9月21日、スペイン・ポンフェラーダでロード世界選手権が開幕。初日の午前中に行なわれたエリート女子チームタイムトライアルでアメリカのスペシャライズド・ルルレモンが断トツのトップタイムで優勝した。



43分35秒のトップタイムで3連覇を達成したスペシャライズド・ルルレモン43分35秒のトップタイムで3連覇を達成したスペシャライズド・ルルレモン photo:Tim de Waele


2位に入ったオーストラリアのオリカAIS2位に入ったオーストラリアのオリカAIS photo:Tim de Waeleポンフェラーダを発着する36.15kmコースで行なわれたチームタイムトライアルには14チームが出場。今年もスペシャライズド・ルルレモンが最速タイムでフィニッシュラインに飛び込んだ。

3位に入ったイタリアのアスタナ・ビーピンク3位に入ったイタリアのアスタナ・ビーピンク photo:Tim de Waeleカーメン・スモール(アメリカ)、イヴリン・スティーヴンス(アメリカ)、リサ・ブレナウアー(ドイツ)、トリキシ・ヴォラック(ドイツ)、シャンタル・ブラーク(オランダ)、キャロルアン・カヌエル(カナダ)の6名で隊列を組んだアメリカチームは、前日の試走で落車したことを感じさせない走りを見せ、中間計測ポイントでトップタイムを連発。12km地点でラボ・リブを16秒、オリカAISを20秒上回った。

エースの脱落と大落車で最下位に沈んだラボ・リブエースの脱落と大落車で最下位に沈んだラボ・リブ photo:Tim de Waeleその後もペースを落とさず走り切り、スペシャライズド・ルルレモンは平均49.8km/hで36.15kmコースを走破。最終的に2位のオリカAISを1分17秒も引き離す圧勝だった。

「今日に至るまでナーバスが日々が続いていた」と、チームのロニー・ラウク監督は語る。「試走で3名が落車したことがどれだけレースに影響するのか分からなかったが、選手たちは自信を胸に力を合わせて走り抜いた」。2012年のチームタイムトライアル復活以降、スペシャライズド・ルルレモンは負け知らずの3連覇だ。

昨年2位のオランダのラボ・リブも快走したものの、驚くことにフィニッシュまで10kmを残してマリアンヌ・フォス(オランダ)が脱落。更にハイスピードコーナーで他のメンバーが落車してしまい、最下位のタイムでフィニッシュしている。フォスは「タイムトライアルは決して得意ではないから」と語っているが、土曜日のエリート女子ロードレースに向けて不安を残す結果となった。

2位に入ったのは2012年2位、2013年3位のオーストラリアのオリカAIS。3位フィニッシュしたイタリアのアスタナ・ビーピンクが表彰台に登っている。

選手コメントは各チーム公式サイトより。



スペシャライズド・ルルレモンが表彰台の頂点に立つスペシャライズド・ルルレモンが表彰台の頂点に立つ photo:Tim de Waele



ロード世界選手権2014エリート女子チームタイムトライアル
1位 スペシャライズド・ルルレモン       43'35"
2位 オリカAIS                +1'17"
3位 アスタナ・ビーピンク           +2'19"
4位 オプタム・ケリーベネフィット       +2'25"
5位 ボエルスドルマンス            +2'26"
6位 ユナイテッドヘルスケア          +2'43"
7位 ビグラサイクリング            +2'55"
8位 ジャイアント・シマノ           +3'45"
9位 ハイテックプロダクツ           +4'01"
10位 ルスヴェロ                +4'07"
11位 ティブコ                 +4'10"
12位 BTCシティリュブリャナ          +4'19"
13位 トップスポートフラーンデレン       +5'45"
14位 ラボ・リブ                +10'05"

text:Kei Tsuji