新体制を着々と固めるヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザが5人目の日本人選手として宮澤崇史の名前を発表した。サクソ・ティンコフとの契約は継続ならず、日本登録のコンチネンタルチームが来季のチームとなる。

宮澤崇史(サクソ・ティンコフ)宮澤崇史(サクソ・ティンコフ) 2年の間、ファーストディビジョンであるUCIプロチームのサクソ・ティンコフで活躍した36歳の宮澤崇史(サクソ・ティンコフ)。2014年は再びファルネーゼヴィーニ社がスポンサードするチーム「ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ」に戻る。

若い選手が中心となるヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザの2014年の編成において、若手選手の目標となること、そして宮澤崇史自身のさらなるステップアップが期待される。ヨーロッパやアジア、チームが参戦するすべてのレースで勝ちを貪欲に狙い、勝てるエーススプリンターとして、またキャプテン格の選手としてチームを導いていく。

宮澤崇史のコメント
「このたび、宮澤崇史は2014年、ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザで走ることとなりました。私はまもなく36歳になりますが、活動の地をヨーロッパに置き、世界へ挑戦する思いは一貫して変わっていません。その環境を支えてくださるファルネーゼヴィーニ社およびヴァレンティーノ・ショオッティ氏、そして株式会社NIPPOに感謝し、理解あるスポンサーのもとで走れることをとても嬉しく思っています。 そしてこのステップを機に、もう一度、2015年、2016年にはトップカテゴリーで活動できるよう、最後まで諦めることなく狙っていきます。
 そのためにも、来年はアジアのレースに参戦することも増えます。先々を見据えアジアランキングでトップ3に入れることも視野に走り続けます。 最後までレースで勝つことへのこだわりを捨てることなく精進します。 応援よろしくお願いします」

大門宏ジェネラルマネージャーのコメント
「宮澤選手の価値や持ち味は、サッカーで例えるならアンダーの頃から生粋のFW。だが2年前にUCIプロチームに行ってからは彼の持ち味が生かされたレースがなかったことが気掛かりだった。 FWは他のポジションと違い、兼ねられるポジションではない。 ゴールを狙う独特の感性は従来、"習得"するものなんかじゃなくて、責任感に満ちた環境で実戦を重ねながら得られる"自信"がとても大切だと思ってる。アジアツアーでも良いので、まずは一度勝つことで、彼が変わると確信し期待している。

2014年は、宮澤自身を蘇らせるシーズンにしたい。そして2015年は再び上のカテゴリー(ワールドツアー)に挑戦してほしいと心底願ってる。
 他の5名の若い日本人選手にとっても宮澤の存在は絶好のチャンスだと思う。強くなるための方法は"教えてくれる"ものじゃなくて学ぶ姿勢が大事。シーズンを通して活動を共にすることで、彼から強者になるためのヒント、秘訣を是非盗んでほしい」


黒枝士揮、山本元喜、秋丸湧哉、石橋学、小石祐馬、そして宮澤崇史が、現状で決まっている2014年「ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ」で活動する日本人選手となる。所属選手は11月下旬〜12月中旬にイタリア・ペスカーラ、ファルネーゼ・ヴィーニ社の拠点で開催されるトレーニングキャンプに参加する予定だ。

(コメント等はヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ発表資料より)。

photo&edit:Makoto.AYANO