シマノの新型アクションカメラ「CM-2000」と「CM-1100」。ボタン配置や操作方法がガラリと新しくなったハイエンドモデルCM-2000を中心としたインプレッションをお伝えしよう。記事下部ではCW編集部が試用した際に撮影した映像もお届け。
シマノ CM-2000
UCIワールドツアーでも使用が許可されたアクションカメラ。ロードレースでは、選手たちが密集するプロトンの中、スプリントに向けた激しい位置取り争いやリードアウトなど、緊迫したシーンを切り取り、テレビ中継ではみることができない映像を世に届けてくれる存在となった。
オフロードでもアクションカメラは活躍しており、繊細なハンドルさばきや、想像もできないような場所を走破する臨場感あふれる場面などを、我々一般サイクリストも追体験することを可能としてくれた。また、ビデオカメラの小型化と防汚耐水性の獲得は、ヘルメット上や胸元に装着する機会が多いMTBが大きな恩恵を受けている。
アクションカメラは、プロによる非日常を切り取った映像が目に届きやすくした事に加え、一般的なサイクリストも気軽に動画をYouTubeやInstagram、Facebook、TwitterといったSNSを通じてライドのイメージを共有することで、サイクリングライフに彩りを加えてくれた。
4ボタン+ディスプレイ仕様とされたため、操作性は向上している
画角90°、120°、130°という3種類に対応するレンズ
マウントもシンプルで、スライドさせるだけで脱着が行える
バッテリーが脱着可能となったため、予備バッテリーでいざという時の対応を可能とした
シマノがアクションカメラをリリースしたのは2014年。群雄割拠の分野に投入されたアクションカメラはハウジング無しで防水性を備えながら軽量コンパクトなボディとなっており、サイクリングのみならずフィッシングへの造詣が深いシマノならではの製品となっていた。
今回リリースされた新モデル2種類とも従来品を踏襲した直方体のボディシェイプとされている。全くのニューモデルとしてボタン配置や採用される機能が洗練されたCM-2000を中心とした使用感をお届けしよう。
CM-2000を利用する最大のメリットは、CM-1000と1100と比較すると大ぶりのボディとなり、拡大したスペースを有効活用したボタン増設と配置による操作性向上にあるとまず感じる。目につきやすい場所に移され、素手で判別できるよう印が配された電源ボタンは、前作よりもボタンのクリック感が大きくなり、ボタンを押せているのか、押せていないかの判断がつきやすくなった。
シマノ CM-1100
CM-1100は小ぶりサイズのため、混み合いやすいハンドル周りにも装着しやすいはずだ
2ボタン式とされているCM-1100
また、録画開始ボタンと停止ボタンが分けられたことで、クリックなのか長押しかなのか考えること無く作業が行えることもポイントだ。撮影モード切り替え、スマホとの連携に使用するボタンも増設されたおかげで、より直感的に操作を行える。ライド前のカメラ設定でもたつくこと無く作業が行えるため、ライド前にストレスを溜めること無く気持ちよくサイクリングを楽しめるようになった。
バイク装着後の画角調整などはスマホアプリで行うのは従来通り。ひと目でどの操作を行うか把握しやすいユーザーインターフェースとなっており、普段よりスマホを活用していれば直感的に作業を行える。SDカードの残量(撮影可能時間や撮影枚数)なども表示してくれるため、ライド前に一度スマホアプリで確認すると良いだろう。
CM-2000の注目機能である指定場所で撮影開始/停止するモードは常にカメラとスマホが連携している必要がある。ペアリング状態をキープしているときの電池消耗は激しすぎず、納得できるスピードだ。スマホの電池状態にもよるが、カメラで撮影できる時間はカバーできると感じた。
スマートフォンアプリを使用することで、画角調整を行える
また、スピードやケイデンス、心拍計が計測した数値によって撮影開始/停止できる機能も搭載。見せ場となるシチュエーションで録画開始ボタンを押し忘れるということは何度も経験しており、これは非常に嬉しい機能だ。
カメラの操作に気を取られなくなったことで、ライドに集中できることもメリットだ。ヒルクライムで眺望の良い区間のみを切り取れたり、オフロードライドで手が離せない状況でも録画開始できるため、この機能の恩恵を受けるサイクリストは数多いだろう。
CM-1100とCM-2000の比較
画質に関しては前モデルから進化しているため申し分ない。記録時間や視聴する環境やアップロードするサイトによって選び分けると良いだろう。撮影可能時間も最高画質では1.2時間と短めであるが、こまめにオンオフを繰り返すことで、必要なときに録画をすることができる。またCM-2000では着脱式バッテリーとなっているため、予め予備を用意しておくと良いだろう。
以下はシクロワイアード編集部が撮影した動画だ。動画サイトにアップされたものはストリーミング用に画質が落ちる設定になることは了承願いたい。YouTubeの画質設定を最高にすることで、十分きれいな映像を見ることができる。また、オリジナルの画質はさらに鮮明だ。

UCIワールドツアーでも使用が許可されたアクションカメラ。ロードレースでは、選手たちが密集するプロトンの中、スプリントに向けた激しい位置取り争いやリードアウトなど、緊迫したシーンを切り取り、テレビ中継ではみることができない映像を世に届けてくれる存在となった。
オフロードでもアクションカメラは活躍しており、繊細なハンドルさばきや、想像もできないような場所を走破する臨場感あふれる場面などを、我々一般サイクリストも追体験することを可能としてくれた。また、ビデオカメラの小型化と防汚耐水性の獲得は、ヘルメット上や胸元に装着する機会が多いMTBが大きな恩恵を受けている。
アクションカメラは、プロによる非日常を切り取った映像が目に届きやすくした事に加え、一般的なサイクリストも気軽に動画をYouTubeやInstagram、Facebook、TwitterといったSNSを通じてライドのイメージを共有することで、サイクリングライフに彩りを加えてくれた。




シマノがアクションカメラをリリースしたのは2014年。群雄割拠の分野に投入されたアクションカメラはハウジング無しで防水性を備えながら軽量コンパクトなボディとなっており、サイクリングのみならずフィッシングへの造詣が深いシマノならではの製品となっていた。
今回リリースされた新モデル2種類とも従来品を踏襲した直方体のボディシェイプとされている。全くのニューモデルとしてボタン配置や採用される機能が洗練されたCM-2000を中心とした使用感をお届けしよう。
CM-2000を利用する最大のメリットは、CM-1000と1100と比較すると大ぶりのボディとなり、拡大したスペースを有効活用したボタン増設と配置による操作性向上にあるとまず感じる。目につきやすい場所に移され、素手で判別できるよう印が配された電源ボタンは、前作よりもボタンのクリック感が大きくなり、ボタンを押せているのか、押せていないかの判断がつきやすくなった。



また、録画開始ボタンと停止ボタンが分けられたことで、クリックなのか長押しかなのか考えること無く作業が行えることもポイントだ。撮影モード切り替え、スマホとの連携に使用するボタンも増設されたおかげで、より直感的に操作を行える。ライド前のカメラ設定でもたつくこと無く作業が行えるため、ライド前にストレスを溜めること無く気持ちよくサイクリングを楽しめるようになった。
バイク装着後の画角調整などはスマホアプリで行うのは従来通り。ひと目でどの操作を行うか把握しやすいユーザーインターフェースとなっており、普段よりスマホを活用していれば直感的に作業を行える。SDカードの残量(撮影可能時間や撮影枚数)なども表示してくれるため、ライド前に一度スマホアプリで確認すると良いだろう。
CM-2000の注目機能である指定場所で撮影開始/停止するモードは常にカメラとスマホが連携している必要がある。ペアリング状態をキープしているときの電池消耗は激しすぎず、納得できるスピードだ。スマホの電池状態にもよるが、カメラで撮影できる時間はカバーできると感じた。

また、スピードやケイデンス、心拍計が計測した数値によって撮影開始/停止できる機能も搭載。見せ場となるシチュエーションで録画開始ボタンを押し忘れるということは何度も経験しており、これは非常に嬉しい機能だ。
カメラの操作に気を取られなくなったことで、ライドに集中できることもメリットだ。ヒルクライムで眺望の良い区間のみを切り取れたり、オフロードライドで手が離せない状況でも録画開始できるため、この機能の恩恵を受けるサイクリストは数多いだろう。

画質に関しては前モデルから進化しているため申し分ない。記録時間や視聴する環境やアップロードするサイトによって選び分けると良いだろう。撮影可能時間も最高画質では1.2時間と短めであるが、こまめにオンオフを繰り返すことで、必要なときに録画をすることができる。またCM-2000では着脱式バッテリーとなっているため、予め予備を用意しておくと良いだろう。
以下はシクロワイアード編集部が撮影した動画だ。動画サイトにアップされたものはストリーミング用に画質が落ちる設定になることは了承願いたい。YouTubeの画質設定を最高にすることで、十分きれいな映像を見ることができる。また、オリジナルの画質はさらに鮮明だ。
シマノ CM-2000、CM-1100
CM-2000 | CM-1100 | |
---|---|---|
イメージセンサー | 1/2.3" 裏面照射 CMOS センサー | 1/2.3" 裏面照射 CMOS センサー |
総画素数 | 20M pixels | 20M pixels |
F値 | F2.4 | F2.0 |
画角 | 90˚、120˚ (デフォルト)、130˚ | 135˚ (デフォルト)、 180˚ |
イメージスタビライザー | 〇 | 〇 |
動画記録モード | 2560 x 1440 30fps, | 2560 x 1440 30fps |
1920 x 1080 60/30fps, | 1920 x 1080 60/30fps | |
1280 x 720 120/60/30fps, | 1280 x 720 120/60/30fps | |
640 x 360 240/120/60/30fps | 640 x 360 240/120/60/30fps | |
自動撮影 | 〇(ANT+センサー, スマートフォンからのGPSデータ) | 〇(ANT+センサー) |
無線 | Wi-Fi、Bluetooth LE、ANT+ | Wi-Fi、ANT+ |
バッテリータイプ | 700 mAh(着脱式リチウムイオンバッテリー) | 950 mAh |
バッテリー充電時間 | 4時間未満 | 4時間未満 |
連続撮影時間 | 約1.2時間(Full HD 60fps) | 約1.5時間(Full HD 60fps) |
外形寸法(幅×高さ×奥行き) | 47 x 32 x 85mm(スタンダードレンズプロテクター含む) | 44 x 34 x 70mm(スーパーワイドレンズプロテクター含む) |
重量 | 103g(バッテリー含む) | 89g |
防水 | IPX8(30m/1時間) | IPX8(18m/1時間) |
防塵 | IP5X | IP5X |
価格 | 35,000円(税抜) | 27,500円(税抜) |
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