富士山一周を走って見えたE-スポーツバイクの魅力 品川真寛×杏寿沙クロストーク

―お二人は普段からE-スポーツバイクに乗られていますが、今回のロングライドはいかがでしたでしょうか?
品川:実際にこんな長い距離(富士山1周・120km)を乗るのは初めてでしたね。カタログスペックで100km以上の航続距離ということで、一度挑戦してみたかったのでいい機会ではありました(笑)最初は走り切れるのか半信半疑だったのですが、いざ終わってみたらバッテリーもかなり残っていたのは驚きましたね。
杏寿沙:私ももちろんこんな距離は初めてです(笑)私も最初は不安だったんですけど、平地は普通に走っていればそれなりのスピードが出るから、「これはいける!!?」と。やっぱりE-スポーツバイクの良さは登りでこそ発揮されるので、その辺りを十分味わえるコースで良かったですね。

杏寿沙:ですよね。私は富士スカイラインなんかロードだったら泣いてました(笑)でも、E-スポーツバイクだったら、良い汗をかきつつ登り切れる。ロードバイクは軽くてかっこいいですけど、それでツラい!ってなるよりは、楽しく走れるE-スポーツバイクの方が幸せ度数は高いです。
品川:そのあたり、富士スカイラインは本当に顕著でしたね。10%くらいの登りがずっと続くので、乗り込んでるベテランでもかなり厳しい峠です。そこを息を切らさずに14~5km/hで登っていけるのはですから、自転車の楽しみ方や実際に見える世界が変わりますよね。普通のサイクリストだったら千切れてる速度ですよ。

杏寿沙:そんなペースで登ってたんですね!普段は登りで遅いと、気を使ってしまうんです。待たせてたら悪いですし、早く登らないと、って。そこでもっと速くなりたい!って思うのですけど、なかなか実際は難しいじゃないですか……、継続してトレーニングするとか。その点、E-スポーツバイクだったら年齢や性別に関係なく誰でもいつでも一緒に楽しめそう。
品川:確かにロードで峠を登ったら、基本的に会話なんて無いしそもそもバラバラになっちゃうので話す相手もいなくなっちゃう。で、先に登って待っていたメンバーにいつも待ってもらっているという事はよくある事ですね。和気藹々という感じになるのはよっぽど脚が揃っていて余裕も無いと難しい。
でもE-スポーツバイクだったら脚力差がバラバラでも一緒に登れるんですよね。今回の富士スカイラインでもそうですし、普段のガイドツアーでもそう。30分以上かかるような登りでも、だれも脱落することがなく、頂上で楽しかったねー!って笑い合える。走れる人がECOモードで、初心者はHIGHモードで走れば、強度も均すことが出来ますし。

杏寿沙:実際私も富士スカイラインはHIGHモードでした(笑)私と品川さんが同じペースで、ストレスなく走ることができるって、夢のような話ですよね。みんなで仲良く「サイクリング」を楽しめる。これまでの自転車とは似て非なる新しい乗り物だと思います。
「乗ってみて初めて分かるのがE-スポーツバイクの魅力。食わず嫌いは良くない」杏寿沙
―これまでのスポーツバイクの延長線上にあれど別のカテゴリーの乗り物?杏寿沙:すでにスポーツバイクに乗りなれてる人だと「えーE-スポーツバイク?必要ないよ!」っていう人も多いと思うんです。でも、初めてスポーツバイクに魅せられた頃のように、その良さはほんとに乗ってみないとわからないです。今日も沢山良い景色があるな、って気づけたんですけど、普通のロードだったらそんな余裕なくって走り過ごしてたかも。

品川:普通のスポーツバイクだと、いくら脚力があっても登りはつらいですからね。脚があっても無くても、速いか遅いかです。強い人は強い人なりに踏んじゃうので、あんまり景色を見る余裕なんてないし、坂は倒すべき目標、みたいな捉え方の人も多いですよね。それはそれでもちろん素晴らしいんですけど、そうじゃない楽しみ方をE-スポーツバイクは教えてくれます。そういった意味ではベテランの方にとっても、一度乗ってみてほしいですね。
例えば、自分は元選手ということで割と脚力がある方に分類されるとは思うのですが、E-スポーツバイクのすごさは乗った瞬間に分かりました。初めて乗ったE-スポーツバイクはMTBのリッジランナーだったんですけど、まるで自分がすごく上手く強くなったのかと錯覚するほど。モーターのトルクって綺麗にかかるので、スリッピーな路面でも滑ることがないんですよね。そういう意味でも、ベテランライダーだってE-スポーツバイクの世界を楽しむことは出来るはず。

あとは、純粋にE-スポーツバイクって面白いな!って感じましたね。自分が行ける場所が増えそうだなぁ、って。だから、品川さんみたいにオフロードにも挑戦してみたいです。これまではやっぱり、技術的にも体力的にもハードルが高かったですから。
「体力と技術を補ってくれるE-スポーツバイクは安全にも貢献する」品川真寛
―スポーツサイクリングを楽しむための敷居を下げてくれるのもE-スポーツバイク?品川:例えば、スポーツバイクに乗りなれない人にとって、普通に走り出す、漕ぎ出すところから最初は難しく感じることも多いんです。ギアが重すぎてふらついてこけそうになったり、ハンドルがふらついたり。だから、そういったところを補ってくれるE-スポーツバイクは安全なライディングにもつながりますよね。自分もこんなにしっかりスポーツバイクを操って乗れるんだって体験してもらえるんです。

杏寿沙:そうそう、初心者の方はすごく感動されるんですよね!楽しかった!って。何回もツアーをリピートしてくれる方もいらっしゃって。初心者の方にとっては2~30kmのライドだってとっても新鮮で刺激的なんですよ。それをE-スポーツバイクはしっかりとサポートしてくれて、安心安全に楽しめちゃう。
品川:確かに2~30kmって、普通の人にとっては自動車とか電車の距離ですからね(笑)
杏寿沙:そういう非日常的なアクティビティとしてのスポーツバイクをより身近にしてくれるのもE-スポーツバイクなんだと思います!
―これからE-スポーツバイクはどういった広がり方をすると思いますか?

品川:これからは高齢化社会になっていくということもありますし、今スポーツバイクを楽しんでいる人にとってももっと身近になっていくのではないかと思います。年齢や体力に関係なく、サイクリングを楽しむことが出来る乗り物ですから。
「じゃあエンジン付きのバイクでもいいんじゃないの?」と言われるかもしれないですけど、やはり自分の脚で漕いで運動をしているというのは大きな違いですよね。スピード域も低いですし、気楽で安全に、そして楽しく体に優しい運動を続けていける。体力維持や健康にも良いですし、人生を豊かにしてくれますよね。
提供:シマノセールス、制作:シクロワイアード編集部