2014/03/04(火) - 09:35
頭文字のAをデザインしたロゴでお馴染みのサイクリングアパレル専業ブランド、ASSOS(アソス)。1976年に創業した同社は、いつの時代もサイクリングウェア、特にVol.1で紹介したように、ショーツに革新を巻き起こし続けてきた。本編では来日した本社サイドへのインタビューも含め、その歴史とフィロソフィー、そしてS7ショーツの高機能ぶりにも触れていく。
「Some say ASSOS is the shorts company.They're right.」
「=アソスはショーツを作る会社と言う人がいる。彼らは正しい。」とアソスの創業者、トニー・マイヤー氏は言う。ペダリングする際の快適性を追求すること。それがASSOS SA社が今からおよそ40年前の創業当時から頑に守ってきた製品開発のコンセプトだ。
アソスの歴史や、こうしたコンセプトの発端となっているのが1台のトラックバイクである。何のことだろう?と思う方も多いだろうが、アソス初の製品は今も本社にディスプレイされている、世界初のフルカーボン製バイクにその由来はある。最先端の空気力学を導入したこのバイクは当時の自転車業界に革新をもたらしたことはもちろん、アソスの礎を築き上げ、後のウェア製作を後押しした。つまりアソスの「快適性の追求」というコンセプトの裏側にあるは、そのカーボントラックバイクにあるエアロダイナミクス思想なのである。
スイス南部のイタリア国境近く、ルガノの郊外にあるアソスの創業は、前述の通り1976年のこと。当初はパーツやバイクの販売を行っていたが、すぐにウェアブランドへと転じて以来、今に至るまでスイスに根ざした活動を続けてきた。
アソスの歴史は、サイクリングアパレル革新の歴史でもある。1976年に初のライクラ製ショーツを作ったのも、同じ年にビブ付きショーツを世に先駆けて作ったのもアソスであるし、特に2001年に発表された伸縮性のあるパッドを使ったショーツが業界に与えたインパクトは巨大だった。それまではセーム革や人工皮革が貼られていたショーツはどうしてもその部分で快適性が損なわれていたが、吸湿性と伸縮性に富むそれは大ヒットし、現在のショーツの基本形を形作ることに。
更にデュポンやゴアといった素材ブランドや、スイスナショナルチームや同自転車競技連盟との密接なコラボレーションを行うことで、最もレースに近い現場での製品開発も忘れない。ウェアの表面に小さな凹みを設けることで空気抵抗を減少させることも、ゴアのウインドストッパーを初めて自転車用ジャージに導入したという実績もある。決して安価ではない(むしろハイエンドなプライス設定だ)のも、その裏側にある開発努力や性能を鑑みれば納得できるはずだ。2014年から本格的に国内展開されるS7シリーズも、そうした飽くなき情熱が生み出した努力の結晶なのである。
幾つもの特徴があるS7ショーツですが、最大のトピックスはパッドの一部を縫い付けない「GoldenGate」テクノロジー(Vol.1を参照のこと)でしょう。これは社内的にもかなりチャレンジングなものでしたが、これのおかげで全くパッドと皮膚の間で擦れが起こらず、大変な成功を得ることができました。」
—4種類のラインナップがありますね。選び方を教えて下さい。
「ラインナップは4種類ですが、その中には3つの異なるフィッティングタイプが用意されています。一つは短距離のライドやデイリーユース、一つは週末のロングライド用、そしてもう一つはコンペティション(競技)用です。コンペティション用には「T.Campionissimo」と「T.Equipe」があり、それぞれ機能にも違いを持たせてあります。
最高級モデルにはT.Campionissimoを用意していますが、4種類が4種類ともにそれぞれの目的にあったハイエンドモデルと考えています。例えばロングライド用のT.Centoは重量こそありますが、快適性を高める10mm厚のパッドや、T.Campionissimoにも使用されている多くの機能を取り入れているので、コストパフォーマンスは一番高いはずです。個人的にはT.Equipeをいつも使っていますよ。
品数もあまり多くせず、それぞれのコンセプトも明快なので、商品の選びやすさも良いところだと思っています。目的に合ったベストなショーツを選んで頂ければ、その高性能ぶりが分かって頂けるはずです。」
「ASSOS is Shorts Company」
「Some say ASSOS is the shorts company.They're right.」
「=アソスはショーツを作る会社と言う人がいる。彼らは正しい。」とアソスの創業者、トニー・マイヤー氏は言う。ペダリングする際の快適性を追求すること。それがASSOS SA社が今からおよそ40年前の創業当時から頑に守ってきた製品開発のコンセプトだ。
アソスの歴史や、こうしたコンセプトの発端となっているのが1台のトラックバイクである。何のことだろう?と思う方も多いだろうが、アソス初の製品は今も本社にディスプレイされている、世界初のフルカーボン製バイクにその由来はある。最先端の空気力学を導入したこのバイクは当時の自転車業界に革新をもたらしたことはもちろん、アソスの礎を築き上げ、後のウェア製作を後押しした。つまりアソスの「快適性の追求」というコンセプトの裏側にあるは、そのカーボントラックバイクにあるエアロダイナミクス思想なのである。
スイス南部のイタリア国境近く、ルガノの郊外にあるアソスの創業は、前述の通り1976年のこと。当初はパーツやバイクの販売を行っていたが、すぐにウェアブランドへと転じて以来、今に至るまでスイスに根ざした活動を続けてきた。
アソスの歴史は、サイクリングアパレル革新の歴史でもある。1976年に初のライクラ製ショーツを作ったのも、同じ年にビブ付きショーツを世に先駆けて作ったのもアソスであるし、特に2001年に発表された伸縮性のあるパッドを使ったショーツが業界に与えたインパクトは巨大だった。それまではセーム革や人工皮革が貼られていたショーツはどうしてもその部分で快適性が損なわれていたが、吸湿性と伸縮性に富むそれは大ヒットし、現在のショーツの基本形を形作ることに。
更にデュポンやゴアといった素材ブランドや、スイスナショナルチームや同自転車競技連盟との密接なコラボレーションを行うことで、最もレースに近い現場での製品開発も忘れない。ウェアの表面に小さな凹みを設けることで空気抵抗を減少させることも、ゴアのウインドストッパーを初めて自転車用ジャージに導入したという実績もある。決して安価ではない(むしろハイエンドなプライス設定だ)のも、その裏側にある開発努力や性能を鑑みれば納得できるはずだ。2014年から本格的に国内展開されるS7シリーズも、そうした飽くなき情熱が生み出した努力の結晶なのである。
本社サイドに聞く、S7ショーツの性能と魅力
今回、S7シリーズの本格展開開始にあたり、スイス本社(ASSOS SA)からマーケティングのため、ペーター・ハマーシュミット氏と、マーカス・オールド氏が来日し販売店向けの完全予約制講習会を行った。CW編集部は来日したお二人にお話を伺い、S7シリーズの性能と魅力について聞いた。「"GameChanger"の性能を是非体感して欲しい」
「S7ショーツは、S5ショーツのデビューから6年の歳月をかけてデビューした、全く新機軸の製品です。我々は「ゲームチェンジャー」と呼んでいますが、軽く、快適で、通気性が良く、ソフトな締め付けなど、これまでの製品の常識を覆す自信作です。幾つもの特徴があるS7ショーツですが、最大のトピックスはパッドの一部を縫い付けない「GoldenGate」テクノロジー(Vol.1を参照のこと)でしょう。これは社内的にもかなりチャレンジングなものでしたが、これのおかげで全くパッドと皮膚の間で擦れが起こらず、大変な成功を得ることができました。」
—4種類のラインナップがありますね。選び方を教えて下さい。
「ラインナップは4種類ですが、その中には3つの異なるフィッティングタイプが用意されています。一つは短距離のライドやデイリーユース、一つは週末のロングライド用、そしてもう一つはコンペティション(競技)用です。コンペティション用には「T.Campionissimo」と「T.Equipe」があり、それぞれ機能にも違いを持たせてあります。
最高級モデルにはT.Campionissimoを用意していますが、4種類が4種類ともにそれぞれの目的にあったハイエンドモデルと考えています。例えばロングライド用のT.Centoは重量こそありますが、快適性を高める10mm厚のパッドや、T.Campionissimoにも使用されている多くの機能を取り入れているので、コストパフォーマンスは一番高いはずです。個人的にはT.Equipeをいつも使っていますよ。
品数もあまり多くせず、それぞれのコンセプトも明快なので、商品の選びやすさも良いところだと思っています。目的に合ったベストなショーツを選んで頂ければ、その高性能ぶりが分かって頂けるはずです。」
提供:ダイアテックプロダクツ text:シクロワイアード編集部