10月5日のイル・ロンバルディアで右膝に怪我を負ったアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)が当初予定していたツアー・オブ・北京の欠場を発表。ブエルタ覇者のアジアレース出場の可能性が消えた。



アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) photo:Tim de Waele


アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) photo:Unipublic「悪いお知らせ。今日トレーニングライドに出かけたところ、膝の痛みでペダリング出来なかった。中国行きをキャンセルしないといけない。MRI検査を受けてから2015年シーズンを見据えたい」。コンタドールはイル・ロンバルディアの翌日にそうツイートした。

イル・ロンバルディアで勝利を狙いながらも終盤の登りで遅れ、フィニッシュ手前の落車に巻き込まれたコンタドール。新たに右膝の怪我を負ったコンタドールは、同大会2位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)にUCIワールドツアーランキング首位の座を明け渡した。

当初コンタドールはUCIワールドツアーランキング首位キープのためにツアー・オブ・北京に出場する予定だったが、怪我の状態が思わしくなく、2015年シーズンを見据えて出場をキャンセルした。これにより最終戦ツアー・オブ・北京を待たずしてバルベルデのUCIワールドツアー優勝が確定した。

「こんな形でシーズンを終えたくはなかった。組み直したばかりのスケジュールをまた中断しないといけないなんて」。コンタドールはプレスリリースの中でそう語っている。

「今は膝の回復に努めなければならない。2015年に向けた準備に支障を来さないためにも、ここでシーズンを終えることを決めた。シーズン全体を見ると、落車リタイアに終わったツール・ド・フランスを除いて満足のいくものだった。シーズンを通して結果を残せたのもハードワークのおかげだ。これまでのキャリアで最もタフなシーズンだったけど、努力が報われたよ」とコンタドール。早めにシーズンを切り上げたコンタドールは、2015年シーズン最初の目標であるジロ・デ・イタリアに向けて動き出す。

text:Kei Tsuji