2015/11/09(月) - 13:33
ツール・ド・おきなわ市民レースの部 140・100・50km各クラスの闘いをダイジェストでレポート。沖縄本島北部、自然豊かなやんばる路を舞台に繰り広げられた市民レース。今年はサイクリングの部を含めて過去最高の4593人が、レース部門のみでは2,800人弱がエントリー。
日曜日の天候は晴れ。雲一つないみごとな快晴。最高気温29度、湿度64%、南南東の風3m/sの予報。本州はじめ列島が雨模様のなか、沖縄らしい亜熱帯の夏日となった。
午前6時45分の男子チャンピオンレースの出走に続けて、日照時間に合わせて市民各クラスがスタートしていく。市民レースの人気が高まり続けるツール・ド・おきなわでは100kmと50kmクラスに年齢別クラスを用意し、名護、国頭、奥の各ポイントからスタートしていく。各クラスのレースがオーバーラップしないように主催者たちは苦心している。
チャンピオンレースの平均スピードが遅かった今回、市民50kmオーバー50クラスが15km地点で前を行くチャンピオンレースの集団に追いついてしまい、本部半島出口までニュートラリゼーションの措置が取られた。また、市民100km40オーバーのスタートが予定より50分遅れスタートとなり、交通規制の関係で完走率が大幅に下がることとなった。
各クラスのレース展開をダイジェストでお伝えする。ただし各クラスが同時進行されるなか、オートバイ随行撮影により見ることができる範囲が限られていることをご了承願いたい。なお市民レース210kmについては別記事でレポートする。
市民140km 横塚浩平(オーベスト)がスプリント勝利
国頭村をスタートし、普久川ダムを2回登る市民140km。市民210kmと比べると前半の海岸線が省略されるだけでコース難度はほとんど変わらない。
黄色いゼッケンのレースは終始集団で進み、2度めの普久川ダムを越えて東海岸のアップダウンで40人ほどのグループに。勝負は羽地ダムの登りに持ち越される。
登り始めるとアタックを掛けたのはFastLaneに所属するイタリア人選手ステファノ・ジョルダーノ。100mほどの差を持って独走に入るが、後続メイン集団は淡々とペースを上げて吸収。
最後の登りでのスピードアップとともに、苦しんだ選手が続々と脱落し、20人ほどに。下りきってから名護までの平坦路で、勝負は6人の小集団スプリントに。これを制したのは横塚 浩平(オーベスト)。平均時速は33.90km/hのレースだった。
市民レース100kmアンダー39 齋藤和輝(多摩ポタ)が3人逃げのスプリントを制する
39歳以下の市民レース100kmの部は年齢的にも激戦区だ。グリーンのゼッケンのレースは奥の集落からスタート、普久川ダムを1回越える。アップダウンで集団の人数を削りながら進むメイン集団は、前からドロップしてきた市民140kmの数人を含みながら進む。集団内には昨年限りで引退し、アンカーツアーのアテンドを兼ねてホビーとして走る清水都貴&飯島誠さん(元ブリヂストンアンカー)の姿も。
羽地ダムの登りに差し掛かると、4人が抜けだした。齋藤和輝(多摩ポタ)、岩田靖往(Life Ride)、中地義一(バイクタウン)、国富直樹(RING YOU)の4人によって構成された強力な逃げ。番越トンネルを越えた急坂での国富のアタックをきっかけにちぎり合いが始まる。国富が遅れ、中地も一度は遅れる。しかし頂上までに持ち直した中地が前を行く2人に合流し、3人で国道58号線へ。
ゴール前までこの3人のまま進み、最後は横一線のスプリント。「もともとスプリンターで最後のゴールスプリントには自信があった」と話す齋藤和輝(多摩ポタ)が優勝した。3時間6分のレースで、平均時速32.24km/hだった。
市民レース100km オーバー40 岩瀬一憲(しげるん)が連覇
アンダー29、サーティ、フォーティー、オーバー50、そしてレディースと、すべてが大集団ゴールスプリントの勝負に持ち込まれた。
サーティの部は遠藤 優(bicicletta SHIDO)が連覇。白鳥興寛がフォーティーで連覇を達成。
オーバー50は昨年2位だった坂本祥一(サイクルプラス福岡)が、昨年覇者で連覇中の福島雄二(ベステックス)をスプリントで下した。
熱闘のレースシーンの数々はオートバイ随行撮影によるフォトギャラリーでお楽しみください。
市民レース140km
1位 横塚 浩平(オーベスト)4:07:43.617
2位 鈴木 達朗
3位 伊藤 寿
4位 丸山 英之
5位 Stefano Giordano
6位 永瀬 勝彬
7位 齋藤 友一
8位 西山 信広
9位 松井 喬
10位 片山 星也
市民レース100km アンダー39
1位 齋藤 和輝(多摩ポタ)3:06:04.182
2位 岩田 靖往
3位 中地 義一
4位 左迫間 昭一
5位 加藤 達也
6位 国富 直樹
7位 宿谷 英男
8位 斉藤 義明
9位 大城 宗純
10位 香川 博
市民レース100km オーバー40
1位 岩瀬 一憲(しげるん)3:08:31.492
2位 小原 好人
3位 戸田 慎吾
4位 天野 至
5位 土岐 忍
6位 中村 義竜
7位 湯澤 実
8位 渡辺 敦史
9位 笹谷 勝巳
10位 後藤 徹
市民レディースレース50km
1位 白崎 美由紀(バルバ) 1:30:16.778
2位 金井 由美
3位 谷江 史帆
4位 近藤 ゆみ
5位 山崎 友里
6位 伊藤 優以
市民レース50km アンダー29
1位 湧川 将樹 1:15:47.871
2位 森田 裕紀
3位 高良 和郎
4位 秋口 聡史
5位 伊波 直人
6位 山本 大樹
市民レース50kmサーティー
1位 遠藤 優(bicicletta SHIDO)1:15:06.461
2位 西 真也
3位 宇野 祐造
4位 上野 拓也
5位 仲松 千尋
6位 高見澤 篤史
市民レース50kmフォーティー
1位 白鳥 興寛 1:18:26.897
2位 安藤 貴史
3位 Chen Chih Hao
4位 上田 貴史
5位 深谷 英治
6位 浅井 勝也
市民レース50km オーバー50
1位 坂本 祥一(CYCLE PLUS)1:27:44.468
2位 福島 雄二
3位 遠山 良夫
4位 内山 尚之
5位 鈴木 雅彦
6位 木山 智
photo:綾野真、高木秀彰
Makoto.AYANO,Hideaki.TAKAGI
日曜日の天候は晴れ。雲一つないみごとな快晴。最高気温29度、湿度64%、南南東の風3m/sの予報。本州はじめ列島が雨模様のなか、沖縄らしい亜熱帯の夏日となった。
午前6時45分の男子チャンピオンレースの出走に続けて、日照時間に合わせて市民各クラスがスタートしていく。市民レースの人気が高まり続けるツール・ド・おきなわでは100kmと50kmクラスに年齢別クラスを用意し、名護、国頭、奥の各ポイントからスタートしていく。各クラスのレースがオーバーラップしないように主催者たちは苦心している。
チャンピオンレースの平均スピードが遅かった今回、市民50kmオーバー50クラスが15km地点で前を行くチャンピオンレースの集団に追いついてしまい、本部半島出口までニュートラリゼーションの措置が取られた。また、市民100km40オーバーのスタートが予定より50分遅れスタートとなり、交通規制の関係で完走率が大幅に下がることとなった。
各クラスのレース展開をダイジェストでお伝えする。ただし各クラスが同時進行されるなか、オートバイ随行撮影により見ることができる範囲が限られていることをご了承願いたい。なお市民レース210kmについては別記事でレポートする。
市民140km 横塚浩平(オーベスト)がスプリント勝利
国頭村をスタートし、普久川ダムを2回登る市民140km。市民210kmと比べると前半の海岸線が省略されるだけでコース難度はほとんど変わらない。
黄色いゼッケンのレースは終始集団で進み、2度めの普久川ダムを越えて東海岸のアップダウンで40人ほどのグループに。勝負は羽地ダムの登りに持ち越される。
登り始めるとアタックを掛けたのはFastLaneに所属するイタリア人選手ステファノ・ジョルダーノ。100mほどの差を持って独走に入るが、後続メイン集団は淡々とペースを上げて吸収。
最後の登りでのスピードアップとともに、苦しんだ選手が続々と脱落し、20人ほどに。下りきってから名護までの平坦路で、勝負は6人の小集団スプリントに。これを制したのは横塚 浩平(オーベスト)。平均時速は33.90km/hのレースだった。
市民レース100kmアンダー39 齋藤和輝(多摩ポタ)が3人逃げのスプリントを制する
39歳以下の市民レース100kmの部は年齢的にも激戦区だ。グリーンのゼッケンのレースは奥の集落からスタート、普久川ダムを1回越える。アップダウンで集団の人数を削りながら進むメイン集団は、前からドロップしてきた市民140kmの数人を含みながら進む。集団内には昨年限りで引退し、アンカーツアーのアテンドを兼ねてホビーとして走る清水都貴&飯島誠さん(元ブリヂストンアンカー)の姿も。
羽地ダムの登りに差し掛かると、4人が抜けだした。齋藤和輝(多摩ポタ)、岩田靖往(Life Ride)、中地義一(バイクタウン)、国富直樹(RING YOU)の4人によって構成された強力な逃げ。番越トンネルを越えた急坂での国富のアタックをきっかけにちぎり合いが始まる。国富が遅れ、中地も一度は遅れる。しかし頂上までに持ち直した中地が前を行く2人に合流し、3人で国道58号線へ。
ゴール前までこの3人のまま進み、最後は横一線のスプリント。「もともとスプリンターで最後のゴールスプリントには自信があった」と話す齋藤和輝(多摩ポタ)が優勝した。3時間6分のレースで、平均時速32.24km/hだった。
市民レース100km オーバー40 岩瀬一憲(しげるん)が連覇
アンダー29、サーティ、フォーティー、オーバー50、そしてレディースと、すべてが大集団ゴールスプリントの勝負に持ち込まれた。
サーティの部は遠藤 優(bicicletta SHIDO)が連覇。白鳥興寛がフォーティーで連覇を達成。
オーバー50は昨年2位だった坂本祥一(サイクルプラス福岡)が、昨年覇者で連覇中の福島雄二(ベステックス)をスプリントで下した。
熱闘のレースシーンの数々はオートバイ随行撮影によるフォトギャラリーでお楽しみください。
市民レース140km
1位 横塚 浩平(オーベスト)4:07:43.617
2位 鈴木 達朗
3位 伊藤 寿
4位 丸山 英之
5位 Stefano Giordano
6位 永瀬 勝彬
7位 齋藤 友一
8位 西山 信広
9位 松井 喬
10位 片山 星也
市民レース100km アンダー39
1位 齋藤 和輝(多摩ポタ)3:06:04.182
2位 岩田 靖往
3位 中地 義一
4位 左迫間 昭一
5位 加藤 達也
6位 国富 直樹
7位 宿谷 英男
8位 斉藤 義明
9位 大城 宗純
10位 香川 博
市民レース100km オーバー40
1位 岩瀬 一憲(しげるん)3:08:31.492
2位 小原 好人
3位 戸田 慎吾
4位 天野 至
5位 土岐 忍
6位 中村 義竜
7位 湯澤 実
8位 渡辺 敦史
9位 笹谷 勝巳
10位 後藤 徹
市民レディースレース50km
1位 白崎 美由紀(バルバ) 1:30:16.778
2位 金井 由美
3位 谷江 史帆
4位 近藤 ゆみ
5位 山崎 友里
6位 伊藤 優以
市民レース50km アンダー29
1位 湧川 将樹 1:15:47.871
2位 森田 裕紀
3位 高良 和郎
4位 秋口 聡史
5位 伊波 直人
6位 山本 大樹
市民レース50kmサーティー
1位 遠藤 優(bicicletta SHIDO)1:15:06.461
2位 西 真也
3位 宇野 祐造
4位 上野 拓也
5位 仲松 千尋
6位 高見澤 篤史
市民レース50kmフォーティー
1位 白鳥 興寛 1:18:26.897
2位 安藤 貴史
3位 Chen Chih Hao
4位 上田 貴史
5位 深谷 英治
6位 浅井 勝也
市民レース50km オーバー50
1位 坂本 祥一(CYCLE PLUS)1:27:44.468
2位 福島 雄二
3位 遠山 良夫
4位 内山 尚之
5位 鈴木 雅彦
6位 木山 智
photo:綾野真、高木秀彰
Makoto.AYANO,Hideaki.TAKAGI
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