2015/11/07(土) - 14:40
サイクルモードに集まった各種ブースから、注目のアイテムをピックアップして紹介する第4弾。今回は数多くのブランドが集結したダイアテックプロダクツ、国産タイヤメーカーIRC、ケモとヘルメットのスオーミーなど注目の新ブランドを扱うSHIONO BICYCLE(塩野自転車)の3ブースを紹介します。
ダイアテックプロダクツ
ロード系のレーシングパーツから、トラディショナルなツーリンググッズ、アクセサリー類と多彩なブランドを取り扱うダイアテックプロダクツ。今回のサイクルモードでは、ローター、アソス、ムーツ、ブルックス、ペダレッド、ブルーノ、ノグ、レザイン、レスポ、ABUSなど数多くのブランドから厳選されたプロダクトがブースに並んだ。
ローターブースでは、楕円チェーンリング「Q-Rings」と真円チェーリングの乗り比べを実施。クランクには、センサー類をシャフトに内蔵した新型パワーメーター「inPower」を使用しており、画面に映しだされたパワーデータで楕円の効果を確認することができた。また、Q-Ringsの軽量バージョンの展示も。
アソスコーナーでは、同社のメインプロダクトであるビブショーツ「S7」をメインにPR。パッドを一部だけ記事に縫い付けることでパッドと肌の摩擦を抑える独自構造「Golden Gate」などを最新テクノロジー満載の「S7」パッドを手にとって確認することができた。なお、このS7パッドは現在発売中のウィンターモデルにも搭載されており、好調なセールを記録しているとのことで、気になる方は早めにチェックした方が良さそうだ。
ブルックスからも多くの新製品が登場。天然ゴムをベースに用いた「CAMBIUM」シリーズには、初のカーボンレール採用モデル「CAMBIUM C13」が登場。革サドルの様な乗り心地を持ちながら、メンテナンスの手間が少なく、かつ259gとレーシングバイクに組み合わせても違和感のない重量に仕上がっている。この他にもカレラとのコラボレーションヘルメットの新色や、柔らかな風合いが特徴的なバック類、クラシカルなバイクにマッチするバーテープなども並べられていた。
ノグとレザインは共にライトがイチオシで、両ブランドとも水の中に浮かべるなど高い耐久性をPRした。ノグから新登場の「Blinder MOB」は明るさに加え、照射角度が選べることが特徴。レザインは明るさと価格のバランスに優れた「MACRO DRIVE」シリーズがおすすめとのことだ。
ペダレッドコーナーには、同ブランドのデザイナーを務める鈴木秀人さんが来場し、各製品の特徴やおすすめのオーディネートを聞くことができる。鈴木さんのおすすめは、中間層に風と水の侵入を防ぐメンブレンフィルムを挟みこんだ3層構造の生地を採用することで、優れた防風・防水性を実現した「KAZE ACCESS VEST」。同時に高い伸縮性を兼ね備え、身体に心地よくフィットしてくれることも特徴の1着である。
IRC
国産タイヤブランドのIRCからは、シクロクロスとマウンテンバイクのジャンルに新モデルが登場。チューブレス仕様のシクロクロスタイヤとして人気を博している「SERAC CX」シリーズからは、ダイヤモンド状のノブを密にう配置したトレッドパターンを採用した砂地用モデル「SERAC CX SAND」にクリンチャーが登場した。
SERAC CXシリーズのクリンチャー仕様を要望する声が多かった様で、「チューブレスにチューブを入れて使用していたユーザーがいるほど」とは語るのは製品開発にも深く携わるブース担当の山田浩二さん。重量は260gと、32Cとしては超軽量に仕上がっており、近日中に店頭に並ぶ予定だという。
また、SERAC CX SANDと共通のトレッドパターンを採用するMTBタイヤ「MARBELLA」も登場。リジットフォークを取り付けたMTBなど、舗装路を走る割合が多いライダーに最適なモデルで、サイズは27.5x2.25と29x2.25の2種類がラインアップされる。発売予定は来春とのことだ。
参考出展としては、ロード用チューブレスタイヤ「Formulaシリーズ」の後継モデルとなる予定のプロトタイプを展示。今季よりサポートを開始したNIPPOヴィー二ファンティーニのフィードバックを多く取り入れた一本で、その見た目からも、既存のモデルとは大きく異ることがわかる。
「チームからのリクエストは『とにかくグリップ性能を高めてほしい』ということでした。転がり性能よりも、雨の日でも転ばないという安心感を最重要視している様です」と語るのは山田さん。展示中のプロトタイプでは、新開発のコンパウンドとトラディショナルな杉目のトレッドパターンによりグリップ性能を追求。さらには、パンクしてもある程度の距離を走り続けられる様に、サイドウォールにまでトレッドを周りこませ、耐久性を高めている。一方で、チューブレスならではの優れた転がり性能は維持されているという。
また、プロトタイプでは、チューブレスのデメリットである脱着性にも改良が加えられているとのこと。昨今再びチューブレス対応のロードホイールが増えつつある状況で、「IRCの新型を使ってみたい」という来場者の声も多く聞かれた。その他、チューブレス用の瞬間パンク修理剤「FAST RESPAWN」も登場している。
SHIONO BICYCLE(塩野自転車)
SHIONO BICYCLEは、スイスデザイン/イタリアメイドの新興ブランド「KEMO(ケモ)」をメインとしたブースを展開。ロードバイク全5種類とTT/トライアスロンバイク2種類の計7種類で、全てカーボンモノコック製。トレンディーな蛍光カラーを纏ったモデルも多くラインナップされる。
中でも、注目なのは大きな網目が特徴的なTextreme Superlightカーボンを採用した「KE-R8 5KS」。2014年にはプロコンチネンタルチームブルターニュ・シェセと共にブランド初となるツール・ド・フランス出場を果たした1台で、軽量かつ高剛性に仕上がっているという。また、同じフレーム形状でカーボンが異なる「KE-R8 4KS」は、5KSよりもしなやかな乗り心地になっているとのこと。
ケモ以外では、イタリアの新興ヘルメットブランドSUOMY(スオーミー)がトピックス。たまご型のシェル形状と大きなベンチレーションホールが特徴的な「GUN WIND」は、ランプレ・メリダが使用するエアロヘルメットで、厚手のパッドと高い通気性による快適なかぶり心地が特徴。また、別売のカバーを取り付けることで、よりエアロ性能を高めることも可能だ。
同じくランプレ・メリダが使用するTTヘルメット「GT-R」も国内初お披露目。参考出品のダウンヒル用ヘルメット「JUMPER」は、スオーミーが元々オートバイ用ヘルメットのブランドであることもあり、見た目的にも性能的にも洗練されたプロダクトとなっている。
text&photo:Yuya.Yamamoto
ダイアテックプロダクツ
ロード系のレーシングパーツから、トラディショナルなツーリンググッズ、アクセサリー類と多彩なブランドを取り扱うダイアテックプロダクツ。今回のサイクルモードでは、ローター、アソス、ムーツ、ブルックス、ペダレッド、ブルーノ、ノグ、レザイン、レスポ、ABUSなど数多くのブランドから厳選されたプロダクトがブースに並んだ。
ローターブースでは、楕円チェーンリング「Q-Rings」と真円チェーリングの乗り比べを実施。クランクには、センサー類をシャフトに内蔵した新型パワーメーター「inPower」を使用しており、画面に映しだされたパワーデータで楕円の効果を確認することができた。また、Q-Ringsの軽量バージョンの展示も。
アソスコーナーでは、同社のメインプロダクトであるビブショーツ「S7」をメインにPR。パッドを一部だけ記事に縫い付けることでパッドと肌の摩擦を抑える独自構造「Golden Gate」などを最新テクノロジー満載の「S7」パッドを手にとって確認することができた。なお、このS7パッドは現在発売中のウィンターモデルにも搭載されており、好調なセールを記録しているとのことで、気になる方は早めにチェックした方が良さそうだ。
ブルックスからも多くの新製品が登場。天然ゴムをベースに用いた「CAMBIUM」シリーズには、初のカーボンレール採用モデル「CAMBIUM C13」が登場。革サドルの様な乗り心地を持ちながら、メンテナンスの手間が少なく、かつ259gとレーシングバイクに組み合わせても違和感のない重量に仕上がっている。この他にもカレラとのコラボレーションヘルメットの新色や、柔らかな風合いが特徴的なバック類、クラシカルなバイクにマッチするバーテープなども並べられていた。
ノグとレザインは共にライトがイチオシで、両ブランドとも水の中に浮かべるなど高い耐久性をPRした。ノグから新登場の「Blinder MOB」は明るさに加え、照射角度が選べることが特徴。レザインは明るさと価格のバランスに優れた「MACRO DRIVE」シリーズがおすすめとのことだ。
ペダレッドコーナーには、同ブランドのデザイナーを務める鈴木秀人さんが来場し、各製品の特徴やおすすめのオーディネートを聞くことができる。鈴木さんのおすすめは、中間層に風と水の侵入を防ぐメンブレンフィルムを挟みこんだ3層構造の生地を採用することで、優れた防風・防水性を実現した「KAZE ACCESS VEST」。同時に高い伸縮性を兼ね備え、身体に心地よくフィットしてくれることも特徴の1着である。
IRC
国産タイヤブランドのIRCからは、シクロクロスとマウンテンバイクのジャンルに新モデルが登場。チューブレス仕様のシクロクロスタイヤとして人気を博している「SERAC CX」シリーズからは、ダイヤモンド状のノブを密にう配置したトレッドパターンを採用した砂地用モデル「SERAC CX SAND」にクリンチャーが登場した。
SERAC CXシリーズのクリンチャー仕様を要望する声が多かった様で、「チューブレスにチューブを入れて使用していたユーザーがいるほど」とは語るのは製品開発にも深く携わるブース担当の山田浩二さん。重量は260gと、32Cとしては超軽量に仕上がっており、近日中に店頭に並ぶ予定だという。
また、SERAC CX SANDと共通のトレッドパターンを採用するMTBタイヤ「MARBELLA」も登場。リジットフォークを取り付けたMTBなど、舗装路を走る割合が多いライダーに最適なモデルで、サイズは27.5x2.25と29x2.25の2種類がラインアップされる。発売予定は来春とのことだ。
参考出展としては、ロード用チューブレスタイヤ「Formulaシリーズ」の後継モデルとなる予定のプロトタイプを展示。今季よりサポートを開始したNIPPOヴィー二ファンティーニのフィードバックを多く取り入れた一本で、その見た目からも、既存のモデルとは大きく異ることがわかる。
「チームからのリクエストは『とにかくグリップ性能を高めてほしい』ということでした。転がり性能よりも、雨の日でも転ばないという安心感を最重要視している様です」と語るのは山田さん。展示中のプロトタイプでは、新開発のコンパウンドとトラディショナルな杉目のトレッドパターンによりグリップ性能を追求。さらには、パンクしてもある程度の距離を走り続けられる様に、サイドウォールにまでトレッドを周りこませ、耐久性を高めている。一方で、チューブレスならではの優れた転がり性能は維持されているという。
また、プロトタイプでは、チューブレスのデメリットである脱着性にも改良が加えられているとのこと。昨今再びチューブレス対応のロードホイールが増えつつある状況で、「IRCの新型を使ってみたい」という来場者の声も多く聞かれた。その他、チューブレス用の瞬間パンク修理剤「FAST RESPAWN」も登場している。
SHIONO BICYCLE(塩野自転車)
SHIONO BICYCLEは、スイスデザイン/イタリアメイドの新興ブランド「KEMO(ケモ)」をメインとしたブースを展開。ロードバイク全5種類とTT/トライアスロンバイク2種類の計7種類で、全てカーボンモノコック製。トレンディーな蛍光カラーを纏ったモデルも多くラインナップされる。
中でも、注目なのは大きな網目が特徴的なTextreme Superlightカーボンを採用した「KE-R8 5KS」。2014年にはプロコンチネンタルチームブルターニュ・シェセと共にブランド初となるツール・ド・フランス出場を果たした1台で、軽量かつ高剛性に仕上がっているという。また、同じフレーム形状でカーボンが異なる「KE-R8 4KS」は、5KSよりもしなやかな乗り心地になっているとのこと。
ケモ以外では、イタリアの新興ヘルメットブランドSUOMY(スオーミー)がトピックス。たまご型のシェル形状と大きなベンチレーションホールが特徴的な「GUN WIND」は、ランプレ・メリダが使用するエアロヘルメットで、厚手のパッドと高い通気性による快適なかぶり心地が特徴。また、別売のカバーを取り付けることで、よりエアロ性能を高めることも可能だ。
同じくランプレ・メリダが使用するTTヘルメット「GT-R」も国内初お披露目。参考出品のダウンヒル用ヘルメット「JUMPER」は、スオーミーが元々オートバイ用ヘルメットのブランドであることもあり、見た目的にも性能的にも洗練されたプロダクトとなっている。
text&photo:Yuya.Yamamoto
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