今シーズンよりイギリスの強豪プロチーム ウィグル・ホンダに所属する全日本チャンピオン萩原麻由子が南ベルギーのディナンで行われたケルメス「ワロンヌ選手権」でヨーロッパ初優勝を飾った。

逃げ集団で先頭に立つ萩原麻由子(ウィグル・ホンダ)逃げ集団で先頭に立つ萩原麻由子(ウィグル・ホンダ) (c)Wiggle HONDA5月12日に行われた「ワロンヌ選手権」はUCI非公認レースのケルメスながら、地元ベルギーの強豪チームが多数参戦。ウィグル・ホンダからは萩原が単独参戦した。レースは丘陵地帯の続くディナンで開催され、12.7kmの周回コースを7周する88.9kmで争われた。

2周目には単独の逃げが発生し、1分ほどの差を稼ぎ出したものの、萩原が強力に牽引する追走集団がこれを最終周回でキャッチ。最後の登りで萩原がアタックし独走態勢に持ち込むと、この動きを追走できる選手は現れない。最終的に萩原はリズ・ハッチ(アメリカ)ら追走集団を寄せ付けず、独走でゴールに飛び込んだ。

ベルギーの強豪を振り切って、単独でゴールする萩原麻由子(ウィグル・ホンダ)ベルギーの強豪を振り切って、単独でゴールする萩原麻由子(ウィグル・ホンダ) (c)Wiggle HONDA「小さなレースではあったが、ヨーロッパでの初勝利だったからとても嬉しい。応援してくださっている全ての方に感謝したい。そして、レース中にサポートしてくださった方にありがとうと言いたいです。今シーズン、ここまでチームに貢献できていないと感じたので、このレースに勝つためにコンディションを整えた。チームの勝利に貢献するために動く予定で、勝つ事が出来れば最高と思っていました。」とプレスリリースで語っている。

ヨーロッパのレースで初優勝を飾った萩原麻由子(ウィグル・ホンダ)ヨーロッパのレースで初優勝を飾った萩原麻由子(ウィグル・ホンダ) (c)Wiggle HONDAまた、本人のツイッターでは「今日は初の丘ケルメスで優勝する事ができた。小さな国内レースではあるが、勝つということは頭と身体にとってとても重要なことだ。遠回りでも、時間が沢山かかっても、着実にこの地で登り詰めて行きたい!
しかし、この得体も知れないジャパニーズ(私)を、ろくに走れもしないのに、気にかけ、助けてくれる周りの人々に感謝しています。そんなこの国が好きです。欧州に来てもなお、人の温かさを感じれる幸せな今日です。」と語っている。


ワロンヌ選手権結果
1位 萩原麻由子 (ウィグル・ホンダ)
2位 カート・ハンヌ (ロット・ベリソル)
3位 アヌリー・ヴァン・ドルスラー(サイクルライブプラス・ザナッタ)

text:Yuya.Yamamoto