土曜のクリテ、日曜のロードレースと共に過去最高の盛り上がりを魅せたジャパンカップより、今大会を走ったプロバイクを紹介する。前編はジュリアン・アレドンド(トレックファクトリーレーシング)、ダミアーノ・クネゴ(ランプレ・メリダ)、土井雪広(チーム右京)らのバイク5台をピックアップ。



ジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング)のトレック EMONDA SLR

ジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング)のトレック EMONDA SLRジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング)のトレック EMONDA SLR photo:Yuya.Yamamoto
サドルはフラットな座面を持つチタン製レール採用のボントレガー Paradigm RLサドルはフラットな座面を持つチタン製レール採用のボントレガー Paradigm RL photo:Yuya.Yamamoto長さ100mmのOCLVカーボン製ステムXXX(トリプルエックスライト)をチョイス長さ100mmのOCLVカーボン製ステムXXX(トリプルエックスライト)をチョイス photo:Yuya.Yamamoto


1月のツール・ド・サンルイスでステージ2勝、5月のジロ・デ・イタリアではステージ1勝&山岳賞獲得と今シーズン大成功を収めたジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング)。クリテリウムを含め、ジャパンカップで使用したバイクは7月に発表されたトレックの軽量モデル「EMONDA SLR」だ。なお別府史之は同じくEMONDA SLR、 ヘイデン・ロールストン(ニュージーランド)はMADONE 7、ヤロスラフ・ポポヴィッチ(ウクライナ)はDOMANE 6とトレックファクトリーレーシングは来日した選手ごとにバイクが異なっていた。

コンポーネントは9070系シマノDURA-ACE Di2で統一され、ブレーキは前後ともダイレクトマウント仕様。クランクにはSRMパワーメーターが組み込まれ、長さは170mmを選択している。ホイールは50mmハイトのボントレガー Aeolus5 D3で、組み合わせるタイヤは24mm幅のシュワルベ ONEチューブラー。クリテリウムの前にメカニックに聞いたところ空気圧は8barとのことだった。

リアブレーキはシートステーマウント専用のBR-9010-RSリアブレーキはシートステーマウント専用のBR-9010-RS photo:Yuya.YamamotoタイヤはシュワルベONE。幅24mmで、クリテの時の空気圧は8barタイヤはシュワルベONE。幅24mmで、クリテの時の空気圧は8bar photo:Yuya.Yamamoto

ボトルケージはトレック バッドケージで、滑り止め材を追加して保持力を高めているボトルケージはトレック バッドケージで、滑り止め材を追加して保持力を高めている photo:Yuya.Yamamotoクランク長は170mmクランク長は170mm photo:Yuya.Yamamoto


パーツ類はフレームが軽量であることから信頼性や剛性を重視してミドルグレードのモデルを多くアッセンブルしている様だ。ハンドルはアルミ製のRace Lite VRで幅400mm、ステムはフレームと同じくOCLVカーボン製のXXX(トリプルエックスライト)で長さ100mmとしている。サドルはフラットな座面を持つチタン製レール採用のParadigm RL。ボトルケージは既に廃盤となっているトレックの名品「バッドケージ」で、滑り止め材を追加して保持力を高める工作を行っていた。



ミカエル・アンデルセン(デンマーク、ティンコフ・サクソ)のスペシャライズド S-WORKS McLAREN TARMAC

ミカエル・アンデルセン(デンマーク、ティンコフ・サクソ)のスペシャライズド S-WORKS McLAREN TARMACミカエル・アンデルセン(デンマーク、ティンコフ・サクソ)のスペシャライズド S-WORKS McLAREN TARMAC photo:Yuya.Yamamoto
サドルはプロロゴ ZERO II TiroX CPC。後端部に取り付けられているパーツがデンマーク国旗仕様に変更されているサドルはプロロゴ ZERO II TiroX CPC。後端部に取り付けられているパーツがデンマーク国旗仕様に変更されている photo:Yuya.Yamamotoメインコンポーネントはスラム RED22メインコンポーネントはスラム RED22 photo:Yuya.Yamamoto


デンマークチャンピオンであるミカエル・アンデルセン(デンマーク、ティンコフ・サクソ)のバイクは世界限定250台で販売される、英マクラーレン社によるカスタムモデル「スペシャライズド S-WORKS McLAREN TARMAC」。プロ選手へは、先のツール・ド・フランスで各チームの有力ライダー用に1台ずつ供給されたのみという選ばれし者だけが乗れるバイクであり、それだけジャパンカップを本気で勝ちに来た証でもあるのだろう。ちなみに市販品も未だ日本には上陸しておらず、スペシャライズド・ジャパンのスタッフによれば現物を見たことすら無いと語っており、これが日本国内を走った初めての S-WORKS McLAREN TARMACということになる。

コンポーネントはスラムRED22をメインとし、クランクはSRM仕様のスペシャライズドFactカーボンクランクにRED22のチェーンリングという組み合わせだ。スプロケットは下位グレードのPG1170、リアディレーラーはロングゲージタイプのWiFliだ。

シートピラーはMTB用のトゥラヴァティブ NOIR T40シートピラーはMTB用のトゥラヴァティブ NOIR T40 photo:Yuya.Yamamotoロヴァール Rapide CLX40に、24mm幅ののスペシャライズドTURBO ALLROUND 2チューブラーをアッセンブルロヴァール Rapide CLX40に、24mm幅ののスペシャライズドTURBO ALLROUND 2チューブラーをアッセンブル photo:Yuya.Yamamoto

スプロケットは下位グレードのPG1170スプロケットは下位グレードのPG1170 photo:Yuya.Yamamotoクランクアームの裏側には酷使されてできた傷が見られるクランクアームの裏側には酷使されてできた傷が見られる photo:Yuya.Yamamoto


ホイールおよびタイヤはロヴァール Rapide CLX40に、24mm幅ののスペシャライズドTURBO ALLROUND 2チューブラーをアッセンブル。ハンドル/ステムはジップSL88/SERVICE COURSE SLという組み合わせだ。シートポストはMTB用のトゥラヴァティブ noir t40で、突き出し量が多いことから耐久性を狙ったチョイスではないだろうか。サドルは表面に滑り止め素材を配したプロロゴ ZERO II TiroX CPCで、後端部に取り付けられているパーツがデンマーク国旗仕様に変更されている。



ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール)のキャノンデール SUPERSIX EVO

ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール)のキャノンデール SUPERSIX EVOダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール)のキャノンデール SUPERSIX EVO photo:Yuya.Yamamoto
ホイールメーカーの純正品スイスストップではなく、別ブランドのブレーキシューを装着ホイールメーカーの純正品スイスストップではなく、別ブランドのブレーキシューを装着 photo:Yuya.Yamamotoノコンのアウターワイヤーをブレーキケーブル挿入口に配すことで、レバーの引きを軽くしているノコンのアウターワイヤーをブレーキケーブル挿入口に配すことで、レバーの引きを軽くしている photo:Yuya.Yamamoto


キャノンデールの来日メンバーは全員がオールラウンドモデル「SUPERSIX EVO」を駆った。その中からピックアップしたのが、プロ1年目のダヴィデ・フォルモロ(イタリア)のバイク。身長181cmでサイズは56cm。他ライダーのバイクと比較するとシートポストの出代が少なく、ハンドルとの落差が少ないセットアップが特徴だ。

コンポーネントはチームカラーのグリーンを差し色としたスラムRED22がメイン。クランクアームはSRMパワーメーター装備したキャノンデール製の「ホログラムSiSL」で、スプロケットは下位グレードのPG1170。ワイヤーはスラム純正品ながら、ヘッドチューブに向けられたブレーキケーブル挿入口には一部ノコンを使用することでブレーキレバーの軽い引きを工夫していた。この工作は今回来日メンバーのバイク全てで行われていた。

ボトルケージはエリートの定番モデルCUSTOMボトルケージはエリートの定番モデルCUSTOM photo:Yuya.YamamotoタイヤにはKENDAロゴが入るが、恐らく実際にはヴェロフレックス製タイヤにはKENDAロゴが入るが、恐らく実際にはヴェロフレックス製 photo:Yuya.Yamamoto

スプロケットは下位グレードのPG1170を使用するスプロケットは下位グレードのPG1170を使用する photo:Yuya.Yamamotoハブには管理するためのステッカーが貼られるハブには管理するためのステッカーが貼られる photo:Yuya.Yamamoto


ホイールは40mmハイトのヴィジョン METRON40で、ケンダロゴが貼られたタイヤはトレッドパターンから推測するに恐らくヴェロフレックス製。またブレーキパッドはヴィジョン標準のスイスストップではなく、他ブランドのものに置き換えられていた。その他、FSA製のハンドル/ステムシートポストやスピードプレイはチームカラーで統一。サドルには旧型のフィジーク ARIONEをチョイスしている。



ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・メリダ)のメリダ REACTO EVO

ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・メリダ)のメリダ REACTO EVOダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・メリダ)のメリダ REACTO EVO photo:Yuya.Yamamoto
サドルは長年愛用する旧型のフィジーク ARIONE。スポンサー外のためロゴは消されているサドルは長年愛用する旧型のフィジーク ARIONE。スポンサー外のためロゴは消されている photo:Yuya.Yamamotoトップキャップの最も低いタイプを選択トップキャップの最も低いタイプを選択 photo:Yuya.Yamamoto


10シーズン在籍したランプレでの最終レースとなったダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・メリダ)のバイクは、メリダのエアロモデル「REACTO EVO」だ。コンポーネントは9070系シマノDURA-ACE Di2がメインで、ブレーキは前後ともにダイレクトマウントとし、ハンドルドロップ部分の内側にはスプリンタースイッチを装着。クランクは24mmアクスルのローター3Dとし、同じくローターの真円チェーンリングno-Qの非エアロタイプを組み合わせる。

写真はクリテリウム前に使用するバイクだが、ホイールにロープロファイルリムのフルクラムRACING LIGHT XLRを装着していた。タイヤはプロ供給専用品で、25mm幅のコンチネンタル COMPETITION PRO LTD。恐らく立ち上がりの反応性を重視してのチョイスだろう。

ハンドルはコダワリのシャローベンド。スプリンタースイッチを使用するハンドルはコダワリのシャローベンド。スプリンタースイッチを使用する photo:Yuya.Yamamotoサイクルコンピューターはなぜかビニールテープでぐるぐる巻きにされ固定されているサイクルコンピューターはなぜかビニールテープでぐるぐる巻きにされ固定されている photo:Yuya.Yamamoto

クランクはローター3Dで、真円チェーンリングno-Qの非エアロタイプを組み合わせるクランクはローター3Dで、真円チェーンリングno-Qの非エアロタイプを組み合わせる photo:Yuya.Yamamotoタイヤは25mm幅のプロ供給専用品 COMPETITION PRO LTDタイヤは25mm幅のプロ供給専用品 COMPETITION PRO LTD photo:Yuya.Yamamoto


ハンドル及びステムの身体に触れるパーツには長年使い慣れたパーツを選択。ハンドルにはトラディショナルなシャローベンドのFSA ENERGY TRADITIONAL、サドルにはスポンサー外の旧型フィジーク ARIONEをロゴを消してアッセンブル。そして何故かサイクルコンピューターはビニールテープでぐるぐる巻きにされてマウントに取り付けられていた。



土井雪広(チーム右京)のクォータ KOM

土井雪広(チーム右京)のクォータ KOM土井雪広(チーム右京)のクォータ KOM photo:Yuya.Yamamoto
サドルはアスチュートのセカンドグレードモデルSKYLINEサドルはアスチュートのセカンドグレードモデルSKYLINE photo:Yuya.Yamamotoハンドルはスキル・シマノ時代から愛用するトラディショナルなシャローベンドハンドルはスキル・シマノ時代から愛用するトラディショナルなシャローベンド photo:Yuya.Yamamoto


チーム右京からは2012年の全日本王者である土井雪広のバイクをピックアップ。フレームはクォータのオールラウンドモデル「KOM」だ。このカラーの市販品はマット仕上げだが、土井をはじめとするチーム右京に供給されていたのは艶ありのグロス仕上げだった。

コンポーネントは9070系シマノDUAR-ACE Di2で、サテライトスイッチは上に向けて取り付けられている。なお、モニターこそ装着されていたものの、クランクにはパイオニアのペダリングセンサーは取り付けられていなかった。ホイールはTOKENのローハイト軽量モデル「T28」。タイヤは23mm幅のヴィットリア CORSA CXとしている。

トップチューブには餃子たんステッカーが3枚トップチューブには餃子たんステッカーが3枚 photo:Yuya.YamamotoネガティブライズのZERO100 PISTAステムをチョイスネガティブライズのZERO100 PISTAステムをチョイス photo:Yuya.Yamamoto

タイヤは23mm幅のヴィットリア CORSA CXタイヤは23mm幅のヴィットリア CORSA CX photo:Yuya.YamamotoホイールはTOKENのローハイト軽量モデル T28ホイールはTOKENのローハイト軽量モデル T28 photo:Yuya.Yamamoto


ハンドル/ステム/シートポストはデダ・エレメンティで統一。ハンドルはスキル・シマノ時代から一貫してトラディショナルなシャローベンドを愛用する。ステムはネガティブライズが特徴的なトラック用のZERO100 PISTAとして、サドルとの落差を確保。比較的シートチューブ角が寝ているためかシートピラーはゼロオフセットとしている。サドルは新興イタリアンブランドのアスチュートで、カーボンレール採用のセカンドグレードモデルSKYLINEを選択。その他、ペダルはスピードプレイ、バーテープはスパカズ、ボトルケージはTOKENだ。

後編に続く。


text&photo:Yuya.Yamamoto
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