ハワイ・アイアンマンで2度の優勝を誇るサーヴェロのTT/トライアスロン用バイクP2がモデルチェンジ。先に発表された「NEW P3」と共通のフレームを採用したことや、即実践投入可能なパーツアッセンブルが特長の1台だ。

サーヴェロ NEW P2サーヴェロ NEW P2 (c)東商会
NEW P2は上位モデルのNEW P3と共通のフレームを採用するエントリーグレードのTT/トライアスロン用バイクで、プロユースモデル「P5」に投入された多くのテクノロジーを取り入れていることが特徴だ。ダウンチューブ及びシートチューブはそれぞれ前後輪に沿う形状とし、シートステーの根元を左右に張り出した形状とすることで、エアロダイナミクスの向上を図った。

ケーブル類は全て内蔵とされ、電動変速及び油圧ブレーキに対応するケーブル類は全て内蔵とされ、電動変速及び油圧ブレーキに対応する (c)東商会ヘッドチューブ付近のワイヤリングヘッドチューブ付近のワイヤリング (c)東商会フロントフォークにはP2専用品のFK41がアッセンブルされるフロントフォークにはP2専用品のFK41がアッセンブルされる (c)東商会


空力性能を追求する一方で、TTバイクに多く見られるメンテナンスの煩わしさを解消するための工夫も施される。従来モデルではBB下にあったリアブレーキはシートステーへと移動され、また近年普及が進む電動変速システムと油圧ブレーキへの完全対応や、スムーズなケーブルルーティングの実現、ストレージ設置箇所の増設など使い勝手やメンテナンス性を高めている。

シートチューブとタイヤを可能な限り近づけたExtended Seat Tube Cutoutシートチューブとタイヤを可能な限り近づけたExtended Seat Tube Cutout (c)東商会フロントホイールとダウンチューブを可能な限り近づけることで乱気流の発生を抑えるフロントホイールとダウンチューブを可能な限り近づけることで乱気流の発生を抑える (c)東商会

トップチューブ上面にはストレージを固定するための台座は設けられるトップチューブ上面にはストレージを固定するための台座は設けられる (c)東商会サーベロ独自のBBrightを採用し、走行性能の向上を図るサーベロ独自のBBrightを採用し、走行性能の向上を図る (c)東商会


走行性能の向上も図られており、サーヴェロが独自に開発した左右非対称のBB規格「BBright」を採用し、2013年モデルのP2と比較しBB剛性は6.5%、ヘッド剛性は16.4%向上。レスポンスと加速性を高めている。フロントフォークは新P2専用の「FK41」がアッセンブルされるが、上位機種の流れを汲む形状を採用することから、NEW P3譲りの優れた空力性能と操作性が期待できる。サイズは650Cホイール採用の45cmを含む5種類と豊富だ。汎用的なステムが使用可能なことや、前後に広い調整幅を持つシートポストの採用によって細やかなフィッティングを可能としたことも特長だ。

販売パッケージはシマノ105をメインとしたミックスコンポーネントにFSAのBBright専用クランクを組合せた完成車となる。多くのトライアスリートから信頼を集めるのプロファイルデザインのハンドルや、フィジークのTT/トライアスロン用サドルがセットされるなど即実戦投入可能な仕様だ。取り扱いは東商会。

サーヴェロ NEW P2
フォーク:FK41
ヘッドパーツ:FSA IS2
シートポスト:サーヴェロ Aero Carbon SP14 Rail-Adjust
ボトムブラケット:BBright PF-30
ベースバー:プロファイルデザイン T2 Wing
DHバー:プロファイルデザイン T4 +
ステム:プロファイルデザイン Aris OS
メインコンポーネント:シマノ デュラエース/105/ティアグラ
クランク:FSA Gossamer BBright 50 x 34
サドル:フィジーク Arione Tri2
ホイール:シマノ WH-501(700c)、ヴィジョン Team 30 (650c)
タイヤ:ヴィットリア Rubino Pro 150 tpi
サイズ:45(650C)、48、51、54、56
付属品:シマノDi2用グロメット
価 格:390,000円(税抜)