2018/08/01(水) - 09:03
マイヨジョーヌの行方を決定付けるピレネー山脈での戦いと、スペインの国境に近いフレンチバスク地方を走った個人タイムトライアルを経て、パリ、シャンゼリゼ通りに凱旋したプロトン。いくつもの波乱を受け止めながら、マイヨジョーヌとマイヨヴェール、そして18のステージでシマノコンポーネント使用選手が勝利している。
今年も多くのドラマが生まれたツール・ド・フランス2018。マイヨジョーヌは絶対王者として5勝目が期待されたクリストファー・フルーム(イギリス。チームスカイ)ではなく、そのアシストとしてツールに臨んだゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)の元に。プロ12年目、32歳の名アシストが自身初の総合優勝を掴んだ。
トーマスはアルプス2日目となる第11ステージでラスト5km地点からアタック。総合有力勢を振り切り独走に持ち込むとそのまま先頭でフィニッシュし、ステージ優勝と共にマイヨジョーヌにも袖を通した。翌日に行われたラルプデュエズにフィニッシュする第12ステージでも、トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)、フルーム、ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール)らとのスプリント勝負で先着しボーナスタイムを獲得。この時点で2位のフルームから1分39秒の差をつけた。
その後の中央山塊を舞台にした第14ステージでもマイヨジョーヌをかけたセレクションが行われたが、上位3名は誰一人遅れることなく同グループでフィニッシュ。チームスカイはマイヨジョーヌ獲得に向け順当なレースを展開しているようにも見えた。しかし、14ステージの後にデュムランが発した「トーマスがフルームとの差を詰めようとしているようだった。」のコメントが火種となり、チームスカイ内でエース争いが起こっているのではないかという憶測も囁かれた。
そんな中、休息日が明けたピレネー2連戦の2日目、65kmのショートコースで争われた第17ステージではフルームがまさかの失速。マイヨジョーヌ争いはトーマス、デュムラン、プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)という3人による戦いになったが、フィニッシュ手前でライバルをふるい落としたトーマスが先着し、総合首位を堅持している。この第17ステージのフルームの失速をきっかけにチームスカイのエースは完全にゲラント・トーマスに切り替わり、フルームはアシストとしてトーマスを支えることになる。
ピレネー山脈を舞台にした今大会最後の山岳レースとなった第19ステージではフルームを含むチームスカイがトーマスを守る完璧なアシストを披露。プロキャリアの内、11年を同じチームで走る2人はチームメイトであり、良き友人であるようで、確執は全く無いようだ。レースは下りで飛び出したログリッチェがステージ優勝。総合3位に順位を1つ上げるが、トーマスが総合首位、2位にデュムランの構図は変わらず、両者は2分5秒のタイムギャップで最終決戦の第20ステージ、31kmの個人タイムトライアルを迎えた。
最大勾配22%のピノディエタ峠など、アップダウンとコーナーが連続するテクニカルコースで行われた第20ステージの個人タイムトライアル。トーマスは第1計測、第2計測でトップタイムをマーク。ステージ優勝こそデュムランが飾ったものの、ステージ3位に割って入る快走を見せ、自身初のマイヨジョーヌを確定させたのであった。
これまでツール・ド・フランスではフルームの右腕として常にアシストの仕事を全うしてきたゲラント・トーマス。今回のツールも決して最初からエースとして臨んだ訳ではなく、アシストとしてフルームの5勝目を支える立場での参加。本人も「毎日集中力を絶やさずに、小さなことを正しく行い、決して調子に乗らないこと。毎日の積み重ねを続けているうちに、突然終わりが訪れ、こうしてマイヨジョーヌを着ている自分がいる。本当にまだ現実とは思えない。」と驚きを隠せない様子だが、栄光のマイヨジョーヌは彼の実力こそが招いた大きな名誉であるのは間違いない。
ピレネー山岳ステージの合間に行われた第18ステージではフランス期待のスプリンター、アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)が今大会初のステージ優勝。残り500mからタイミングよく先頭に出たリードアウトを頼りに、250mでスプリントを開始。一度も先頭を譲らず先頭でフィニッシュしている。
過酷な山岳ステージが連続したこともあり、有力なスプリンターの大量タイムアウトという悲劇をもたらした今大会。「このステージ優勝のために、苦しみながら山岳ステージを乗り越えてきた。厳しい時も、ステージ優勝の可能性を信じて乗り切ってきたんだ。」とデマールは喜ぶ。
最後の山岳ステージとなる翌第19ステージでは超級山岳オービスク峠の下りで抜け出したプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)がそのまま後続を振り切り、区間優勝を果たした。これにより19秒とボーナスタイム10秒を稼いだログリッチェは総合3位に浮上。スロベニア出身の28歳は次のグランツールに向けて存在感を示した形だ。
大会唯一の個人タイムトライアルの第20ステージではアルカンシェルを着用するトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)が31kmのアップダウンコースを最速で駆け抜け、ステージ勝利を飾った。「中間計測のタイムは聞かずに走った。」というデュムランは最終盤に現れた最大22%のピノディエタ峠をハイペースで駆け上がり、2位のクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)を1秒上回る40分52秒でフィニッシュしている。
マイヨヴェールを獲得したのは世界王者でもあるペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)。大会序盤の第2ステージで登り基調のスプリントを制し勢いに乗ると、第5ステージ、第13ステージと同じく登りスプリントで他を圧倒しハットトリックを達成。短距離山岳ステージとなった第17ステージでは下りで落車し怪我を負うものの、残りのステージを耐え無事パリに凱旋。自身6度目となるマイヨヴェールを獲得した。
S-PHYREの製品開発において最も重要視されているのが、チームと共により良いものを作り上げていくというポリシーである。ブランド創設当初から掲げるこの理念は全く薄れることはない。ロットNLユンボのチーム機材拠点とシマノヨーロッパの拠点が近いこともあり、選手からのフィードバックを迅速にプロダクトに反映する事が出来る体制が整っているという。そのため、ロットNLユンボが着用するウェアは昨年のものと比べると確実な進化を遂げている。
選手からの要望の中で一番大きいのがエアロダイナミクスに関する事だという。1分1秒を争う彼らにとってエアロの追求は勝利そのものに直接繋がる要因となりうるからだ。そのため、S-PHYREのウェアは空気抵抗を低減する最新の素材を使用し、フィット感を高めるカッティング、パネリングを徹底的に研究。風洞実験を繰り返すことでエアロ性能を最大まで高めている。
更に今年は新たにアイウエアがラインアップに加わることに。しっかりした剛性を持つハーフリムフレームのS-PHYRE Xと軽量なリムレスタイプのS-PHYRE Rという2種類が誕生した。選手からのフィードバックを受け、視野角の広い大きめのレンズを採用しているのが大きな特徴だ。超疎水コーティングが施されたレンズは、水をかけるだけで汚れが落ちていくセルフクリーニング機能も有している。ロットNLユンボでの使用率が高かったS-PHYRE Xの下側リムは着脱可能となっており、シチュエーションに合わせてカスタマイズする選手も見られた。
また選手に好評のS-PHYRE シューズもRC901へとマイナーチェンジを敢行。アッパー部分のメッシュホールをより小さな穴が無数に広がる形式に変更することで、通気性を向上させているという。また、アッパー中央部にあったメッシュパネルを廃止するなど、いくつかのアップデートが施されている。旧モデルとの見分け方としてヒールカップ部分が各カラーに合わせた色へと変更されている。注目集まる新シューズは9月上旬には出荷開始予定だ。
シマノサポートチームの中でディスクロードを使用したチームはBMCレーシング、ボーラ・ハンスグローエ、ミッチェルトン・スコット、トレック・セガフレードの4チーム。いずれも選手の好み、コースコンディションなどを考慮しながらのチョイスだが、トレック・セガフレードに至っては全ステージで全選手がディスクロードを使用している。
BMCレーシングでは平坦での牽引を担うミヒャエル・シェアー(スイス)やシュテファン・キュング(スイス)がディスクロードを使用。同チームが使用する最新のエアロロードは電動コンポーネントのDi2とディスクブレーキの専用設計となっている。
ボーラ・ハンスグローエもステージ3勝とマイヨヴェールを獲得したペテル・サガン(スロバキア)を筆頭にディスクロードを使用する選手が多い。ディスクロードはホイール交換に時間がかかるなどの問題を抱えるが、サポート体制も充実し、ディスクブレーキにポジティブな考えを持つ選手が増えてきているのは間違いないだろう。
トレック・セガフレードはエアロロードはもちろんのこと、オールラウンドロードや石畳ステージで使用したエンデュランスロードでもディスクブレーキ搭載モデルを投入。パヴェコースで争われた第9ステージではジョン・デゲンコルプ(ドイツ)が勝利しており、悪路でもディスクロードが有用なことを証明した形だ。
ミッチェルトン・スコットもエアロロードにディスクブレーキ搭載モデルを投入。スルーアクスルによるホイール周りの剛性強化とディスクブレーキの安定した制動力がもたらすコントローラブルな走りが、3,300kmを走破する選手達を支えた。
DURA-ACEグレードで用意されるディスクブレーキ用デュアルコントロールレバーは機械式変速用と電動変速用の2種類。電動変速用はエルゴノミックデザインを突き詰め、リム用とほぼ変わらない形状に設計されている。機械式変速用も可能な限りリムブレーキ用に近いサイズとされている上、電動変速同様にストレスフリーな操作感を追求している。
DURA-ACEグレードのディスクブレーキキャリパーは、プロライダーからの要求に応えるため、ブレーキフィールの味付けにこだわったというプロダクト。マスターシリンダー等の調整を行うことでリムブレーキに近いコントロールフィールを実現した。
ブレーキ面で発生した摩擦熱を内周部で効率的に発散させる構造が採用されたモデル。XTRに用いられているアイステクノロジー・フリーザローターよりも、同条件で30℃もの冷却性能を向上。長距離ダウンヒルでの安定的なブレーキングや、パッドの高寿命化を達成した。
ゲラント・トーマスが自身初のマイヨジョーヌを獲得
今年も多くのドラマが生まれたツール・ド・フランス2018。マイヨジョーヌは絶対王者として5勝目が期待されたクリストファー・フルーム(イギリス。チームスカイ)ではなく、そのアシストとしてツールに臨んだゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)の元に。プロ12年目、32歳の名アシストが自身初の総合優勝を掴んだ。
トーマスはアルプス2日目となる第11ステージでラスト5km地点からアタック。総合有力勢を振り切り独走に持ち込むとそのまま先頭でフィニッシュし、ステージ優勝と共にマイヨジョーヌにも袖を通した。翌日に行われたラルプデュエズにフィニッシュする第12ステージでも、トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)、フルーム、ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール)らとのスプリント勝負で先着しボーナスタイムを獲得。この時点で2位のフルームから1分39秒の差をつけた。
その後の中央山塊を舞台にした第14ステージでもマイヨジョーヌをかけたセレクションが行われたが、上位3名は誰一人遅れることなく同グループでフィニッシュ。チームスカイはマイヨジョーヌ獲得に向け順当なレースを展開しているようにも見えた。しかし、14ステージの後にデュムランが発した「トーマスがフルームとの差を詰めようとしているようだった。」のコメントが火種となり、チームスカイ内でエース争いが起こっているのではないかという憶測も囁かれた。
そんな中、休息日が明けたピレネー2連戦の2日目、65kmのショートコースで争われた第17ステージではフルームがまさかの失速。マイヨジョーヌ争いはトーマス、デュムラン、プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)という3人による戦いになったが、フィニッシュ手前でライバルをふるい落としたトーマスが先着し、総合首位を堅持している。この第17ステージのフルームの失速をきっかけにチームスカイのエースは完全にゲラント・トーマスに切り替わり、フルームはアシストとしてトーマスを支えることになる。
ピレネー山脈を舞台にした今大会最後の山岳レースとなった第19ステージではフルームを含むチームスカイがトーマスを守る完璧なアシストを披露。プロキャリアの内、11年を同じチームで走る2人はチームメイトであり、良き友人であるようで、確執は全く無いようだ。レースは下りで飛び出したログリッチェがステージ優勝。総合3位に順位を1つ上げるが、トーマスが総合首位、2位にデュムランの構図は変わらず、両者は2分5秒のタイムギャップで最終決戦の第20ステージ、31kmの個人タイムトライアルを迎えた。
最大勾配22%のピノディエタ峠など、アップダウンとコーナーが連続するテクニカルコースで行われた第20ステージの個人タイムトライアル。トーマスは第1計測、第2計測でトップタイムをマーク。ステージ優勝こそデュムランが飾ったものの、ステージ3位に割って入る快走を見せ、自身初のマイヨジョーヌを確定させたのであった。
これまでツール・ド・フランスではフルームの右腕として常にアシストの仕事を全うしてきたゲラント・トーマス。今回のツールも決して最初からエースとして臨んだ訳ではなく、アシストとしてフルームの5勝目を支える立場での参加。本人も「毎日集中力を絶やさずに、小さなことを正しく行い、決して調子に乗らないこと。毎日の積み重ねを続けているうちに、突然終わりが訪れ、こうしてマイヨジョーヌを着ている自分がいる。本当にまだ現実とは思えない。」と驚きを隠せない様子だが、栄光のマイヨジョーヌは彼の実力こそが招いた大きな名誉であるのは間違いない。
シマノサポート選手が12ステージで勝利 存在感を見せるSHIMANOプロダクツ
石畳に未舗装峠、難関を極めた山岳ステージと今年も多くのドラマを生んだツール・ド・フランス2018。今年はシマノサポート選手がマイヨジョーヌ、マイヨヴェールを獲得し、12のステージで勝利を収めている。ピレネー山岳ステージの合間に行われた第18ステージではフランス期待のスプリンター、アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)が今大会初のステージ優勝。残り500mからタイミングよく先頭に出たリードアウトを頼りに、250mでスプリントを開始。一度も先頭を譲らず先頭でフィニッシュしている。
過酷な山岳ステージが連続したこともあり、有力なスプリンターの大量タイムアウトという悲劇をもたらした今大会。「このステージ優勝のために、苦しみながら山岳ステージを乗り越えてきた。厳しい時も、ステージ優勝の可能性を信じて乗り切ってきたんだ。」とデマールは喜ぶ。
最後の山岳ステージとなる翌第19ステージでは超級山岳オービスク峠の下りで抜け出したプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)がそのまま後続を振り切り、区間優勝を果たした。これにより19秒とボーナスタイム10秒を稼いだログリッチェは総合3位に浮上。スロベニア出身の28歳は次のグランツールに向けて存在感を示した形だ。
大会唯一の個人タイムトライアルの第20ステージではアルカンシェルを着用するトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)が31kmのアップダウンコースを最速で駆け抜け、ステージ勝利を飾った。「中間計測のタイムは聞かずに走った。」というデュムランは最終盤に現れた最大22%のピノディエタ峠をハイペースで駆け上がり、2位のクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)を1秒上回る40分52秒でフィニッシュしている。
マイヨヴェールを獲得したのは世界王者でもあるペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)。大会序盤の第2ステージで登り基調のスプリントを制し勢いに乗ると、第5ステージ、第13ステージと同じく登りスプリントで他を圧倒しハットトリックを達成。短距離山岳ステージとなった第17ステージでは下りで落車し怪我を負うものの、残りのステージを耐え無事パリに凱旋。自身6度目となるマイヨヴェールを獲得した。
存在感を見せたロットNLユンボ 選手の走りを支えるレーシングアパレルS-PHYRE
最速のレーシングアパレル S-PHYREを着用したロットNLユンボも大活躍。第8、第7ステージのディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)によるスプリント2連勝、第19ステージのプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)による逃げ切り勝利など存在感を見せた。またマイナーチェンジが施されたS-PHYREシューズ RC901も投入され、多くの選手の走りを支えていた。S-PHYREの製品開発において最も重要視されているのが、チームと共により良いものを作り上げていくというポリシーである。ブランド創設当初から掲げるこの理念は全く薄れることはない。ロットNLユンボのチーム機材拠点とシマノヨーロッパの拠点が近いこともあり、選手からのフィードバックを迅速にプロダクトに反映する事が出来る体制が整っているという。そのため、ロットNLユンボが着用するウェアは昨年のものと比べると確実な進化を遂げている。
選手からの要望の中で一番大きいのがエアロダイナミクスに関する事だという。1分1秒を争う彼らにとってエアロの追求は勝利そのものに直接繋がる要因となりうるからだ。そのため、S-PHYREのウェアは空気抵抗を低減する最新の素材を使用し、フィット感を高めるカッティング、パネリングを徹底的に研究。風洞実験を繰り返すことでエアロ性能を最大まで高めている。
更に今年は新たにアイウエアがラインアップに加わることに。しっかりした剛性を持つハーフリムフレームのS-PHYRE Xと軽量なリムレスタイプのS-PHYRE Rという2種類が誕生した。選手からのフィードバックを受け、視野角の広い大きめのレンズを採用しているのが大きな特徴だ。超疎水コーティングが施されたレンズは、水をかけるだけで汚れが落ちていくセルフクリーニング機能も有している。ロットNLユンボでの使用率が高かったS-PHYRE Xの下側リムは着脱可能となっており、シチュエーションに合わせてカスタマイズする選手も見られた。
また選手に好評のS-PHYRE シューズもRC901へとマイナーチェンジを敢行。アッパー部分のメッシュホールをより小さな穴が無数に広がる形式に変更することで、通気性を向上させているという。また、アッパー中央部にあったメッシュパネルを廃止するなど、いくつかのアップデートが施されている。旧モデルとの見分け方としてヒールカップ部分が各カラーに合わせた色へと変更されている。注目集まる新シューズは9月上旬には出荷開始予定だ。
最速のレーシングアパレル S-PHYRE ラインアップ
サイズ | 36~48(ワイドサイズあり)、39~43はハーフサイズあり |
カラー | ブラック、ブルー、ホワイト |
価格 | 42,000円(税抜) |
発売時期 | 9月上旬予定 |
S-PHYRE レーシングスキンスーツ
素材 | ポリエステル/ポリウレタン(本体)、 ポリアミド/ポリウレタン/ポリエステル(メッシュ部) |
サイズ | S、M、L、XL |
カラー | ブラック、イエロー、ブルー |
価格 | 44,000円(税抜) |
S-PHYRE ショートスリーブジャージ
素材 | ポリエステル/ポリウレタン |
サイズ | S、M、L、XL |
カラー | ブラック、イエロー、ブルー |
価格 | 22,000円(税抜) |
S-PHYRE ビブショーツ
素材 | ポリアミド/ポリウレタン/ポリエステル(本体) ポリエステル/ポリウレタン(メッシュ部) |
サイズ | S、M、L、XL |
カラー | ブラック、イエロー、ブルー |
価格 | 26,000円(税抜) |
ディスクブレーキが全面解禁 6つの区間勝利を飾る
今年のツール・ド・フランスではUCIによるディスクブレーキ全面解禁を受け、ディスクロードを使用する選手が増加。実際に9チームがディスクブレーキを搭載したバイクをレースに投入しており、ほぼすべてのステージでディスクロードを使用した選手もいた。そしてディスクロードは6つのステージで勝利している。シマノサポートチームの中でディスクロードを使用したチームはBMCレーシング、ボーラ・ハンスグローエ、ミッチェルトン・スコット、トレック・セガフレードの4チーム。いずれも選手の好み、コースコンディションなどを考慮しながらのチョイスだが、トレック・セガフレードに至っては全ステージで全選手がディスクロードを使用している。
BMCレーシングでは平坦での牽引を担うミヒャエル・シェアー(スイス)やシュテファン・キュング(スイス)がディスクロードを使用。同チームが使用する最新のエアロロードは電動コンポーネントのDi2とディスクブレーキの専用設計となっている。
ボーラ・ハンスグローエもステージ3勝とマイヨヴェールを獲得したペテル・サガン(スロバキア)を筆頭にディスクロードを使用する選手が多い。ディスクロードはホイール交換に時間がかかるなどの問題を抱えるが、サポート体制も充実し、ディスクブレーキにポジティブな考えを持つ選手が増えてきているのは間違いないだろう。
トレック・セガフレードはエアロロードはもちろんのこと、オールラウンドロードや石畳ステージで使用したエンデュランスロードでもディスクブレーキ搭載モデルを投入。パヴェコースで争われた第9ステージではジョン・デゲンコルプ(ドイツ)が勝利しており、悪路でもディスクロードが有用なことを証明した形だ。
ミッチェルトン・スコットもエアロロードにディスクブレーキ搭載モデルを投入。スルーアクスルによるホイール周りの剛性強化とディスクブレーキの安定した制動力がもたらすコントローラブルな走りが、3,300kmを走破する選手達を支えた。
デュアルコントロールレバー ST-R9120、ST-R9170
DURA-ACEグレードで用意されるディスクブレーキ用デュアルコントロールレバーは機械式変速用と電動変速用の2種類。電動変速用はエルゴノミックデザインを突き詰め、リム用とほぼ変わらない形状に設計されている。機械式変速用も可能な限りリムブレーキ用に近いサイズとされている上、電動変速同様にストレスフリーな操作感を追求している。
ST-R9120(機械式変速/油圧ディスクブレーキ、前後セット) | 75,184円(税抜) |
ST-R9170(電動変速/油圧ディスクブレーキ、前後セット) | 88,314円(税抜) |
BR-R9170
DURA-ACEグレードのディスクブレーキキャリパーは、プロライダーからの要求に応えるため、ブレーキフィールの味付けにこだわったというプロダクト。マスターシリンダー等の調整を行うことでリムブレーキに近いコントロールフィールを実現した。
台座 | フラットマウント |
価格 | 15,107円(フロント、税抜) 14,776円(リア、税抜) |
SM-RT900-S
ブレーキ面で発生した摩擦熱を内周部で効率的に発散させる構造が採用されたモデル。XTRに用いられているアイステクノロジー・フリーザローターよりも、同条件で30℃もの冷却性能を向上。長距離ダウンヒルでの安定的なブレーキングや、パッドの高寿命化を達成した。
サイズ | 140mm、160mm |
価格 | 7,697円(税抜) |
サポートチームと共にツールを駆け抜けたシマノとPRO、そしてS-PHYRE
シマノサポート選手であるトーマスのマイヨジョーヌとサガンのマイヨヴェールの獲得。そして18のステージでDURA-ACE使用選手が勝利するという実績を上げたシマノ。高い信頼性と安定した性能で選手の走りを支えたのは間違いないところだろう。この後もブエルタ・ア・エスパーニャ、世界選手権と続くロードシーズン。そして来年のツール・ド・フランスと、シマノの戦いはこれからも続く。提供:シマノ 企画/制作:シクロワイアード