オリカ・グリーンエッジが掴んだ初めてのステージ優勝。アップダウンとワインディングを繰り返すツール・ド・フランス第3ステージでサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)がゴールスプリントを制した。

ツール・ド・フランス2013第3ステージ・高低図ツール・ド・フランス2013第3ステージ・高低図 image:A.S.O.コルシカ島の西海岸を北上する第3ステージ。断崖絶壁を含む海岸線に沿って走り、「ピアナのカランケ、ジロラータ湾、スカンドーラ自然保護区を含むポルト湾」としてユネスコ世界遺産に指定されている一帯を通過する。

マイヨジョーヌのヤン・バケランツ(ベルギー、レディオシャック・レオパード)らがスタートラインの最前列に並ぶマイヨジョーヌのヤン・バケランツ(ベルギー、レディオシャック・レオパード)らがスタートラインの最前列に並ぶ photo:Cor Vos絶え間ないアップダウンと、入り組んだ海岸線に沿うワインディング。ゴール13km手前の2級山岳マルソリーノ峠(登坂距離3.3km・平均勾配8.1%)がスプリンターを排除する。「10000のカーブ」と呼ばれるほどコーナーの連続で、「真っすぐな平坦区間は1mもない」というのが合い言葉だ。

レース序盤から逃げたリエーベ・ヴェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)らレース序盤から逃げたリエーベ・ヴェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)ら photo:A.S.O.この日、ファーストアタックを決めたリエーベ・ヴェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)にサイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)とシリル・ゴティエ(フランス、ユーロップカー)、セバスティアン・ミナール(フランス、アージェードゥーゼル)、アレクシス・ヴィエルモス(フランス、ソジャサン)が合流。5人は最大4分半のリードを得て逃げた。

28km地点のスプリントポイントでは3日連続で本格的なスプリントバトルが繰り広げられ、マイヨヴェールを着るマルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)が集団の先頭で通過する。しかし、登りと下りが連続するコースはスプリンターたちにとって厳しすぎた。この日、スプリントポイントがスプリンターにとって唯一の活躍の場となる。

レース前半に登場するカテゴリー山岳でポイントを連取したのは、昨年ブエルタ・ア・エスパーニャで山岳賞に輝いたクラーク。一方、メイン集団はレディオシャック・レオパードのコントロール下に置かれる。

「ピアナのカランケ」でサクソ・ティンコフがペースアップを試みるシーンも見られたが、大きなサプライズもないままレースは進行。この日の一番の難所である2級山岳マルソリーノ峠に差し掛かる頃にはタイム差が1分を切った。

世界遺産に指定されているピアナのカランケを行くプロトン世界遺産に指定されているピアナのカランケを行くプロトン photo:A.S.O.
世界遺産に指定されているピアナのカランケを行くプロトン世界遺産に指定されているピアナのカランケを行くプロトン photo:A.S.O.レディオシャック・レオパードがメイン集団をコントロールレディオシャック・レオパードがメイン集団をコントロール photo:A.S.O.

2級山岳マルソリーノ峠を遅れてクリアする新城幸也(日本、ユーロップカー)2級山岳マルソリーノ峠を遅れてクリアする新城幸也(日本、ユーロップカー) photo:Makoto Ayanoゴールまで21kmを残してクラークとミナールの先行が決まり、平均勾配8.1%の登りが始まるとクラークの独走状態に。メイン集団はにわかに活気づき、マイヨアポワを着るピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー)がアタック。逃げ続けるクラークを抜いたロランが、2級山岳を先頭で通過した。

レース終盤にメイン集団から飛び出したシルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)らレース終盤にメイン集団から飛び出したシルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)ら photo:A.S.O.同じく登りで飛び出したミケル・ニエベ(スペイン、エウスカルテル)、ラーシュペッテル・ノルダーグ(ノルウェー、ベルキンプロサイクリング)、シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)は、下り区間で先頭のロランに合流する。しかしオリカ・グリーンエッジとキャノンデールプロサイクリングが牽引するメイン集団を振り切ることは出来ない。

ラスト3kmで逃げが吸収されると、今度はトム・ドゥムラン(オランダ、アルゴス・シマノ)がカウンターアタック。しかしこの動きもフラムルージュ(ラスト1km)通過とともに吸収。約90名に絞られた集団によるゴールスプリントに持ち込まれた。

激しいポジション争いの結果、ダリル・インピー(南アフリカ)に引き連れられたゲランスがタイミング良く集団先頭に上がる。その後方にペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング)やホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)。先に仕掛けたゲランスにサガンが反応する。

先行するゲランスにサガンが並びかけるも、前に出ることが出来ないままフィニッシュラインがやってくる。ゲランスが30cmほどのリードを守ってゴール。2008年大会の頂上ゴールに続く自身2度目のステージ優勝を果たした。

サガンをゴールスプリントで下したサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)サガンをゴールスプリントで下したサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) photo:Cor Vos

レース序盤から「サイモン」クラークが逃げて山岳ポイントを連取し、最後は「サイモン」ゲランスが勝利。オーストラリアチームにステージ初優勝をもたらしたゲランスは喜びに溢れるコメントを残す。

自身2度目のステージ優勝を飾ったサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)自身2度目のステージ優勝を飾ったサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) photo:Cor Vos「登りでベストクライマーたちと競り合い、スプリントではベストスプリンター並みの走りを見せるペーター・サガンをこうして力勝負で破ったことにスリルを覚えたよ。レース序盤から逃げに選手を送り込んで、最後はインピーがリードアウト。作戦通りだった。ファンタスティックだ」。

サガンは敗れながらもポイント賞首位に躍進し、マイヨヴェールを手に。「幸せな気分になれないけど、結果を受け入れないといけない。一昨日(第1ステージ)の落車の影響が大きいんだ。早くリカバリーしないといけない」と複雑な心境を語る。

危険度の高いアップダウンコースでエースをサポートし、レース終盤の2級山岳で遅れた新城幸也(ユーロップカー)は2分29秒遅れのステージ92位でゴール。チームメイトのロランはマイヨアポワを守っている。

マイヨジョーヌを守ったヤン・バケランツ(ベルギー、レディオシャック・レオパード)マイヨジョーヌを守ったヤン・バケランツ(ベルギー、レディオシャック・レオパード) photo:Cor Vosポイント賞トップに立ったペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング)ポイント賞トップに立ったペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング) photo:Cor Vos


選手コメントはレース公式サイトより。

ツール・ド・フランス2013第3ステージ結果
1位 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)      3h41'24"
2位 ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング)
3位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
4位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
5位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)
6位 フアンアントニオ・フレチャ(スペイン、ヴァカンソレイユ・DCM)
7位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アスタナ)
8位 マキシム・ブエ(フランス、アージェードゥーゼル)
9位 ジュリアン・シモン(フランス、ソジャサン)
10位 ゴルカ・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル)
92位 新城幸也(日本、ユーロップカー)                     +2'29"

敢闘賞
サイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

個人総合成績 マイヨジョーヌ
1位 ヤン・バケランツ(ベルギー、レディオシャック・レオパード)       12h21'27"
2位 ジュリアン・シモン(フランス、ソジャサン)                  +01"
3位 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
4位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)
5位 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、スカイプロサイクリング)
6位 ダリル・インピー(南アフリカ、オリカ・グリーンエッジ)
7位 デーヴィッド・ミラー(イギリス、ガーミン・シャープ)
8位 セルゲイ・ラグティン(ウズベキスタン、ヴァカンソレイユ・DCM)
9位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
10位 ロメン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼル)

ポイント賞 マイヨヴェール
1位 ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング)       74pts
2位 マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)               57pts
3位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)           48pts

山岳賞 マイヨブランアポワルージュ
1位 ピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー)                10pts
2位 サイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)        5pts
3位 ブレル・カドリ(フランス、アージェードゥーゼル)              5pts

新人賞 マイヨブラン
1位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)12h21'28"
2位 ロメン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼル)
3位 ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング)

チーム総合成績
1位 レディオシャック・レオパード                      37h04'23"
2位 BMCレーシングチーム                            +01"
3位 ヴァカンソレイユ・DCM

text:Kei Tsuji
photo:A.S.O., Cor Vos
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