世界的に大きな潮流となっている、電動アシストスポーツバイク、”E-BIKE”。日本においても、様々な車種が発表され、E-BIKE元年として、注目が集まっているカテゴリーだ。そんな中で、いち早く伊豆半島がE-BIKEに着目し、各所に充電スポットを設置する新たな取り組みを行うことになった。



道の駅伊豆ゲートウェイ函南(かんなみ)道の駅伊豆ゲートウェイ函南(かんなみ)
軽井沢や箱根と並ぶリゾートとして、多くの人に愛されてきた観光地でもあり、関東圏のサイクリストにとっては、身近な存在でもある伊豆半島。数多くの温泉や新鮮な海の幸など、魅力的な目的地がたくさん点在し、週末には多くの人が訪れる。

サイクリストにとっても、伊豆半島はなじみ深いエリアである。修善寺の日本サイクルスポーツセンターでは、来たる2020年の東京オリンピックにおいて、MTBやトラックなど多くの自転車種目が開催されることもあり、スポーツバイクへの注目も高まっている。海岸線からすぐに急峻な山々がそびえたっている地形を生かした、走り応えのあるコースとダイナミックな景色が魅力的なサイクリングデスティネーションだ。

「伊豆E-BIKE充電ネットワーク実証実験コンソーシアム」が動き出した「伊豆E-BIKE充電ネットワーク実証実験コンソーシアム」が動き出した
そんな伊豆半島の北西部、静岡県側からの入り口ともいえる函南町(かんなみ)にある道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」にて、伊豆半島をE-BIKEの聖地にするプロジェクト「伊豆E-BIKE充電ネットワーク実証実験コンソーシアム」が動き出した。簡単に説明すれば、伊豆半島をE-BIKEで訪れる人のために、充電が可能な拠点をネットワーク状に整備していくというものだ。

プロジェクト開始時点で西伊豆を中心に10か所の充電拠点が用意され、ゆくゆくは半島全域に25か所の充電スポットを整備することを目標に掲げている。協力してくれる施設の利用、例えばレストランであれば、飲食をする際に申し込み手続きを行い、充電してもらうことができる。用意されるのはシマノのSTEPSのみとなるが、充電器さえ持ち込めば他社のユニットでも電源を使用させてくれるという。以下は現在の充電拠点のリストとなる。
施設名所在地電話番号
桃沢野外活動センター静岡県駿東郡長泉町元長窪895−108055-987-5100
酪農王国オラッチェ 静岡県田方郡函南町丹那349−1055-974-4192
道の駅伊豆ゲートウェイ函南静岡県田方郡函南町塚本887-1055-979-1112
大社の杜みしま静岡県 三島市大社町18−52055-975-0340
ココチホテル沼津静岡県沼津市高島町1−12055-924-1100
道の駅くるら戸田静岡県沼津市戸田1294−30558-94-5151
土肥金山静岡県伊豆市土肥27260558-98-0800
駿河湾フェリー静岡県静岡市清水区日の出町10−80054-353-2221
堂ヶ島洞くつめぐり遊覧船静岡県賀茂郡西伊豆町仁科20600558-52-0013
ヒリゾ浜渡し組合静岡県賀茂郡南伊豆町中木400558-65-1050
「E-BIKEといえば伊豆、という認知が広まれば」と河田社長「E-BIKEといえば伊豆、という認知が広まれば」と河田社長 「酪農王国オラッチェ」の西村さん「酪農王国オラッチェ」の西村さん


このプロジェクトの実施主体となるのは、道の駅函南の運営をされている加和太建設。「全国各地にサイクリングの聖地と名乗りを上げる地域がある中で、伊豆は後発グループだからこそ、少し異なった切り口でアピールしていければ。アップダウンの多い伊豆半島はE-BIKEにこそピッタリのはず。これからどんどんと広がっていくだろうE-BIKEのメッカとして伊豆半島が認知されれば」と河田社長は語った。

充電拠点となる施設側からの期待も大きいようだ。函南町にある酪農施設「酪農王国オラッチェ」の西村さんは「いろいろな観光拠点がある中で、自家用車頼りの側面は否めない。それがE-BIKEのネットワークによって繋がってくれることに期待したい。また、太陽光発電と組み合わせたハイブリッドな農業も進めており、エコな電気を供給することもできるので、農家などの新たなビジネスモデルとしても期待したい」とのことだ。

E-BIKEフェスティバルのためにずらりと試乗車が集まったE-BIKEフェスティバルのためにずらりと試乗車が集まった
クロスバイクからMTB、ロードバイクなど様々な形式のE-BIKEクロスバイクからMTB、ロードバイクなど様々な形式のE-BIKE 担当者から捜査の説明を受ける担当者から捜査の説明を受ける


そして、”eBikeJournal”を主宰する難波賢二さんも伊豆がE-BIKEにとっていかにぴったりなロケーションなのかを語ってくれた。「世界的に見ても、東京のような大都市圏からここまでアクセスの良いロケーションは極めてまれ。起伏が多くて、主要道路は車が多いというのは自転車にとっては不利な点だけれど、坂を走った方が楽なE-BIKEであればそこはクリアできるはず」と伊豆とE-BIKEのシナジーを強調する。

とはいえ、現在E-BIKEをすでにお持ちの方も少ないだろう。だが、今回発表の舞台となった道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」には、サイクリスト向けのカフェ「SPOKE CAFE」の中にメリダエクスペリエンスセンターが設置されており、最新のE-BIKEをレンタルすることもできる。シマノ STEPSを装備したクロスバイクタイプのE-BIKE CRUISEが1時間2000円からレンタル可能となっているので、誰でもこのネットワークの恩恵を受ける事ができる。

道の駅伊豆ゲートウェイ函南では、エレベーターに自転車を持ち込み可能道の駅伊豆ゲートウェイ函南では、エレベーターに自転車を持ち込み可能 お洒落なバイクスタンドも用意されているお洒落なバイクスタンドも用意されている


SPOKE CAFEにはメリダエクスペリエンスセンターが設置されるSPOKE CAFEにはメリダエクスペリエンスセンターが設置される たっぷりイチゴをつかったクレープなどもたっぷりイチゴをつかったクレープなども いろんな甘味も味わえるSPOKE CAFEいろんな甘味も味わえるSPOKE CAFE


さて、この日行われたメディア向けのプレゼンテーションの後には、実際に伊豆×E-BIKEの魅力を体験できる試乗イベントも行われた。メリダのほかにも、ミズタニ自転車やヤマハ、トレック、BESVにベネリなど、国内E-BIKE市場を牽引するブランドの試乗車が用意され、充電拠点の一つである「酪農王国オラッチェ」まで片道約11km、300mアップのコースでその真価を体験した。ここからは、そのライドで感じた伊豆とE-BIKEの魅力をお伝えしよう。

道の駅を出てしばらくは、川沿いの河川敷道路へ。こういった道路に付き物の車止めで原則を強いられても、再加速に力が要らないのは大きなメリットだ。間隔の短い信号でも、スムーズに加速できるので少し人数が多めのツーリングでもメリットを感じる場面はありそう。

それでは道の駅をスタート!それでは道の駅をスタート!
さて、オラッチェまでの本格的な登り区間では、E-BIKEの真価を感じることが出来た。これまでは、イベントの試乗コースで少し乗ったことがあるくらいで、峠と呼べるほどの距離を登ったことは無かった。昔はヒルクライム好きで、そのころのマインドを引きずっている自分としては、心の片隅に「楽して登って何が楽しいの?」というような思いも確かにあった。だが、今この原稿を書いている時点で、そんな思想は欠片も存在しない。

楽しいんですよ、楽しても。まず伝えたいのはそこなのだけれど、おそらく皆さんが想像しているよりは、楽じゃない(笑) あくまでアシストなので、ある程度は自分で漕がないといけないわけで、しっかりとエクササイズの要素は残されている。

最初は平坦なルートで足慣らし この時点ですでに楽しい最初は平坦なルートで足慣らし この時点ですでに楽しい
10km/hを越えるとアシストの比率が下がっていくため、それぞれの脚力に応じてバランスが保たれるスピードに落ち着くのだけれど、その負荷が実に心地いい。息が切れるほど激しくなく、かといって安楽なわけでもない、運動している実感が確かにある運動強度で、「苦しさ」と楽すぎる故の「つまらなさ」の狭間に少しだけ存在する、純粋に「楽しい」スイートスポットにはまっているのだ。

もし、脚力差のあるパートナーと走ることになっても、アシストユニットのモードを切り替えれば、お互いが気持ちいい強度を維持しながら、同じスピードで走ることもできる。そのように、脚力差を埋めてくれるのは、お互いのペースを気遣うストレスを大きく減らしてくれるはず。

5%以上登っているとは思えない 思わず笑みがこぼれる5%以上登っているとは思えない 思わず笑みがこぼれる
オラッチェへとあっという間に到着!オラッチェへとあっという間に到着!
これはすごいな!とおもわずニンマリこれはすごいな!とおもわずニンマリ
10kmほど走って電池残量は85%ほどある10kmほど走って電池残量は85%ほどある
そして、本当にあっという間にオラッチェへと到着。こちらでランチを頂いている間に、電池を預けて充電してもらうことに。実際は11kmほどでは約10%ほどしか電池を消費していないけれど、何事も経験。この航続距離も最新のE-BIKEの魅力だ。とはいえ、伊豆を一日楽しもうと思ったら、120~130kmくらいは走ることもあるわけで、そうなってくると途中で休憩がてら1時間ほど充電できる拠点があれば安心感は段違いのはず。ちなみにメーカーにもよるが、1時間ほどの充電で大体30%程度をチャージできるという。

美味しいランチに舌鼓を打ち、電池を受け取って帰り道へ。普通の自転車よりも低重心で、下りも安定感がある。大体のモデルにディスクブレーキがついているので、制動面でも安心だ。でも、そんなことよりもこの下りの感想はたった一つ。「え?こんなに登ってたの?」というものだ。

QRコードを読み取りアンケートサイトへアクセスするQRコードを読み取りアンケートサイトへアクセスする アンケートに答えてから充電を受け付けてもらうアンケートに答えてから充電を受け付けてもらう

受付が済んだら電池を渡す受付が済んだら電池を渡す 用意されるのはシマノ STEPSの充電器。 ほかにも持ち込みが可能だ用意されるのはシマノ STEPSの充電器。 ほかにも持ち込みが可能だ


斜度にしても、距離にしてもここまでしっかりと登っていたとは正直思っていなかった。「あんなに頑張って登ったのに、下りはあっという間に終わってしまう」と感じたことの無いサイクリストはいないだろう。あの感覚の真逆である。「こんなに下ってもいいの?道間違えてない?」と一瞬不安に思うほど。

つらい時間は長く感じるし、楽しい時間はあっという間に過ぎていく。つまり、E-BIKEでの登りは圧倒的に「楽しい」ことの証明ともいえるだろう。もちろん、アシストの力によって実際に短い時間で登っているというのもあるけれど。

それでは帰り道へ! このまま十国峠へ行くグループも。時間あれば行きたかった笑それでは帰り道へ! このまま十国峠へ行くグループも。時間あれば行きたかった笑
登り返しもぐいぐいと登っていくE-BIKE登り返しもぐいぐいと登っていくE-BIKE
そんなふうに驚いていたら、あっという間に道の駅へと到着。正直、もっと乗っていたかったと思わせるだけの魅力がE-BIKEにはあるし、アップダウンの激しい伊豆半島にはベストマッチだとも感じる。そして改めて感じたのは、平坦な試乗コースだけではE-BIKEの真価は分からないということ。ぜひ一度、しっかりとした峠をE-BIKEで走ってみてほしい。きっと新しい世界がすぐそこに広がっていることに気づかされるはず。レンタルE-BIKEもある、充電ネットワークもある、伊豆半島はその体験にもぴったりだ。

text&photo:Naoki.Yasuoka
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