複数勝利が目標となります。シマノレーシングにとって飛躍の年となると信じています。
ナショナルチームでツアー・オブ・ジャパンに参戦した秋田拓磨ナショナルチームでツアー・オブ・ジャパンに参戦した秋田拓磨 photo:Hideaki TAKAGI
新しく加入する3人に対して、まずはそれぞれが、誰にも負けない強い向上心を持ち活動して欲しい、それだけを期待します。チームが掲げる世界レベルの目標を実現する事は難題ではありますが、自分こそがと言う意思を貫いて活動してくれれば、必然的にレベルは引き上げられ、目標が現実味を帯びてくるはずです。若いシマノレーシングにとって彼らは即戦力と考えています。
世界選手権ロードU23 集団内で最終周回に入る小橋勇利(JP SPORTS TEST TEAM MASSA ANDEX)世界選手権ロードU23 集団内で最終周回に入る小橋勇利(JP SPORTS TEST TEAM MASSA ANDEX) photo:Kei Tsuji
シマノレーシング2016年体制

登録:UCIコンチネンタルチーム

選手(氏名・生年月日・出身・2015年所属チーム)

入部正太朗 19890801 奈良県 シマノレーシング (キャプテン)
木村圭佑  19911215 滋賀県 シマノレーシング
西村大輝  19941020 兵庫県 シマノレーシング
横山航太  19950820 長野県 シマノレーシング
秋丸湧哉  19910601 大阪府 シマノレーシング
小山貴大  19961128 群馬県 シマノレーシング
水谷翔   19970202 鹿児島県 シマノレーシング
湊諒    19920412 青森県 チームUKYO(新加入)
秋田拓磨  19940101 福井県 朝日大学(新加入)
小橋勇利  19940928 北海道 JPスポーツテストチーム・マッサ・アンデックス(新加入)

チームスタッフ(役割・氏名・所属)

チームマネジャー 野寺秀徳   (株)シマノ
メカニック  大久保修一  (株)シマノ
マッサージャー  鳴島孝至   小守スポーツマッサージ療院
ドクター     熊井 司   奈良県立医科大学付属病院
ドクター     磯本慎二   奈良県立奈良病院

監督からの各メンバー紹介

入部正太朗
 2015年よりチームキャプテンを務め、選手として大きく飛躍した。高いスピード域を持続する能力に長けており逃げを試みる場面、スプリントを狙う場面でも大きな可能性を見せている。2015年の勝利こそJプロツアーでの1勝だけであったが、数多くのレースで勝利目前まで駒を進め表彰台に上がってきた。2016年はビックタイトルの獲得を目指す。

木村圭佑
 2014年加入初年度からJプロツアー輪島で表彰台に上がるなど、高い能力の証明をした。2015年は肉体改造に取り組み、安定感と活躍の幅が広がり、スプリントでも狙っていける選手となった。2015年は大きく飛躍する年に。

秋丸湧哉
 過去欧州で培った経験をもとにチームを牽引する役割を果たす。どんな場面でも前へ向かう闘志を持ち戦略上のキーパーソンとなる。

西村大輝
 腰の怪我から復帰を目指す。復活すれば日本のTOPシーンに躍り出てくることは間違いない。

横山航太
 シクロクロスで培ったテクニックは誰もが認めるところ。スタミナさえ手に入れれば多くの場面で活躍ができる選手となるはず。

小山貴大
 2015年は18歳の若さでチームスケジュールの大半を経験した。タイムトライアルの能力は高く今季の活躍が期待される。

水谷翔
 チーム加入2年目、ジュニアから上がりU23カテゴリーとなる今年はUCIレースにも挑戦する。スピードが持ち味でこの数年で大きく飛躍が期待される。

湊諒
 チームUKYOから移籍。多くの選手から評価される高い能力は2015シーズン出場したレース全ての場面で証明してきた。シマノレーシングでその力を証明する。

秋田拓磨
 朝日大学在学中、学連のレースを中心にオールラウンドでTOPレベルの力を見せてきた。シマノレーシングに加入しその能力に磨きをかける。

小橋勇利
 ジュニア時代から見せる高い力とセンスで多くのタイトルを獲得してきた。シマノレーシング加入1年目の今季はその真価を見せたい。

text:シマノレーシング edit:高木秀彰

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