山梨県央を流れる富士川。その周辺に広がる峡南エリアを舞台とするライドイベント「南アルプスロングライド」が11月16~17日(土~日)に開催される。秋も深まり、紅葉に彩られた甲府盆地の景色と味覚を楽しむ2日間。今年は地元の子供たちも楽しめるショートポタリングも追加される。



めくるめく山岳ライドへようこそ 南アルプスロングライドめくるめく山岳ライドへようこそ 南アルプスロングライド ※写真は過去大会のもの
冬のようにキリッとした空気の中を走っていく冬のようにキリッとした空気の中を走っていく
山梨県の甲府盆地から太平洋へと注ぐ富士川。その中流域に広がる「峡南地域」を舞台として開催されるサイクリングイベントが「南アルプスロングライド」。その名の通り、南アルプスと天子山塊に挟まれた谷あいのエリアでそれぞれ違った表情を見せるヒルクライムコースを走ろうと、毎年多くのサイクリストを集める人気イベントだ。

ロングライドイベントとしては珍しい2日間開催となるのが南アルプスロングライドの大きな特徴。2日ともに充実したライドが用意され、通して参加すれば最長で192km、獲得標高2,900m超となる、まるでステージレースのようなロングライドイベントでもある。

2日間で4種目が開催。それぞれに多くの参加者が集まる2日間で4種目が開催。それぞれに多くの参加者が集まる
富士川の街並みを見下ろしながら下っていく富士川の街並みを見下ろしながら下っていく 富士川を渡ると身延線沿いに走っていく富士川を渡ると身延線沿いに走っていく


初日となる11月16日はアップダウンが少なく、高速巡航を楽しめるコースや、スイーツを楽しめるポタリングコースが用意される一方、2日目となる11月17日は本格的な山岳ロングライドコースを走ることに。2日間ともメイン会場となるのは、道の駅富士川。中部横断道の増穂ICを降りてすぐ目の前、都内からでも2時間弱というアクセスの良さが嬉しい会場だ。

一般のサイクリストに向けては、2日間で3つのコースが用意される南アルプスロングライド。それではそれぞれのコースの詳細を見ていこう。初日に開催されるのは、道の駅富士川から北へと走っていく中上級者向けの「白州・韮崎ステージ」と初級者向けの「プチ・南アルプスステージ」の二つ。脚力や自転車の楽しみ方に合わせてどちらかを選ぶことができる。更に、今年は地域の小学生たちを無料で招待する25kmのポタリングコースも用意され、地元の子供たちにもサイクリングの楽しみを伝えるイベントとしても進化している。

「白州・韮崎ステージ」は「北風に乗る高速巡航ステージ」と銘打たれた距離約82.4km、獲得標高約1,000mのコースとなる。信号がなく、道幅が広く、車の通りが少ない最高のルートを楽しめる。道の駅富士川をスタートし、北岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳の左手に見ながら、武田家ゆかりの地、韮崎を経由しウィスキーの名産地たる白州方面へ。この地域では、清冽な水によって育まれる「武川米」の棚田が広がっている。そして、ゴールに向けては八ヶ岳から吹く北風を背中に受けて、雪景色の富士山を左手前に眺めながらの快適なライドを満喫できる。

1日目の2コースでハイライトとなるループ橋を目指して走っていく1日目の2コースでハイライトとなるループ橋を目指して走っていく
ループ橋からは富士山も見ることができるループ橋からは富士山も見ることができる
もっとゆったりまったりと楽しみたいという方や、あまり長距離は不安だという方におすすめなのがもう一つの「プチ・南アルプスステージ」だ。距離約35kmと短めのコースの中に地元のスイーツや手作り料理を楽しめるエイドステーションが設けられた、目も舌も楽しませてくれる贅沢ポタリングとなっており、天高く馬肥ゆる秋にぴったりなライドとなっている。

2日目に行われる「ツール・ド・富士川ステージ」は距離約110km、獲得標高1,800mという健脚派にとってはたまらない山岳ロングライド。山間地帯を流れる富士川に沿ったルートの中に、2つの峠や日蓮宗総本山「身延山」へ向かう20%越えの激坂等、大小のいくつものヒルクライム区間がスパイスとして加えられ、まるでアルデンヌクラシックのような起伏に富んだコースレイアウト。ロードバイクに乗りなれた中・上級者にこそふさわしい走りごたえのあるコースに仕上がっている。キャンプを題材に人気を博したコミック「ゆるキャン△」の主人公たちが通っているのもこのエリアとあり、ゆかりがあるスポットもいくつか登場。ファンにはたまらないコースとなっているはず。

日本三大門の一つと呼ばれる身延山の三門前日本三大門の一つと呼ばれる身延山の三門前
きれいな富士山も待っています!きれいな富士山も待っています!
その中でもハイライトとなるのがが、「ヒルクライムチャレンジ」区間として自主計測タイムによって表彰も行われる平林峠だ。最終のエイドとなる「平林みさき耕舎」へ至る、平均勾配8.7%、距離5.5㎞の峠がこの大会最大の難所である。とはいえ、このヒルクライムチャレンジ区間への参加は自由へとなっており、体力的に厳しいと感じる方はショートカットして、フィニッシュすることもできるので安心してほしい。

さて、そんな魅力的な3つのコースが待ち受ける南アルプスロングライドだが、その中で提供される地元の味覚もまた、このイベントのエッセンスである。フィニッシュエイドを含めると「白州・韮崎ステージ」では4つ、「プチ・南アルプスステージ」では3つ、「ツール・ド・富士川ステージ」では6つのエイドステーションが用意され、それぞれのエイドで地元のグルメを堪能できる。

色どり豊かな富士川エリアの食材を使用したこしべんと色どり豊かな富士川エリアの食材を使用したこしべんと

アカネマスを使った五十九バーガーなども過去には登場アカネマスを使った五十九バーガーなども過去には登場 特徴的な形状の”みみ”特徴的な形状の”みみ”

こんなにも盛りだくさんのスイーツが用意されるこんなにも盛りだくさんのスイーツが用意される 山梨で採れたフルーツを使用したジャムは、程よい甘さでいくらでも食べられそう山梨で採れたフルーツを使用したジャムは、程よい甘さでいくらでも食べられそう


特に「プチ・南アルプスステージ」と「白州・韮崎ステージ」に登場する「清月」はロールケーキで有名な地元の老舗スイーツショップ。プチ・南アルプスステージの第2エイドのほたるみ館でも地元のおばちゃんたちの手作りが味わえたり、ゴール地点では郷土料理の「みみ」が味わえたりと、「これでもか!」と言わんばかりのおもてなしが味わえる。

「ツール・ド・富士川ステージ」では昼食に地元食材をふんだんに使った「こしべんと」が用意されている。「田舎料理は旅をしない」をモットーに地元産の食材を地元の割烹や料理店が腕によりをかけて作った3種類のお弁当から、好きなものを選ぶことが出来るのだ。

ボリュームたっぷりながらも、身体に優しい味のお弁当はロングライドのおともにぴったり。土曜日の「白州・韮崎ステージ」でも、地元のお店が腕によりをかけた特製お弁当3種類が振舞われるので、そちらも期待大だ。

今中さんも参加者と一緒に走ってくれます今中さんも参加者と一緒に走ってくれます
登りの途中で背中を押してくれるエース栗原さん登りの途中で背中を押してくれるエース栗原さん 「走れるファッションモデル」こと石垣美帆さん「走れるファッションモデル」こと石垣美帆さん


また、豪華なゲスト陣が来場し、大会を盛り上げてくれるのもこの大会の大きな魅力。毎年ゲストとして参加してくれる今中大介さんに加えて、今年は「走れるファッションモデル」こと石垣美帆さんが共に走ってくれるという。16日のプチ・南アルプスステージゴール後には石垣美帆さんによる1時間程度のトークイベントも行われる。トークショーについては2日目のみの方も参加できるので、会場に訪れてみては。さらに、トライアスリートのエース栗原さんが「スペシャルサポーター」として参加者の皆さんを応援しながら走ってくれるということだ。

現在参加者募集中! 申込は10月20日まで

さて、そんな魅力一杯の南アルプスロングライドは現在参加者を募集中だ。申込はインターネットのみとなっており、スポーツエントリーから申し込むことができる。2日連続で出るもよし、土日のどちらかのみで出るもよし。2日間とも参加される方には割引も適用されるので、秋の山梨を目いっぱい楽しむ週末を過ごしてみてはいかがだろうか?




南アルプスロングライド2019
開催期間:11月16~17日
開催場所:山梨県南巨摩郡富士川町青柳町1655-3 道の駅富士川
申込期間:2019年7月15日(月) ~2019年10月20日(日)
開催種目:白州・韮崎ステージ、プチ・南アルプスステージ、ツール・ド・富士川ステージ、小学生ポタリングコース(主催地域である峡南5町、北杜市、韮崎市、南アルプス市に在住の小学4年生~6年生対象)
参加費:白州・韮崎ステージ 7,000円
    プチ・南アルプスステージ 4,000円
    ツール・ド・富士川ステージ 8,000円
    白州・韮崎ステージとツール・ド・富士川ステージ同時参加は-1,000円
    プチ・南アルプスステージとツール・ド・富士川ステージ同時参加は-500円の割引が適用される


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