木下智裕(EQADS/エカーズ)が日本人選手として初めてUCIのワールドトレーニングセンターへの派遣が決まった。今後同施設直轄のチームで欧州のレースを転戦する。

アジアU23ロードチャンピオン  木下智裕(EQADS/エカーズ)アジアU23ロードチャンピオン 木下智裕(EQADS/エカーズ) 現在エキップアサダ強化選手チーム(EQADS/エカーズ)に所属して走る木下智裕。1991年4月生まれの木下は、昨2012年にはアジアU23ロードチャンピオンに輝くなど、今後の活躍に期待がかかる選手だ。

フランスのエリートアマチュアレースでの好成績などの活躍も認められ、今年度よりスイスのUCI(世界自転車競技連盟)直轄のワールドサイクリングセンターへの派遣が決まった。

ワールドトレーニングセンター(WCC、フランス語名はCentre Mondial du Cyclisme=CMC)は、スイス・エーグルを本拠地とするUCI(世界自転車競技連盟)が運営する最先端の自転車選手養成施設。優秀なコーチ陣や設備を備え、世界最先端のトレーニング技術を採用している。

WCCの目的は、自転車競技がまだ発展していない国々の有望選手を集め、欧州トッププロ界への道筋を作ることにあり、欧州のトップクラスアマチュアレース(ネーションズカップ等)を主戦場としている。

今後、木下は世界中の有望な選手が集められたUCI直轄の多国籍チーム「チームWCC/CMC」に所属し、欧州のハイレベルなアマチュアレースを転戦することになる。ロードレース選手としてのWCC派遣は日本人初となる。派遣開始は3月下旬を予定している。

スイス、エーグルのUCIワールドサイクリングセンターの室内競技場スイス、エーグルのUCIワールドサイクリングセンターの室内競技場 木下智裕のコメント
先日のツアー・オブ・ オマーンでは世界のトップ選手と闘う機会を与えて頂き、そこで受けた刺激が”なにがなんでもトッププロ世界に行く”という僕の覚悟をより一層強めてくれました。そしてこの度は日々応援下さる皆様方、日本自転車競技連盟様、エキップアサダのお陰でWCC派遣というこれ以上無いチャンスを掴ませて頂きました。今年が人生を大きく左右する年だという事を自覚して、来年は必ずトッププロの世界に飛び込みます。応援頂いている皆様には結果を以て恩返しを出来ればと思います。


浅田顕氏(エカーズ監督)からのコメント
WCCは、どんなプロチーム直属のデベロップメントチームよりも質の高い強化活動をしていることはあまり知られていないかもしれないが、その活動に日本人ロード選手として初めて参加することで、木下選手の大きな成長に期待している。今年はWCCの活動に集中しプロ契約という4年越しの目標を達成してほしい。

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