2010年のプロ入り以降、ビッグレースを中心に多くの勝利を重ねてきた24歳の怪童ペーター・サガン(スロバキア)が移籍する。プロ入り以降所属したキャノンデールを離れ、ロシアのティンコフ・サクソに加わることが発表された。



マイヨヴェールを獲得したペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)マイヨヴェールを獲得したペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール) photo:Makoto Ayano注目の移籍先はティンコフ・サクソだった。サガンとティンコフ・サクソの契約期間は2015年から2017年までの3年間。サガンが5年間所属したキャノンデールを離れることとなった。

ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール) photo:Tim de Waele1990年1月26日生まれのサガンは、MTBクロスカントリーやシクロクロスを経て2010年にリクイガス(現キャノンデール)でプロデビュー。すぐさまその才能の片鱗を見せ、2011年にはブエルタ・ア・エスパーニャでステージ3勝。ツール・ド・フランスでは2012年から3年連続でマイヨヴェールを獲得し、ステージ通算4勝を飾った。

クラシックレーサーとしても台頭し、2013年にはヘント〜ウェベルヘムで優勝。2011年から4年連続でスロバキアナショナルチャンピオンに輝いた。24歳という若さにしては異例のキャリア通算64勝を飾っている。

「ペーター・サガンをチームに迎え入れ、3年契約を結んだことを嬉しく思う」と語るのはティンコフ・サクソのビャルヌ・リースGMだ。「ペーターがロードレース界最大の才能であることは疑いの無い事実。すでにビッグネームの仲間入りを果たしている。勝つためのメンタリティーの持ち主であり、ゴール前で常に姿を見せるアクティブなライダー。チームに多くの勝利をもたらすだろう。個人的にも彼と協力して闘うことに興奮している。彼にはまだ隠されたポテンシャルが眠っているはず。パワーを最大限引き出すために、まだまだ戦略的に学ぶべきことが多い。来年ティンコフ・サクソは彼をサポートし、シーズンを通して大きな勝利を狙っていく」。

サガンはクラシックレースで引き続きエースを担い、グランツールではアルベルト・コンタドール(スペイン)らとダブルエース体制でステージ優勝を狙うことになるだろう。ティンコフ・サクソは2015年シーズンの台風の目になりそうだ。

text:Kei Tsuji
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