2011/10/17(月) - 12:51
FFWD(Fast Forward=ファストフォワード)はカーボンホイールのスペシャリストとして2006年にオランダで誕生したハイスピードホイールブランドだ。
FFWDの目指すことろは、「速さ、軽量、耐久性といった性能をもつ製品を、ロードレース、シクロクロス、トラックレース、そしてトライアスロンの市場へと的確に送り出すこと」だという。
FFWDが何よりも自信を持っているのが、職人技と品質、そしてそのデザインだ。スポークは全てオランダで「マスター」の称号を持つ職人の手によって非常に精密に組まれ、ホイール1本1本には、世界でただひとつのシリアルナンバーが刻み込まれているのも特徴だ。
FFWDは細部へのこだわりも忘れていない。ピックアップすべきは、UDレイヤードカーボンリムにDT Swissのハブ、DTエアロライトとサピムCXのスポーク、そして真鍮ニップル。それらが職人の洗練された技と結びつく事によって、耐久性を備えた最高級のホイールになる。
ツール・ド・フランスで活躍したヴァカンソレイユ・DCMをはじめ、多くの名門チームに採用されているのも注目の点だ。日本では宇都宮ブリッツェンにスポンサードし、Jプロツアーシリーズなどを走っている様子を観ることができる。
もうひとつは、UDFではわずかな表面のダメージでも、繊維が一方向に向いているため裂け目が広がってしまうが、編み込み構造の3Kであれば、裂け目の進行を抑えることができるという理由からだ。
また、製造工程において全てのリムは「Ecom」と呼ばれる加工で型がとられているが、この工法を採用することにより、リムの内側の表面全体に均一に圧力が掛かり、内側が均等に滑らかに仕上がる。これによりリム精度を上げることができ、軽量かつ強度を上げることができる。
これは、ニップルに関して考えると、リムとの接触面が均等になることにより、スポークテンションの移行が潤滑に行われ、スポーク自体とニップル、スポーク穴のトラブルを最小限に留めることができるためだ。
このニップル部も軽量性よりも耐久性を優先し、真鍮ニップルを敢えて使う。更に、ホイール全体の耐久性を増す目的とスポーク穴にかかるストレスを回避するために、内部には強化板を入れている。このことで、カーボンリムへ掛かる力の負担を分散・軽減することができ、リムは300kgの力にも耐えられるようになっている。
リムのデザインも熟考されている。「DARC Technology」と呼ばれる新しい技術によるプロファイルは、リム中央を内側に湾曲させたスタイルに作成することによって、リム表面から空気が離れない特徴がある。これは、エアフォイルに空気の圧力を増やし、増加した圧力によってホイールの上でより速い気流となり、結果的に空気抵抗の減少につながる。
ほとんどの走行状況で風向きは正面からではない。横風の場合、従来のホイールでは気流はリムから遠ざかり、空気が巻いてしまう乱気流を発生させることで大きな空気抵抗が発生してしまうが、Darcプロファイルでは空気をリムに沿うように流し、空気抵抗が軽減しているのだ。
ハブは定評あるDT Swiss製。特にシクロクロスのライダーからのフィードバックが、FFWDにとって十分な耐久性があるという自信につながっている。ベアリングをセラミックボールを使用したものに換装する事も可能だ(ただしこのサービスはDT Swiss扱いとなる)。
その他、ブレーキの接触面以外にはきれいなクリアコート処理が施され、外傷からカーボンリムを保護するとともに、デカールとリムとの段差を少なくすることで空気抵抗を抑える効果もある。
すべてのホイールはハンドビルド・イン・オランダ。オランダのホイール組職人「マスター・ローマン」によって手掛けられている。
FFWDの目指すことろは、「速さ、軽量、耐久性といった性能をもつ製品を、ロードレース、シクロクロス、トラックレース、そしてトライアスロンの市場へと的確に送り出すこと」だという。
FFWDが何よりも自信を持っているのが、職人技と品質、そしてそのデザインだ。スポークは全てオランダで「マスター」の称号を持つ職人の手によって非常に精密に組まれ、ホイール1本1本には、世界でただひとつのシリアルナンバーが刻み込まれているのも特徴だ。
FFWDは細部へのこだわりも忘れていない。ピックアップすべきは、UDレイヤードカーボンリムにDT Swissのハブ、DTエアロライトとサピムCXのスポーク、そして真鍮ニップル。それらが職人の洗練された技と結びつく事によって、耐久性を備えた最高級のホイールになる。
ツール・ド・フランスで活躍したヴァカンソレイユ・DCMをはじめ、多くの名門チームに採用されているのも注目の点だ。日本では宇都宮ブリッツェンにスポンサードし、Jプロツアーシリーズなどを走っている様子を観ることができる。
FFWDのテクノロジーとこだわり
複数のカーボン素材で構成されるリム部は、外側のみ垂直な編み込み構造を持つ3Kカーボンを使い、その下の層には単一方向で作られたUDFを使う。これは、カーボンが通常、引っ張り方向には強いが圧縮方向には充分な強度が維持できず、別の角度であらゆる素材を組み合わせる事で全方向からの力に耐えられるという特性を持っているためだ。もうひとつは、UDFではわずかな表面のダメージでも、繊維が一方向に向いているため裂け目が広がってしまうが、編み込み構造の3Kであれば、裂け目の進行を抑えることができるという理由からだ。
また、製造工程において全てのリムは「Ecom」と呼ばれる加工で型がとられているが、この工法を採用することにより、リムの内側の表面全体に均一に圧力が掛かり、内側が均等に滑らかに仕上がる。これによりリム精度を上げることができ、軽量かつ強度を上げることができる。
これは、ニップルに関して考えると、リムとの接触面が均等になることにより、スポークテンションの移行が潤滑に行われ、スポーク自体とニップル、スポーク穴のトラブルを最小限に留めることができるためだ。
このニップル部も軽量性よりも耐久性を優先し、真鍮ニップルを敢えて使う。更に、ホイール全体の耐久性を増す目的とスポーク穴にかかるストレスを回避するために、内部には強化板を入れている。このことで、カーボンリムへ掛かる力の負担を分散・軽減することができ、リムは300kgの力にも耐えられるようになっている。
リムのデザインも熟考されている。「DARC Technology」と呼ばれる新しい技術によるプロファイルは、リム中央を内側に湾曲させたスタイルに作成することによって、リム表面から空気が離れない特徴がある。これは、エアフォイルに空気の圧力を増やし、増加した圧力によってホイールの上でより速い気流となり、結果的に空気抵抗の減少につながる。
DARC Technology
ほとんどの走行状況で風向きは正面からではない。横風の場合、従来のホイールでは気流はリムから遠ざかり、空気が巻いてしまう乱気流を発生させることで大きな空気抵抗が発生してしまうが、Darcプロファイルでは空気をリムに沿うように流し、空気抵抗が軽減しているのだ。
ハブは定評あるDT Swiss製。特にシクロクロスのライダーからのフィードバックが、FFWDにとって十分な耐久性があるという自信につながっている。ベアリングをセラミックボールを使用したものに換装する事も可能だ(ただしこのサービスはDT Swiss扱いとなる)。
その他、ブレーキの接触面以外にはきれいなクリアコート処理が施され、外傷からカーボンリムを保護するとともに、デカールとリムとの段差を少なくすることで空気抵抗を抑える効果もある。
すべてのホイールはハンドビルド・イン・オランダ。オランダのホイール組職人「マスター・ローマン」によって手掛けられている。
提供:JPスポーツグループ 制作:シクロワイアード編集部