様々な自転車用ツールをリリースするバーズマンより、5Nm設定のトルクレンチ「M-TORQUE 4」が登場した。目新しいアラート機構を採用し、ユーロバイクアワード2015を受賞した逸品を紹介しよう。取り扱いはアキコーポレーション。



バーズマン M-TORQUE 4バーズマン M-TORQUE 4
整備中に自転車を壊さないようにキチンと管理したいボルトの締め付けトルク。メンテナンスに慣れており、手の感覚でトルクを把握できる熟練ライダーはいざしらず、トルクレンチを使用して正確に把握したいライダーは少なくないだろう。しかし、携帯工具にはトルク管理できるものは少ない。そこで登場したのがバーズマンのトルクレンチ「M-TORQUE 4」。世界最大の自転車見本市ユーロバイクで表彰されるアワードに輝いた逸品である。

4mmと5mmのヘックスレンチ、T25のトルクスレンチ、マイナスドライバーという4種類が組み合わされている4mmと5mmのヘックスレンチ、T25のトルクスレンチ、マイナスドライバーという4種類が組み合わされている T25は4mmヘックスと入れ替えることで、トルクレンチとして使えるT25は4mmヘックスと入れ替えることで、トルクレンチとして使える M-TORQUE 4は、一般的なラチェットヘッドを採用したプリセット型トルクレンチとは異なり、独立したトルク管理の機構を採用している。ラチェット機構を使用しないことで、ツールの小型化に成功。長さ93mm×幅32mm×高さ18mmという手のひらサイズながら、5Nmのトルクの把握が可能となった。

トルク管理の機構は、フレームに設けられたボタンに5Nmの力が加えられた時、ボタンが押し込まれ「カチッ」という音で規定トルクまで締め付けられたことを教えてくれるというもの。ボタンに親指をかけながら、締め付けていくことで5Nm時にボタンが作動してくれる。

加えて、M-TORQUE 4はボルトを緩める側にも使えることが特徴でもある。一般的なラチェット機構のトルクレンチでは緩める側に使用してしまうと、トルクレンチの精度を落としてしまうことがある。M-TORQUE 4は独立したトルク管理の機構を採用しているため、その心配はない。サイクリングのお供として1つバックポケットに忍ばせておくメリットはあるだろう。

用意されたビットは4種類。4mmと5mmのヘックス、T25のトルクス、マイナスドライバーという自転車パーツでは使用頻度が高いサイズ、規格を抑えているため、出先の整備の大半はM-TORQUE 4の1つで事足りるはずだ。

ライド中にサドルやハンドル、ステムなどのセッティング変更をする際のトルク管理に重宝するM-TORQUE 4。トルクチェック用のボタンは10,000回ほどまでクリック可能という高耐久性も備えられた。価格は2,800円(税抜)。販売は2016年の1月より行われる予定だ。




バーズマン M-TORQUE 4
トルクチェックアラーム設定トルク:5Nm
トルクチェックアラームクリック可能数:10,000回
防水レベル:IPX4
サイズ:93mm x 32mm x 18mm
重 量:98g(実測値)
価 格:2,800円(税別)