タイで日間に渡るステージレース、ツアー・オブ・タイランドが開幕。逃げグループのゴール勝負を制した内間康平が総合リーダーの座についた。



スペアバイクや補給色をチームカーに積み込むスペアバイクや補給色をチームカーに積み込む photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asiaタイ北西部のナコーンラーチャシーマーをスタートしていくタイ北西部のナコーンラーチャシーマーをスタートしていく photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia



コースには所々未舗装区間も登場したコースには所々未舗装区間も登場した photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia観光地としても名高いバンコクを首都に持つタイ王国で、第7回ツアー・オブ・タイランド(UCI2.2)が開幕。大会名に「マハーチャクリ・シリントーン王女」の名を冠する、同国最大規模のステージレースだ。

高速で進むプロトンからアタックが掛かる高速で進むプロトンからアタックが掛かる photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asiaレースにはタブリーズ・ペトロケミカルやピシュガマン・ジャイアントら、アジアを中心としたUCIコンチネンタルチームやナショナルチームが揃い、日本からは昨年総合優勝の中島康晴率いる愛三工業レーシング(中島、綾部、伊藤、平塚、早川)、ブリヂストンアンカー(内間、井上、ルバ、モニエ、椿)、マトリックスパワータグ(ホセ、プラデス、フェルナンデス、吉田、向川)、そしてシマノレーシング(入部、木村、秋丸、横山、ロー)の4チームが参加中だ。

6日間レースの開幕ステージは、タイ北西部のナコーンラーチャシーマーからブリラムへの177km。レース開始後1時間の平均時速が49km/hというハイペースで進む中、レース中盤、一時的に6名がエスケープしたものの勢いを増す集団に引き戻され、次いで内間康平(ブリヂストン・アンカー)が入った逃げが形成される。

すると集団から中島康晴(愛三工業レーシング)らが追いつき人数が14名までに増え、タイム差は1分近くにまで広がる。逃げ切りが見えてきた残り10kmからアタック合戦が始まり、「このままの人数では勝ち目が無い」と踏んだ内間は攻撃。同調できたのは2名のみだった。



内間康平(ブリヂストンアンカー)の攻撃から数名が抜け出す内間康平(ブリヂストンアンカー)の攻撃から数名が抜け出す photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia


ゴール勝負で内間康平(ブリヂストンアンカー)が勝利ゴール勝負で内間康平(ブリヂストンアンカー)が勝利 photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia一方で中島はバイクの変速トラブルが発生し、ギア固定で走らざるを得ない状況に。最終的にアタック合戦に参加できなかったものの、内間から44秒遅れのステージ9位にまとめた。

勝負は内間、キム・オクチョル(韓国、ソウルサイクリング)、アレクサンドル・シュシェモイン(カザフスタン、ヴィノフォーエバー)でのゴール勝負へと持ち込まれ、内間が今シーズン初勝利、2010年に続くツール・ド・タイランド2勝目を収めた。「今日凄く嬉しかったのは、いろんな国の選手がゴール後おめでとう!っと言いに来てくれた事ですね!明日からもチーム皆で頑張ります!」と自身のFacebookに綴っている。



今季初勝利を挙げた内間康平(ブリヂストンアンカー)今季初勝利を挙げた内間康平(ブリヂストンアンカー) photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia
中島康晴(愛三工業レーシング)が内間康平(ブリヂストンアンカー)を祝福する中島康晴(愛三工業レーシング)が内間康平(ブリヂストンアンカー)を祝福する photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asiaリーダージャージに袖を通した内間康平(ブリヂストンアンカー)リーダージャージに袖を通した内間康平(ブリヂストンアンカー) photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia



ツアー・オブ・タイランド2015第1ステージ結果
1位 内間康平(ブリヂストン・アンカー)
2位 キム・オクチョル(韓国、ソウルサイクリング)
3位 アレクサンドル・シュシェモイン(カザフスタン、ヴィノフォーエバー)
4位 リー・キソク(韓国、ソウルサイクリング)
5位 チェン・キンロー(香港、HKSIプロサイクリング)
6位 ソ・ジュンヨン(韓国、KSPO)
7位 チャンパッド・クリットサダ(タイ)
8位 ワン・メイイン(中国、ヘンシャンサイクリング)
9位 中島康晴(愛三工業レーシング)
10位 ジャン・ジェン(中国、ヘンシャンサイクリング)
3h47'53"


+44"








個人総合成績
1位 内間康平(ブリヂストン・アンカー)
2位 キム・ヒョンソク(韓国、KSPO)
3位 アレクサンドル・シュシェモイン(カザフスタン、ヴィノフォーエバー)
4位 ソ・ジュンヨン(韓国、KSPO)
5位 リー・キソク(韓国、ソウルサイクリング)
6位 中島康晴(愛三工業レーシング)
7位 チェン・キンロー(香港、HKSIプロサイクリング)
8位 チャンパッド・クリットサダ(タイ)
9位 ワン・メイイン(中国、ヘンシャンサイクリング)
10位 ジャン・ジェン(中国、ヘンシャンサイクリング)
3h47'43"
+03"
+06"
+51"
+52"
+53"
+54"





ポイント賞
内間康平(ブリヂストン・アンカー)

チーム総合成績
ソウルサイクリング

text:So.Isobe
photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia

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