ロードバイクばかりが目立ってきた昨今だが、ヨーロッパではマウンテンバイクが元気いっぱい。最新テクノロジーを満載したハイエンドバイクが続々登場している。そんなMTBのホットモデルをレポートしよう。

確かにここ数年のロードバイクの進化は目を見張るばかりで、各社がどんどん新しい形状やテクノロジーでニューモデルを華やかに飾ってきた。対してMTBは、日本ではやや話題の中心から外れていたこともあり、目立ったニュースや大きな進化を感じられずにいた。

しかしユーロバイクに行くと、まるでそんな心配は無用。メーカーによっては、MTBをメインステージに展示しているところもあり、元気なMTB達に数多く出会った。

使用用途やメーカーの思想によって、もともと個性的なモデルが多かったMTBの世界である。そこにカーボンやアルミの加工技術が発達したこともあり、ロード以上に特徴的な形状のMTBが数多く展示されていた。

日本ではロードバイクが有名なヨーロッパのメーカーから、名前も知らないメーカーまで。とにかくあらゆるジャンルのニューモデルが並ぶのが、ユーロバイクショーである。


ORBEA ALMA G TEAM

ロードバイク「ORCA」の有機的な形状が印象的なORBEA。MTBも負けないくらいに複雑な形状をしているALMA G TEAMがデビュー。写真では判りづらいが、ダウンチューブは下側に向かって広がり、裏側は泥ヨケのように湾曲している。
ロードで特徴的だったアウター受けを兼ねた「O」のヘッドバッジも健在。チェーンステイもエンドから大きく下がり、かなり凝った形状をしている。今回見たMTBの中で、カーボンを駆使した形状に一番驚かされた一台だ。

ORBEA ALMA G teamORBEA ALMA G team

ORBEA ALMA G team ダウンチューブはドロヨケも兼ねる形状だORBEA ALMA G team ダウンチューブはドロヨケも兼ねる形状だ

ORBEA ALMA G team 美しい造形美ORBEA ALMA G team 美しい造形美 ORBEA ALMA G team ヘッドバッヂはおなじみのケーブル受けになっているORBEA ALMA G team ヘッドバッヂはおなじみのケーブル受けになっている

ORBEA OIZ CARBON

ORBEAが作るとMTBもこうなる。ダウンチューブの特徴的な形状がよく判る。ドロヨケ不用でルックスも最高だ。

ORBEA OIZ 高い完成度が伺えるフルサスバイクORBEA OIZ 高い完成度が伺えるフルサスバイク
ORBEA OIZ こちらもドロヨケ不要のデザインORBEA OIZ こちらもドロヨケ不要のデザイン

TREK REMEDY9.8

日本でも人気の高いTREK REMEDY9.8。ダウンチューブに張られたラバー製のフレームガードに細やかな配慮が伺える。

TREK REMEDY9.8TREK REMEDY9.8

TREK REMEDY9.8 石にヒットしても大丈夫! ラバー製のガードがプレ装着されているTREK REMEDY9.8 石にヒットしても大丈夫! ラバー製のガードがプレ装着されている

LOOK 986

カーボンフレームの老舗、LOOKのリジットMTB。デビュー当時は、価格も含め明快なコンセプトが衝撃的だった。今見てもただならぬオーラを感じる。

LOOK986LOOK986

LOOK986のヘッド部。ロードバイクさながらだLOOK986のヘッド部。ロードバイクさながらだ LOOK986 シートはISPだLOOK986 シートはISPだ



LOOK 996

LOOKのフルサスMTBが996だ。一見オーソドックスな作りに見えるが、トップチューブは湾曲した凹形状になっている。

LOOK996 マラソンに使用できそうなダブルサスバイクLOOK996 マラソンに使用できそうなダブルサスバイク
LOOK996 トップチューブは湾曲した凹形状になっているLOOK996 トップチューブは湾曲した凹形状になっている


CUBE REACTION

トップチューブからシートステイの流れるような造形がキレイなCUBE REACTION。CUBEはドイツでは有名なマスプロブランドで、デザインもなかなか洗練されていて好印象だ。

CUBE REACTIONCUBE REACTION
シート周辺の力強い構造シート周辺の力強い構造

CUBE STING

CUBEのフルサスフレームがSTINGだ。シートチューブに繋がる形状が美しい。リアタイアの前にちょこんと付く泥ヨケもカーボン製。その泥ヨケの裏側には「I LIKE IT DIRTY(汚したい)」という洒落たコメントがつく。

CUBE STINGCUBE STING
アドヴァンスド・ツインモールド と名づけられたシート部。2つの金型を使用する?アドヴァンスド・ツインモールド と名づけられたシート部。2つの金型を使用する?
CUBE STINGCUBE STING

SCAPIN

SCAPNはMTBも仕上げの美しさが際立つ。フルカーボンMTBもラインナップ。金属ラグでカーボンパイプを繋ぐMTBも、仕上げの美しさは素晴らしい。

SCAPINの「ついにフルカーボン」モデルSCAPINの「ついにフルカーボン」モデル
SCAPIN こちらはスカピン独特のクロモリラグ&カーボンチューブ構造SCAPIN こちらはスカピン独特のクロモリラグ&カーボンチューブ構造

WILIER

日本ではランプレチームのバイクとして有名なWILIERにも、MTBモデルが存在する。ロードモデルの挑戦的な作りに比べると、オーソドックスな作りである。

WILIERWILIER


RIDLEY IGNITE TEAM FS

ベルギーのリドレーから、ついにフルサスMTBが登場。IGNITE TEAM FSはいきなりすごいコンペティションバイクだ。

Ridley IGNITE FS Ridley IGNITE FS 
Ridley IGNITE FS 力強いヘッド周りRidley IGNITE FS 力強いヘッド周り

KRAFTSTOFF

ビビットなグリーンのブースが会場内でひときわ目立っていた、オーストリアのKRAFTSTOFF。カラーリングやグラフィックに独特のセンスが光っていた。それらは写真で堪能して欲しい。

KRAFT シンプルなカラーリングKRAFT シンプルなカラーリング
「I LIKE IT DIRTY(汚したい)」「汚してね!」「I LIKE IT DIRTY(汚したい)」「汚してね!」
KRAFTのブースは蛍光グリーンKRAFTのブースは蛍光グリーン
KRAFT ここまで単純だと逆に新鮮なカラーリングだKRAFT ここまで単純だと逆に新鮮なカラーリングだ

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