連載でお届けするプロバイクレポート。今回は全日本MTB選手権2013XCOの男子エリートを制し、6連覇を果たした山本幸平(スペシャライズドレーシングチーム)が駆けるスペシャライズド S-WORKS STUMPJUMPER HT CARBONにスポットを当てる。

山本幸平(スペシャライズドレーシングチーム)のスペシャライズドS-Works Stumpjumper Carbon29山本幸平(スペシャライズドレーシングチーム)のスペシャライズドS-Works Stumpjumper Carbon29 photo:So.Isobe
ヘッドチューブに描かれるスペシャライズドのロゴヘッドチューブに描かれるスペシャライズドのロゴ photo:So.IsobeコンポーネントはフロントシングルのスラムXX1にスペシャライズドのクランクを組み合わせるコンポーネントはフロントシングルのスラムXX1にスペシャライズドのクランクを組み合わせる photo:So.Isobe


昨年よりスペシャライズドレーシングチームに所属し、海外のワールドカップを転戦する山本幸平が修善寺の全日本選手権に持ち込んだバイクはリアリジッドの29er「S-WORKS STUMPJUMPER HT CARBON」。オリジナルのFACT IS 11mカーボンを使用し、上下異径ヘッドチューブや、中空カーボンドロップアウト、BBシェルのPF30、PM140リアブレーキなど採用することによりフレーム単体で1100gと、ロードフレームと同等の軽さを実現している。

フロントフォークにはスペシャライズドがカスタムを行い、「Brain」と呼ばれる慣性バルブ式ダンパーを搭載したロックショックス SIDワールドカップ29を使用。カーボン製のテーパードコラムを採用し、フレームと同様に軽さを追求している。ストロークは90mmだ。

スペシャライズド独自の慣性バルブ式ダンパー「Brain」を搭載したロックショックス SIDワールドカップ29スペシャライズド独自の慣性バルブ式ダンパー「Brain」を搭載したロックショックス SIDワールドカップ29 photo:So.Isobeリアのローター径は140mmリアのローター径は140mm photo:So.Isobe

タイヤはスペシャライズド S-Works RENEGADEの29×1.95タイヤはスペシャライズド S-Works RENEGADEの29×1.95 photo:So.Isobeホイールはロヴァール CONTROL SLホイールはロヴァール CONTROL SL photo:So.Isobe


コンポーネントは、日本のクロスカントリーシーンでは多くの選手がフロント2枚×リア10速の組み合わせを使用する中、山本幸平は世界的に広まりつつあるフロントシングル×リア11速のスラムXX1をアッセンブルする。ブレーキはスラムのXXシリーズの中に組み込まれるAvidのDisc Brake XXで、ローター径はフロントが160mm、リアが140mm。

ホイール及びタイヤはロヴァールのCONTROL SLにスペシャライズドのS-Works RENEGADE(29×1.95)を組み合わせる。加えてハンドルやシートポスト、サドルなどもスペシャライズド製品で固められるワークスチームらしい堅実な仕様だ。

ステムはSyntace F109、角度は一般的なものをアッセンブルステムはSyntace F109、角度は一般的なものをアッセンブル photo:So.Isobeサドルはスペシャライズド PHENOM PROサドルはスペシャライズド PHENOM PRO photo:So.Isobe

マッチメーカーXによってスッキリとしたレバー周りマッチメーカーXによってスッキリとしたレバー周り photo:So.Isobe ペダルはルックのS-TRACKペダルはルックのS-TRACK photo:So.Isobe


ステムはドイツの軽量パーツメーカー「Syntace」のF109、グリップはスポンサードを受ける「ESIグリップ」を使用。また、ペダルは昨年使用していたクランクブラザーズのエッグビータからルックのS-TRACKにスイッチしている。総じて、181cmと身長が高いために特別なパーツを使うことなくポジション出しが出来ている様だ。


text:Yuya.Yamamoto
photo:So.Isobe