自転車競技のメッカであるベルギー西部のフランドル地方に居を構えるバイクブランド、リドレーより2015ラインナップの先行モデルとしてCXバイク3車種が発表された。継続となるカーボンフレームのX-NIGHTとX-FIREはカラーが変更となり、アルミフレームのX-RIDEが新たに登場した。



リドレー X-NIGHT

リドレー X-NIGHT(1501C)リドレー X-NIGHT(1501C) (c)ジェイピースポーツグループ
昨年フルモデルチェンジを果たしたCXバイクのハイエンドモデル、X-NIGHT。ロードバイクの軽量フラッグシップモデル「HELIUM SL」と共通のコンセプトの基に開発され、カーボン素材は30トンと24トンという2種類の組み合わせている。

大口径のダウンチューブ、扁平形状のシートステー、モノコック製法によって成型されたリアエンド、上下異形ヘッドチューブ、PF30(68×46)規格のBBなどによってダート走行で必要とされる剛性と衝撃吸収性を両立。同時に漕ぎ出しの軽さやパワー伝達効率を向上させ、フレーム+フォークのセットで1,480gとロードバイクと同等の重量に仕上がっている。

リドレー X-NIGHTを使用するケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)リドレー X-NIGHTを使用するケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) photo:Cor Vos
昨シーズンはUCIシクロクロスW杯の強豪チームのサンウェブ・ナポレオンゲームスとテレネット・フィデアが使用し、ケヴィン・パウエルスやトム・メーウセン(共にベルギー)らの活躍でその性能は実証済み。その軽さは急勾配の登り下り、マッドコンディション、担ぎ区間等あらゆるシーンで圧倒的なアドバンテージとなるはず。

販売パッケージはフレームセットのみで、カンチブレーキ仕様に加え、近年CXシーンでもトレンドとなっているディスクブレーキ仕様もラインナップ。ケーブル類は全て内装となり、電動コンポーネントやロード用油圧ブレーキにも対応。サイズは50、52の2種類、カラーはサンウェブ・ナポレオンゲームスのチームバイクと共通する1種類の展開だ。

リドレー X-NIGHT(フレームセット)
フレーム素材:24ton,30ton HM Carbon
ブレーキ:カンチ、ディスク(最大ローター径:F160mm、R140mm)
重 量:
カンチブレーキ仕様 フレーム1,020g、フォーク460g
ディスクブレーキ仕様 フレーム980g、フォーク500g
サイズ:50、52
カラー:1501C
価 格:267,000円(税抜)



リドレー X-FIRE

リドレー X-FIRE(1502A)リドレー X-FIRE(1502A) (c)ジェイピースポーツグループ
X-FIREはハイエンドモデルのX-NIGHT登場前までのプロユースモデルで、世界チャンピオンに輝いた実績を持つレーシングCXバイク。素材には24tクラスのHMカーボンを使用し、マッシブなチューブ形状やPF30規格のオーバーサイズBBと併せて剛性や走りの軽さを追求している。ヘッドチューブは下側1-1/2インチの上下異径とし、安定感あるハンドリングやブレーキフィーリングを実現した。

販売パッケージはフレームセットのみで、カンチブレーキ仕様に加え、近年CXシーンでもトレンドとなっているディスクブレーキ仕様もラインナップ。ケーブル類は全て内装となり、電動コンポーネントやロード用油圧ブレーキにも対応。サイズはサイズは41、48、50、52の4種類、カラーは写真の1色展開となる。

リドレー X-FIRE(フレームセット)
フレーム素材:24ton HM Carbon
ブレーキ:カンチ、ディスク(最大ローター径:F160mm、R140mm)
重 量:
カンチブレーキ仕様 フレーム1,240g、フォーク480g
ディスクブレーキ仕様 フレーム1,310g、フォーク540g
サイズ:41、48、50、52
カラー:1502A
価 格:193,000円(税抜)



リドレー X-RIDE

リドレー X-RIDE(1501Am)リドレー X-RIDE(1501Am) (c)ジェイピースポーツグループ
2015ラインナップの新モデル「X-RIDE」は細身のパイプ形状やベントしたシートステーなどプロユースモデルX-NIGHTの技術を多く取り入れた軽量アルミ製シクロクロスフレーム。

素材には高い剛性と軽さを兼ね備える7005アルミ合金を採用し、トリプルバテッド加工によって強度や剛性を維持しつつ無駄を削ぎ落とすことで、同クラスでは最軽量となるフレーム単体重量1,490gを実現している。この軽量性は急勾配、担ぎ区間や泥等、シクロクロス特有の過酷なコンディションで確実にアドバンテージをもたらしてくれるはずだ。

一方で、ベルギーブランドらしい質実剛健な造りを見て取ることもできる。ヘッドチューブは下側1-1/2インチの上下異形とされ、上位機種X-FIREと共通のカーボンフォークと併せて安定感あるハンドリングフィールと、ストッピングパワーを確実に受け止める高い剛性を両立。ケーブル類は全て内装とし泥詰まり等のトラブルのリスクを低減している。

販売パッケージはフレームセットのみで、カンチブレーキ仕様とディスクブレーキ仕様をラインナップ。コンポーネントは電動とメカニカルの両方に対応する。サイズはサイズは41、48、50、52の4種類、カラーは写真の1色展開となる。

リドレー X-RIDE(フレームセット)
フレーム素材:7005アルミ合金(トリプルバテッド)
ブレーキ:カンチ、ディスク(最大ローター径:前後160mm)
重 量:
カンチブレーキ仕様 フレーム1,490g、フォーク480g
ディスクブレーキ仕様 フレーム1,480g、フォーク540g
サイズ:41、48、50、52
カラー:1501Am
価 格:120,000円(税抜)