ツール・ド・フランス第7ステージを闘い終えた選手たちのコメント。

ブリース・フェイユ(フランス、アグリチュベル)出典:letour.fr
超級山岳アルカリスでプロ初勝利を飾ったブリース・フェイユ(フランス、アグリチュベル)超級山岳アルカリスでプロ初勝利を飾ったブリース・フェイユ(フランス、アグリチュベル) photo:Cor Vos「何が起こったのか理解するのに時間がかかる。プロ一年目でツール・ド・フランス出場の切符を手にして、そして今、特大の山岳ステージ優勝を成し遂げた。これ以上何を求めるって言うんだ??兄(ロマン・フェイユ)が目に涙を浮かべているのを見たとき、ようやく何を成し遂げたのか実感が湧いてきた。そこから感情が爆発した。」

「今日のような山岳ステージが好きなんだ。これまでもバロン・ダルサスで攻撃を仕掛けたことがあるけど、それは今日のレースとは比べ物にならないぐらい低いカテゴリーレースの話。アグリチュベル社はこのチームのスポンサーを降りることが決まっていて、来シーズンに向けてチームを探さなければならない。この勝利は就職活動に一役買ってくれると思う。

「終盤にスピードを維持しながら上っているときは案外快適だった。今日はステージ優勝に加えてマイヨブラン・アポワ・ルージュも獲得・・・・ずっと夢見ていたジャージだ。でもどうやってこのジャージを守っていくべきなのか、まだ見当もつかない。」


リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)出典:letour.fr
マイヨジョーヌに袖を通すリナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)マイヨジョーヌに袖を通すリナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル) photo:Cor Vos「絶好のチャンスだった。サイクリストなら誰もが夢見るマイヨジョーヌ。何とかリードを守りきったことを大変嬉しく思う。今日の逃げの意図は、アタックしてステージ優勝を飾ること。結果的にステージ優勝は逃したけど、このマイヨジョーヌが最高の慰めだ。ツールを毎日走ってきたから今の自分がいる。ツール・ド・フランスの総合リーダーとしての自分が。」

「今日は長いステージで、早めにアタックを仕掛けた。逃げグループが形成されたとき、まさか自分がマイヨジョーヌを着るとは思っていなかった。最後の上りが始まってようやくマイヨジョーヌの可能性を感じ始めたんだ。ラスト4kmの時点ではまだ大きなリードが残っていたけど、アルベルト(・コンタドール)が強烈なアタックを仕掛けてからは秒差の闘いになった。」

「明日のステージもいい調子で走れると思う。明日も大きな山岳が待ち構えているけど、アージェードゥーゼルは強い。総合のリードは出来る限り長く守ってみせるよ。」


クリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル)出典:letour.fr
フェイユを追走するリナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)やエゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル)フェイユを追走するリナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)やエゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル) photo:Makoto Ayano「敢闘賞は逃げに乗った報酬だ。もちろんステージ優勝を狙っていたけど、徐々にそれは難しくなった。ノチェンティーニがマイヨジョーヌを狙える総合順位につけていたから、彼のために全力で逃げグループを引いた。その成果として、マイヨジョーヌを6秒差で獲得できたことは本当に嬉しい。」

「どれだけ長くマイヨジョーヌを守れるのかは分からないけど、チームとして全力でジャージを死守したい。アージェードゥーゼルは山岳ステージで本領を発揮するんだ。」


アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)出典:letour.fr
ライバルたちを引き離してゴールに飛び込むアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)ライバルたちを引き離してゴールに飛び込むアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ) photo:Cor Vos「ツール・ド・フランスのこんな早い時期にマイヨジョーヌは狙わない。それはチームの戦略通り。まだまだパリまで道のりが長い、マイヨジョーヌをずっと着続けるのは大変な仕事なんだ。マイヨジョーヌを着ることで、ライバルたちの攻撃を一身に受けなければならなくなる。」

「今日のステージは戦略通り、チームメイトが終盤にかけてペースを上げた。彼らが集団のペースを上げ続けてくれたおかげで、ずっといいポジションをキープ出来たんだ。山岳で位置取りは重要だからね。彼らの働きのおかげでストレスが緩和されたし、集団先頭で状況を完全にコントロール出来た。」

「もうアスタナのリーダーシップに関する質問にはうんざり。レースを見れば分かるはずだ。ツールが終わる頃にはハッキリ答えが出ているよ。今日のアルカリスの上りは良く知っていた。この辺りは自分の領域。山岳コースはとても居心地がいい。」


ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)出典:astana-cyclingteam.com
有力グループ内でゴールするランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)有力グループ内でゴールするランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ) photo:Cor Vos「チームメイト(コンタドール)がアタックしたとき、チームメイトはグループ内に残ってライバルの動きを見張るのが鉄則だ。シュレクもいい動きを見せたし、カデル(・エヴァンス)やウィゴ(ウィギンズ)もいい走りをしていた。それがバイクレースだ。」

「アルカリスはそれほど勾配のある上りではないので、登坂スピードは速かった。(九十九折りの上りでは)向かい風と追い風の繰り返しで、ペースはずっと上がったり下がったり。数年前と同様、最初の山岳ステージで自分は動かない。今年のツールは、数名の闘いになるような山岳ステージが後半に残されている。」

「チームの働きぶりは素晴らしかった。レース前半から集団をコントロールしていたし、最後の上りではリーヴァイ(・ライプハイマー)やクレーデン、そしてアルベルト(・コンタドール)が強力な走りを見せた。チームは問題ないよ!」


カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)出典:davitamon-lotto.com
コンタドールを追撃するカデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)らコンタドールを追撃するカデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)ら photo:Cor Vos「調子はいい。だが強力な向かい風が吹いていたせいで、早めにアタックできなかった。ユルゲン(・ファンデンブロック)がアタックしたとき、すぐさまコンタドールがカウンターアタックを仕掛けた。」

「コンタドールは非常に調子がいいようだ。ドーフィネの山岳であれほど強いコンタドールを見たことが無い。ドーフィネの時よりも明らかに調子を上げている。朗報は、アスタナのアシストたち、クレーデン、ポポヴィッチ、スベルディアを引き離したこと。残りのピレネーの2ステージは、最後の山岳がゴールから離れているので、総合のタイム差は生まれにくいと思う。」


サクソバンクのビャルヌ・リース監督 出典:team-saxobank.com
「全て今朝のミーティングで立てていた作戦に沿ってレースは進んだ。今日は集団コントロールに固執せず、無駄なエネルギーを使わないようにした。マイヨジョーヌをキープ出来るのならそれに越したことはないが、今は失ってしまっても問題無い。ファビアン(・カンチェラーラ)は一週間に渡って素晴らしい走りを見せてくれた。チームはここまでの展開に満足している。」


クリスティアン・ヴァンデヴェルデ(アメリカ、ガーミン)出典:slipstreamsports.com
「結果には満足している。調子はいいよ。ゴール手前は向かい風がキツくて、かなり限界まで追い込んだ。明日もまたハードなステージなると思う。如何に今日の疲れをリカバリーできるかが重要だ。総合成績に文句は無い。トップ10に入っているんだ。充分にいい結果だと思う。」


ヨハネス・フレーリンガー(ドイツ、ミルラム)出典:team-milram.com
「今日チームの作戦は逃げに選手を送り込むことだった。昨日までゲラルド・チオレックのスプリントに力を使ったから、ステージ優勝するには一歩パワーが足りなかった。でも今日がキャリアの中で最高の一日だったことは間違いない。ステージ3位なんて夢のようだ。」


リーナス・ゲルデマン(ドイツ、ミルラム)出典:team-milram.com
「調子は良くて、脚もよく回っていた。カデル・エヴァンスがアタックするまでいいポジションをキープしていたけど、アタックによるペースアップに付いていけなかった。リズムの変化が苦手なんだ。最後まで自分のペースを保って走り続けたので、それほど大きく遅れることなくゴールできた(コンタドールから2分22秒遅れ)。」

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