モビスターに加え、今季よりエティックス・クイックステップも使用するドイツ製のクランク式パワーメーター、Power2max。バッテリー取り付け位置の見直し等により軽くコンパクトとなった3世代目の「Type-S」に、カンパニョーロ4アームモデルが追加された。



モビスターが使用するPower2max Type-S カンパニョーロ4アームモデルモビスターが使用するPower2max Type-S カンパニョーロ4アームモデル photo:Kei Tsuji
昨年、大きな話題となったカンパニョーロの機械式コンポーネントのフルモデルチェンジ。その中でも特に注目を集めたのが4アームとなったクランクだ。軽量化を図りつつアームやスパイダーの付け根をよりボリューム感ある形状とし、駆動効率の向上を図っている。

現アワーレコードホルダーのアレックス・ダウセット(イギリス、モビスター)現アワーレコードホルダーのアレックス・ダウセット(イギリス、モビスター) (c)movistarteam.comそんなカンパニョーロ4アームクランク対応モデルが、Power2maxのラインアップに加わった。カンパニョーロの最上位グレード「SuperRecord」に相当するアームは、もちろん純正品と同じく従来よりもワイドな設計に。そして、スパイダー部分は計測精度を高めるためにアルミ製とされている。

既に今シーズン始めよりモビスターが実戦投入しており、ツール・ダウンアンダーから現在開催中のジロ・デ・イタリアに至るまで様々なコンディションで優れた計測精度と耐久性を証明している。また、5月2日にアワーレコード新記録を樹立したアレックス・ダウセット(イギリス)が挑戦時に使用したバイクにも取り付けられており、ペース配分の重要な指標となったはずだ。

搭載されるパワー計測ユニットは、バッテリー位置の見直しによって小型化と軽量化に成功した最新式の「Type-S」。最大誤差+/-2%という優れた計測精度や自動ゼロ点合わせ機能、簡単に電池交換が可能な機構などを従来モデルより踏襲しつつ、センサー単体重量を70g~90g抑えることに成功したことがその特徴である。

Power2max Type-S カンパニョーロ4アームモデルPower2max Type-S カンパニョーロ4アームモデル (c)ゼータトレーディング
また、幅広い互換性を持つこともトピックス。BBについては新たにシェル幅のワイドなBB86とBB386規格に対応となり、市販されている殆どのフレームに取り付け可能としている。加えて色で電池残量を知らせてくれるLED製のインジケーターがセンサー表面に新たに設置された。その他、通信規格がANT+であることや、左右ペダリングバランス表示機能、外気温の変化に伴う計測誤差の補正機能などを従来通り。ラインナップはアーム長別に170mm、172.5mm、175mmの3種類。重量は644g。なお、チェーンリングは別途購入する必要がある。取り扱いはゼータトレーディング。



Power2max Type-S カンパニョーロ4アームモデル
クランク長:170mm、172.5mm、175 mm
Q-ファクター:145.5mm
チェーンライン:43.5mm
対応BBシェル:BB30、PF30、BB386EVO、BB86、BB90、BBRIGHT、BSA68、ITA70
重 量:644g
価 格:290,000円(税別)


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