リエージュ〜バストーニュ〜リエージュで骨折を負った新城幸也は、現在チーム最後のツール選出レースであるルート・ドゥ・スッドに向けて調整中だ。Teamユキヤ通信が伝えた。



​ツール・ド・フランス第11ステージで通過するアスパン峠にて。 登りの感触を確かめる新城幸也(ユーロップカー)​ツール・ド・フランス第11ステージで通過するアスパン峠にて。 登りの感触を確かめる新城幸也(ユーロップカー) photo:Miwa.IIJIMA


「よい感触で走れていた」トゥールマレーを走る新城幸也(ユーロップカー)「よい感触で走れていた」トゥールマレーを走る新城幸也(ユーロップカー) photo:Miwa.IIJIMA「怪我をして以来、久しぶりの峠を上った。でも、感触は良い。自分がツール・ド・フランスのメンバーに選んでもらうためには区間優勝しかないだろう。毎日がワンデーレースのつもりで走る」とは、チームメイトよりも1日早く現地入りし、ツール・ド・フランスのコースの山岳区間となるトゥールマレー峠などで自主合宿を行った新城幸也(ユーロップカー)。

ルート・ドゥ・スッド2015コースマップルート・ドゥ・スッド2015コースマップ (c)www.routedusud.frリエージュ~バストーニュ~リエージュで落車し、左肩甲骨先端の陥没骨折と左肋骨上部の骨折を負った新城の復帰2戦目となる4日間のルート・ドゥ・スッド(UCI2.1)は、新城にとってこれまで何度も上位入賞し、昨年は最終ステージの残り200mで集団に飲み込まれるなど相性が良い。しかしツールのコースが組み込まれることからアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)、ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)、ライダー・ヘシェダル(カナダ、キャノンデール・ガーミン)ら強豪選手も出場予定だ。

ジロ・デ・イタリアを制したアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)らも同レースに出場ジロ・デ・イタリアを制したアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)らも同レースに出場 photo:Kei Tsuji先週の「ブークル・ド・ラ・マイエンヌ(4日間のステージレース)」を無事完走し、怪我から40日でレース復帰を果たした新城だが、ツール・ド・フランスまでに残されたレースはルート・ドゥ・スッドのみ。実質ツールメンバー入りをかけた最後のレースとなる。

現在、チームヨーロッパカーのツール・ド・フランスメンバーは9人のうち、5選手(トマ・ヴォクレール、ピエール・ローラン、ブライアン・コカール、シリル・ゴチエ、ロマン・シカール)が内定しており、残る4枠に新城が入る必要がある。

「区間優勝を狙うしか無い」と語る新城だが、一方で「エーススプリンターのブライアン・コカをスプリントステージではしっかりアシストすることも大切な仕事だと思っている」とも。ルート・ドゥ・スッドの開幕ステージは本日、6月18日木曜日だ。

text:So.Isobe
photo:Miwa IIJIMA


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