毎年多くのサイクリストを集めるロングライドイベント「アルプスあづみのセンチュリーライド」が、4月26日と5月24日にそれぞれ開催される。100%の安全をテーマに掲げ、地域に愛され初心者でも楽しめるロングライドイベントとして進化を遂げている。



【桜のAACR】残雪の連峰と蒼い空のコントラストの眺めはなんとも言えず美しい【桜のAACR】残雪の連峰と蒼い空のコントラストの眺めはなんとも言えず美しい photo:Makoto.AYANO
冬の寒さも過ぎ去って、気持ちの良いサイクリングを楽しめるようになる春。自然豊かな信州で開催されるロングライドイベントが「アルプスあづみのセンチュリーライド(以下、AACR)」だ。残雪残る北アルプスの雄大な景色を楽しむことができる長野県安曇野エリアを舞台に、初心者からベテランまで様々な脚力の方が楽しめるカテゴリーやルートの設定、豊かな自然が育んだ食材を活かしたエイドステーションでの振る舞い、そしてなによりも地域の方々の温かな心遣いとおもてなしを堪能できるイベントとして、”超”がつく人気を博してきた。

今に至るロングライドイベント人気の火付け役としても知られるAACRは、ロケーション、グルメ、コミュニティという3つの要素を兼ね備えた王道のロングライドイベント。ここ数年、先行申込と一般申込、どちらもエントリー開始とともに参加枠が瞬く間に埋まるほど人気が沸騰していた。より多くのサイクリストに安曇野のロケーションを楽しんでもらうべく、4月の「桜のAACR」と5月の「緑のAACR」という2回開催へと成長を遂げた。2020年大会も同様に4月25~26日の”桜”と、5月23~24日の”緑”の2回イベントが行われる。

参加するサイクリストはもちろん、1000名を超える参加者を迎え入れてくれる地域の方々を含めての"みんな"が気持ちよく楽しめる大会として開催されるAACR。ここ数年の定員の増加とそれに伴う交通事情への影響の発生を鑑み、今年は各回の定員を600人ずつ削減することとなった。スポーツサイクリングが地域にとって価値ある文化となり、社会に貢献するアクティビティとして成長するための取り組みだ。

【緑のAACR】残雪の白馬連峰をバックにペダルを回す【緑のAACR】残雪の白馬連峰をバックにペダルを回す
メイン会場となるのは梓川のほとりにある公共の宿「梓水苑」(しすいえん)。松本ICからのアクセスも良好で、温浴施設も併設される梓水苑はロングライドイベントのメイン会場としてはまさにうってつけと言える施設である。

AACRのルート設計および監修を務めるのは、かつて日本を代表するMTB選手であり、松本市に自身のショップ「BIKE RANCH」を運営する鈴木雷太氏だ。選手時代から信州に拠点を置き、松本・安曇野の地をこよなく愛する雷太氏がプロデュースするルートは走りやすく素晴らしい眺望が広がるとっておきのコースとなる。それでは2つの大会それぞれに用意されたルートを見ていこう。



咲き誇る薄紅色の桜を満喫できる160km「桜のAACR」

ルート上に桜が咲き誇る最高の季節だルート上に桜が咲き誇る最高の季節だ
今年の桜のAACRは160kmコースのみのシンプルなイベントとなる。昨年は2地点に分かれてのスタートとなったが、今年は梓水苑のみに。梓水苑をスタートし穂高や大町エリアを北上。仁科三湖を通り白馬へと至るルートだ。

白馬ジャンプ台近くのログホテル、ルポゼ白馬に設置されたエイドで折り返し、梓水苑へと戻ることに。獲得標高は1189mと山岳地域としては比較的少なめで、山が苦手なサイクリストでもしっかり楽しめるコースとなっている。

桜も咲いていた中綱湖の湖岸を走っていく桜も咲いていた中綱湖の湖岸を走っていく
白馬岩岳エイドでは信州のお蕎麦と漬け物が振る舞われた白馬岩岳エイドでは信州のお蕎麦と漬け物が振る舞われた ご飯に合うと好評の伝説のネギ味噌ご飯に合うと好評の伝説のネギ味噌


穂高エイドにはカラフルなチューリップ畑が待っている 桜だけでない華やかな春先の信州を楽しめる穂高エイドにはカラフルなチューリップ畑が待っている 桜だけでない華やかな春先の信州を楽しめる photo:Makoto.AYANO

眩しい新緑を堪能する「緑のAACR」

松川にかかる橋は絶好の撮影スポットだ松川にかかる橋は絶好の撮影スポットだ
AACRのオリジンともいえるのが5月に開催される「緑のAACR」。種目は160kmコースと、120kmコースの2つとなる。緑のAACRがユニークなのは、スタート地点がそれぞれ異なる点。160kmコースは梓水苑発着、120kmコースは国営アルプスあづみの公園【堀金・穂高地区】が発着となる。

両コースとも安曇野エリアから北上し、仁科三湖、白馬へと至った後折り返してくるという大まかなルート設計は共通している。160kmコースは桜のAACRと同じコースとなっているため、二つの大会の違いは時期による景観のみ。桜咲き誇る4月か、濃厚な緑あふれる5月か。スケジュールとの兼ね合いもあるだろうが、悩ましいところだろう。

松川の冷たい水でクールダウン松川の冷たい水でクールダウン

振る舞われた漬物はこんなに種類豊富振る舞われた漬物はこんなに種類豊富 4種のジャムを乗せたコッペパンと信濃銘菓「あずさ」4種のジャムを乗せたコッペパンと信濃銘菓「あずさ」


アヤメの花も綺麗に咲いていたアヤメの花も綺麗に咲いていた
自分の脚力に合わせ無理のないカテゴリーを選んでも、雄大な北アルプスが至近に迫る、壮観な風景に囲まれながらの信州サイクリングを満喫できるのは嬉しいところ。エイドももちろん充実しており、スタート/フィニッシュを含めると160kmコースでは8つのエイドが設置される予定だ。例年、みそおにぎりや漬物バイキングに季節のフルーツ、おざんざなど、AACRならではのグルメが好評を博している。今年のエイドにも期待大だ。



間もなく申込開始 一般申込は1月25日(土)18:00~ 

仲間と共に大会パネルの前で記念撮影仲間と共に大会パネルの前で記念撮影
さて、アルプスあづみのセンチュリーライドの一般エントリーは間もなく開始される。今年の受付方法も先着順となる。例年、開始と同時に定員に達する人気ぶりなので、参加を考えている人は注意しよう。エントリーはランネットより行うことができる。

2大会開催であることに加え、重複エントリーは不可となっているため、事前に要項をチェックを行い、どの種目に参加するのかをよく考えた上でエントリーしたほうが良いだろう。

また、AACR開催を記念したオリジナルグッズも販売中だ。桜と緑の両大会それぞれをイメージしたジャージやウインドブレーカー、キャップなどが限定販売されている。気になる方はオフィシャルWebショップを覗いてみては?



【桜】【緑】のアルプスあづみのセンチュリーライド
開催日:【桜】2020年4月26日 (日)、【緑】 2020年5月24日 (日)
開催地:長野県松本市
エントリー期間:2020年1月25日 18:00~2020年2月7日 23:59
種目・参加資格:【桜】160km男女中学以上 ※1組5:30、2組6:00、3組6:30スタート
        【緑】160km男女中学以上 ※1組5:10、2組5:40、3組6:10スタート
        【緑】120km男女小学以上 ※1組5:00、2組5:20スタート
参加料(税込):【桜】160km 1万3000円(中学7000円)、【緑】160km 1万3000円(中学7000円)、120km 1万2000円(小中学6000円)
定員:【桜】160km(1・2組)各500人(3組)200人:合計1200人、【緑】160km(1・2組)各500人(3組)200人/120km(1・2組)各300人:合計1800人

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