2000年にジロ・デ・イタリアで総合優勝を果たし、2013年をもって現役を引退したステファノ・ガルゼッリ(イタリア)が、「イエローフルオ」としてUCIプロコンチネンタル登録を済ませているイタリアの「ネーリソットーリ」の監督に就任することが決まった。



ジロ・デ・イタリアを最後に現役を引退したステファノ・ガルゼッリ(イタリア)ジロ・デ・イタリアを最後に現役を引退したステファノ・ガルゼッリ(イタリア) photo:Kei Tsujiプロトンの中でひと際目立つ蛍光イエロージャージで2013年シーズンを闘い、シーズン15勝をマークした「ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア」。ジロ・デ・イタリアでも活躍を見せたが、ダニーロ・ディルーカ(イタリア)らのドーピング陽性でレースに衝撃を走らせた。なお、チームは2014年に向けて「イエローフルオ(蛍光イエロー)」という名称でUCIプロコンチネンタル登録を済ませているが、ジロのワイルドカードからは外れている。

ブエルタ覇者クリストファー・ホーナー(アメリカ)が加入する可能性もブエルタ覇者クリストファー・ホーナー(アメリカ)が加入する可能性も photo:Kei Tsuji引き続きチームマネージャーのルーカ・シント氏が率いるイタリアチームは、ドーピングスキャンダルによってメインスポンサーのヴィーニファンティーニ社を失った。代わりに、同じくトスカーナ州に拠点を置くネーリソットーリ社がメインスポンサーに就くことが決まっている。同社は2009年のISD・ネーリ時代からスポンサーに名前を連ねており、2014年のチーム名称は「ネーリソットーリ」に。ガゼッタ紙によると、チームの年間予算は250万ユーロ(約3億5000万円)に上る。

キャノンデールプロサイクリングに移籍するオスカル・ガット(イタリア)らを除いて、多くの選手がヴィーニファンティーニから契約を更新済み。17名のうちイタリア人選手は14名で、佐野淳哉の進退は発表されていない。

今回明らかになったのは、2013年のジロを最後に現役を引退したステファノ・ガルゼッリ(イタリア)の監督就任だ。2000年にジロを制したイタリアンクライマーがチームカーのハンドルを握る。ガゼッタ紙のインタビューの中でシント氏は「彼を納得させるのに時間がかかったが、最終的にステファノはオファーを受け入れてくれた。彼には監督としての資質があると思う」と語っている。

ガゼッタ紙によると、チームは未だに移籍先を見つけることが出来ていない42歳のブエルタ・ア・エスパーニャ覇者クリストファー・ホーナー(アメリカ)と接触。その交渉の行方に注目が集まる。

text:Kei Tsuji

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