8月27日から4日間、文部科学大臣杯第65回全日本大学対抗選手権大会(通称:インカレ)が静岡県日本サイクルスポーツセンター(CSC)で開催される。学生にとってシーズン最大の大会と言えるこの大会。日本学生自転車競技連盟によるレース見どころをここで紹介しよう。

総合優勝争い
インカレ最大の栄誉は、トラックとロードの対抗得点の合計で決まる総合優勝だ。男子は過去26年間、一度も日本大学から優勝旗が離れていない。今年も27連覇の偉業が達成されるのか?それとも、昨年総合2位の鹿屋体育大学や3位の法政大学などが日本大学の連覇を阻止するのか?4日間の戦いに注目だ。女子は昨年度優勝の鹿屋体育大学が6連覇を狙う。

大会初日(27日)
総合27連覇がかかる日本大学総合27連覇がかかる日本大学 photo:日本学生自転車競技連盟CSC北400mピストで行われるトラック初日は、スプリント系種目と個人追い抜きなどの予選が行われる。予選といえども、タイム次第で組み合わせや順位が決定する種目もあり、全員が全力でのタイムアタックとなる。

女子スプリントは、7月に行われた全日本学生選手権トラック(学生トラック)で1年生ながら同種目を制した前田佳代乃(鹿屋)が優勝候補。男子スプリントは、昨年のインカレ覇者で、学生トラックでも優勝した石口慶多(立命館)に、昨年インカレ3位の古庄豊全(日大)や学生トラック2位の新納大輝(鹿屋)などが対抗してくるだろう。

女子3km個人追い抜きは、学生トラックで田中まい(日体大)が北京五輪日本代表の和田見里美(中京大)を破り優勝している。インカレでの再戦に注目だ。男子4km個人追い抜きは、4:46:731で学生トラックを制した1年生の佐々木龍(早稲田)と、昨年のインカレで4:46:740を出し優勝した穂刈大地(法政)が優勝候補だ。

大会2日目(28日)
昨年のケイリンでは、日本大学の石倉龍二(写真右)が優勝昨年のケイリンでは、日本大学の石倉龍二(写真右)が優勝 photo:日本学生自転車競技連盟2日目からは、決勝種目が行われる。午前中の女子ポイントレース決勝(16km)は、北京五輪代表の和田見と、学生トラックで1〜3位を独占した鹿屋の近藤美子、木村亜美、前田佳代乃らの優勝争いとなるだろう。

午後最初の女子500mタイムトライアル(TT)決勝では、先のJr世界選手権で500mジュニア日本新記録を更新した前田佳代乃(鹿屋)に注目したい。男子1kmTT決勝は、学生トラックで一人6秒台を出した我妻敏(日大)が優勝候補だ。

2日目に一番盛り上がる男子のポイントレース決勝(40km)は、学生トラックの同種目と全日本学生ロードで優勝した木守望(京産)を中心に、入部正太郎(早稲田)、兼平純(日大)、伊藤雅和(鹿屋)、飯野智行(中央)ら有力選手が多数出場するので、混戦が予想される。

大会3日目(29日)
二人乗り自転車で競うタンデムスプリント二人乗り自転車で競うタンデムスプリント photo:日本学生自転車競技連盟トラック最終日は、決勝や順位決定戦が次々に行われる。朝一番の種目は、チームスプリント決勝だ。昨年は早稲田大学が優勝している。

二人乗り自転車でスプリントを行うタンデムスプリントは、高体連や実業団でも行っていない珍しい競技だ。学生トラックでは、予選タイムで圧倒的だった朝日大学を中央大学の石田正樹、巴直也ペアがかわして優勝した。しかし、各チーム毎年インカレに合わせ、2ヶ月で勢力図が変わるので混戦となるだろう。

トラック最後を飾るのが、男子4km団体追い抜きだ。2日目に予選が行われるが、上位4位以内の順位決定戦に進むには、4分30秒を切る争いになるだろう。優勝候補は、昨年の覇者で、毎年25秒前後で走れるように仕上げてくる日本大学。結果は、総合争いに重要な種目だ。

大会4日目(30日)
昨年のロードは166名が出走し、完走はわずか13名だった。昨年のロードは166名が出走し、完走はわずか13名だった。 photo:日本学生自転車競技連盟大会最終日は、CSC5kmサーキットで行われるロードだ。順周りで秀峰亭をスタート/ゴールとし、男子は約170名がエントリー。難コースで有名なCSCのコースを28周、140kmで争う。

大町美麻の160kmで行われた昨年は、鹿屋体育大学がチーム力で他を圧倒し、角令央奈が優勝した。今年も日本代表で海外遠征を豊富に経験している伊藤雅和(昨年インカレ5位)、内間康平(同4位)、吉田隼人(同9位)ら多くの勝てるメンバーを揃え、総合争いも意識してくるだろう。

これに対し日本大学も、海外遠征経験のある窪木一茂をはじめ、榎本剛士(同7位)、越海誠一(同6位)らでインカレ総合27連覇を確実に狙う。法政大学は、6月の全日本エリートで目立つ走りをした早川朋宏(09全日本学生2位)と青柳憲輝(昨年インカレ2位)で優勝を狙う。全日本学生ロードで優勝の木守望、同3位の中村弦太を有する京都産業大学も見逃せない。

この他、学生ロードレースカップシリーズのリーダーである西薗良太(東大)は、先日の大町美麻ロードでエリートに混ざり2位と絶好調を伺わせる。学連欧州派遣事業で成長した福田高志(大阪経済)などにも注目だ。

60km(12周)で争われる女子は、鹿屋の早坂ありさ(昨年インカレ2位)、と川又千裕(09全日本学生優勝)、7月に欧州遠征を経験した明珍裕子(朝日)らが優勝候補となるだろう。

会場となるCSCへは、7月末に開通した伊豆縦貫道を利用し三島塚原IC(通行料無料)を利用すると、国道1号線の渋滞を避けやすく、是非会場に足を運んでの応援をお願いいたします。また、大会の情報は学連速報ブログサイトにて随時配信する予定なので、こちらもご利用下さい。

編集部追記:シクロワイアードも全日程フル取材予定です!!

主な競技予定
昨年の大学対抗表彰。優勝日本大学、2位鹿屋体育大学、3位法政大学。昨年の大学対抗表彰。優勝日本大学、2位鹿屋体育大学、3位法政大学。 photo:日本学生自転車競技連盟8月27日(木)
競技開始13:00 男女スプリント予選
        タンデムスプリント予選
        男女個人追い抜き予選
        女子チームスプリント予選
8月28日(金)
競技開始9:00 ケイリン予選
       女子16kmポイントレース決勝
       男子チームスプリント予選
       男子団体追い抜き予選
    13:10 女子500mTT決勝
       男子1kmTT決勝
       男子40kmポイントレース決勝
       女子チームスプリント決勝
8月29日(土)
競技開始8:00 男子チームスプリント決勝
       女子個人追い抜き決勝
       男子個人追い抜き決勝
       ケイリン決勝
    12:50 タンデムスプリント決勝
       男女スプリント決勝
       男子団体追い抜き決勝
8月30日(日)
競技開始 8:00 男子個人ロードレース
     8:01 女子個人ロードレース
     14:00 表彰後、競技終了

text&photo:日本学生自転車競技連盟

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