アメリカを拠点に製品開発を進める総合タイヤブランド、マキシス。日々のトレーニングからアーバンライドまで幅広くこなせる定番のRE-FUSEと、シティーコミューティングに最適なSIERRAをピックアップして紹介しよう。



マキシス RE-FUSE

マキシス RE-FUSEマキシス RE-FUSE
マキシスのロード用タイヤのエントリーグレードが「RE-FUSE(リフューズ)」だ。ケーシングにマキシスが独自開発を行った特殊素材を組み合わせる「シルクワーム」テクノロジーを採用することで、サイドカットやリム打ちなどに対する耐パンク性能の向上と、転がり抵抗の低減を実現。日々のトレーニングから通勤まで、様々なシチュエーションに対応する1本となっている。

RE-FUSEには23C、25C、28Cという3サイズが用意されており、レースユーズからツーリングまで様々なニーズに応えられるラインアップとなっている。重量は23Cが230g、25Cが235g、28Cが240gだ。25Cの重量は旧モデルが310gだったのに対して、今作では75gも軽い235gとされている。より軽量となったことで、走りに軽快感を求めるライダーのニーズに応える。

また、価格が見直され3,000円(税抜)で統一された。ロードバイクをはじめたばかりのビギナーや、ツーリング派、街乗り派のライダーにオススメのロードタイヤだ。

トレッドパターンは全体がダイヤ目とされるトレッドパターンは全体がダイヤ目とされる 60TPIのケーシングが採用されている60TPIのケーシングが採用されている

RE-FUSE(25C)の実測重量は235gとカタログ重量と差異がないRE-FUSE(25C)の実測重量は235gとカタログ重量と差異がない RE-FUSE(25C)のタイヤ幅の実測値は24.5mmRE-FUSE(25C)のタイヤ幅の実測値は24.5mm


―編集部インプレッション

今回はRE-FUSE 25Cの使用感をお届けする。まず、装着しやすさにすこし驚かされる。今回RE-FUSEと組み合わせたのはマヴィックの「Ksyrium Equipe」だが、あまりメカニック作業が得意でない筆者でも、素手でホイールに装着できた。リムとの相性にもよるため一概には言えないものの、パンクの修理などを手間取ることなく完了できるのは大きなメリットだろう。初めてタイヤを交換するビギナーにとって、不安材料が一つ減ることは間違いない。

マキシス RE-FUSEマキシス RE-FUSE シルクワームテクノロジーによって耐パンク性能を向上したというシルクワームテクノロジーによって耐パンク性能を向上したという いざ走行してみて感じるのはセッティングの許容度の高さだ。様々な空気圧を試してみたが、タイヤが衝撃を緩和してくれ、かつ軽快に転がってくれる空気圧の範囲は広い。体重が61kgの筆者の場合、6気圧から8気圧までが快適に乗ることができる空気圧と感じる。この懐の広さもビギナーにとっては安心感につながるポイントだろう。

一方で、レース用のハイエンドモデルと比べると転がりの軽さは一歩及ばない印象。30km/hほどになると若干の転がり抵抗を感じ始める。中速域で走り続けるサイクリングやロングライドであれば、転がり抵抗の影響は少ないだろう。クロスバイクの換えタイヤとしても十分に性能を発揮するはずだ。

グリップ力はゆったりとしたライドならば必要十分な性能を持つ。ドライコンディションならば、ある程度スピードが出る峠の下り道でも怖さを感じることはない。ウェット路面でのコーナーリングテストは行えなかったが、街乗り程度の速度であればタイヤが滑ることのないグリップ力が備えられている。

今回行った約200kmのテストの中で1度もパンクに見舞われることがなかったのは、「シルクワーム」が効果を発揮していたのではないだろうか。何度か砂利道を走行してみたが全くパンクする気配は感じられなかった。

マキシス RE-FUSE
コンパウンド:シングル
ケーシング:60TPI
テクノロジー:シルクワーム
ビード:フォルダブル
カラー: ブラック
サイズ:700 x 23C、25C、28C
重 量:230g(23C)、235g(25C)、240g(28C)
価 格:3,000円(税抜)



マキシス SIERRA

マキシス SIERRAマキシス SIERRA
SIERRA(シエラ)は、クロスバイクやシティコミューターの軽快な走行感を実現するシティ用タイヤ。センタートレッドをスリックとすることで、転がり抵抗を低減させ、ロードバイクのような走りの軽さを身につけている。対してサイド部分には斜めのスリットを施すことによって雨天時のグリップ力を高めている。

このタイヤのコンセプトは「長持ち」、「安心価格」、「信頼のクオリティー」の3つ。厚みのあるトレッドゴムを採用することで、突き刺しパンクなどの可能性を低減させ、優れた耐久性を実現した。日本別注仕様として日本の走行シチュエーションに合わせた性能のみを採用することで、コストパフォーマンスを高めた。もちろん、レースタイヤのノウハウを活かした技術によってタイヤの信頼性も高く仕上がっている。

センタースリック、サイドに溝が切られたトレッドパターンが採用されるセンタースリック、サイドに溝が切られたトレッドパターンが採用される サイドウォールまでダイヤ目のパターンがあしらわれているサイドウォールまでダイヤ目のパターンがあしらわれている

SIERRA(23C)の実測重量は294gとカタログ値よりも10g軽量だSIERRA(23C)の実測重量は294gとカタログ値よりも10g軽量だ SIERRA(23C)のタイヤ幅の実測値は22.1mmSIERRA(23C)のタイヤ幅の実測値は22.1mm


マキシス SIERRA
サイズ:700 x 23C
コンパウンド:シングル
ビード:ワイヤー
カラー: ブラック
重 量:305g
価 格:2,300円(税抜)

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