11月初旬に開催されたもてぎ7時間エンデューロ。過去最多となる3,736名から2,008ものエントリーが集まった今大会より、冷たい雨にも負けずレースを楽しんだ7チームをご紹介。そしてレースを楽しむための秘訣をインタビューしてみました。



スポーツバイクファクトリー北浦和スズキの皆さん

スポーツバイクファクトリー北浦和スズキの皆さんスポーツバイクファクトリー北浦和スズキの皆さん
埼玉県は北浦和と富士見の2箇所に店舗を構えるスポーツバイクファクトリー北浦和スズキのチームの皆さんは、初心者を中心とした約50名という大所帯でもてぎ7耐に参加した。「毎年の恒例イベントで、ビギナーさんのイベントデビューをお手伝いすることが大きな目的なので目標は、事故ゼロで帰ることですね」とは代表の鈴木卓史店長の談。なお、スタッフ総出で参加しているとのことでサポート体制はバッチリ。ビギナーがイベントに参加する上では非常に心強いといえるだろう。

鈴木店長のバイクに取り付けられたガーミンのアクションカメラVIRB-J。撮影したムービーは打ち上げの会場で流すのだそう鈴木店長のバイクに取り付けられたガーミンのアクションカメラVIRB-J。撮影したムービーは打ち上げの会場で流すのだそう レースでは、参加者を数チームに振り分けて、参加者同士で競い合うことで、より楽しめる様に工夫している。また、レース本番以外にも、その前後でイベントを開催することで、さらにもてぎ7耐を楽しめる様にしているという。

同ショップでは登録系レースを走る様な自前のチームを持たないことから、イベント前には「決起集会」と銘打った飲み会を開催し、イベントの走り方をレクチャーする講習会と同時に、前もって参加者同士の親睦を深めあっておくのだそう。鈴木さん曰く「決起集会が盛り上がったおかげで、本番も雰囲気がすごく良いし、みなさんにかなり楽しんでもらえています」とのことで、非常に効果的だったよう。レース後も打ち上げを行い、そこでは写真やガーミンVIRB-Jで撮影したムービーでイベントを振り返るそうだ。とても和気あいあいとしていて、旗から見ていても楽しそうなチームでした。



ON THE ROADの皆さん

ON THE ROADの皆さんON THE ROADの皆さん
もてぎ7耐でデビューを果たした新ジャージ(左、着用するのは森谷均代表)と旧ジャージ。もてぎ7耐でデビューを果たした新ジャージ(左、着用するのは森谷均代表)と旧ジャージ。 茨城県は守谷とつくばの2箇所に店舗を構えるON THE ROADの皆さんの皆さんも、初心者を中心とした約70名というかなりの大所帯でもてぎ7耐に参加。「コースが走りやすいので、イベント未経験の初心者さんに沢山誘ってきました。一方で上位を狙えるチームもいる。みんなで一緒になって楽しめるので毎年参加していますね」と語って下さったのはON THE ROAD代表の森谷均さんだ。

今回のエンデューロを楽しむための工夫について聞いてみると、「新調したチームジャージですね」というズバリな返答が。聞けば数年ぶりにデザインを一新したそうで、ライドを連想させるタイヤ痕モチーフのグラフィックが特徴とのこと。そんな新ジャージのデビュー戦は生憎の雨となってしまったが、お揃いのジャージでワイワイと雨を吹き飛ばすくらい楽しんでいたのが印象的でした。



墨田区八広北町会のみなさん

墨田区八広北町会のみなさん墨田区八広北町会のみなさん
実際に町のお祭で使用するはっぴを着て出走実際に町のお祭で使用するはっぴを着て出走 はっぴ姿なのにストップウォッチでタイムを計測して戦略を練るミスマッチさがポイントはっぴ姿なのにストップウォッチでタイムを計測して戦略を練るミスマッチさがポイント


コース上でもピットでも青いはっぴが目立っていたこちらのチームは、東京スカイツリーから徒歩10分の場所に位置する墨田区八広北の町内会の皆さん。なんとメンバーの平均年齢は58.25歳!着ているのは実際に町のお祭で使用されるはっぴだそう。ちなみに全員が東京生まれ東京育ちという江戸っ子だ。

今回は町内会の親睦を深めるために参加したそうで、中には普段からスポーツバイクを楽しんでいるメンバーいるとのことだったが、「こっちの方が面白い」の理由であえて小径の実用車で出場。「ただパスされるだけじゃ面白くないので、周りを走っているかたに楽しんでもらえる様に」と風車がシートポストに付けられたていた。参加者の中には不思議に思ったり、声をかけたりという方もいるかも?一方で、走りでも楽しもうと今回はミニヴェロクラスで10位以内を目指して、ストップウォッチを用いてラップタイムを管理するなど意外と真剣な一面も。何だか独特の楽しみ方でエンジョイされているチームでした。



サイクルファクトリーアライの皆さん

サイクルファクトリーアライの皆さんサイクルファクトリーアライの皆さん
埼玉県は上福岡と川口に店舗を構えるサイクルファクトリー アライの皆さんは、参加した約20名全員が7時間の部に出場。登録系レースでも上位入賞が目立つレーシーなチームとイメージが大きいが、「親子2代で切り盛りする様になってから、僕が理想とする様にビギナーから上級者まで幅広くケアできる様になってきました」と語るのは武田稔店長。もてぎ7耐はビギナーが脱ビギナーを目指すための大会という風に位置付けているそうだ。

それでも7時間男女混合では1位(総合でも8位)を獲得するなど、結果はレーシングチームらしくお見事。レースを楽しむための秘訣を聞いてみた。「反省会(という名の飲み会)を見据えて走ることが最もモチベーションが上がるのかなと(笑)。これを入口に色々なレースに出てみたいと思って貰えたらいいですね」(武田店長)。



ツインリンクもてぎエンジェルの皆さん

ツインリンクもてぎエンジェルの皆さんツインリンクもてぎエンジェルの皆さん
レーススタート時にはレースフラッグを振って応援レーススタート時にはレースフラッグを振って応援 スタート後は実際に走って会場に華を添えてくれましたスタート後は実際に走って会場に華を添えてくれました


普段はモータースポーツイベントのアシスタントやプロモーションで活躍するツインリンクもてぎエンジェルの皆さん。今回のもてぎ7耐ではレーシングフラッグを振ったり、タイムボードを掲げたりしてスタートする参加者を見送ったあと、実際にエンデューロの参加。コース上に華を添えてくれた。

レース終了後に感想を聞いてみると「すご~く気持よかったです!普段から色々なレースが開催されてますが自分たちが走ることはあまりないので、すごく貴重な経験になりました。あんなにダウンヒルストレートが大変だとは思いもしませんでした(笑)」とやや興奮気味。次のもてぎ7耐も是非参加してくださいね!



慶応サイクル部の皆さん

総勢47名集まった慶応サイクル部のみなさん総勢47名集まった慶応サイクル部のみなさん
一緒に走ったチームメイトとの記念撮影がいたるところで行われていました一緒に走ったチームメイトとの記念撮影がいたるところで行われていました 撮ってる方も撮られている方も楽しそうで、とてもいい雰囲気が伝わってきました撮ってる方も撮られている方も楽しそうで、とてもいい雰囲気が伝わってきました


毎年恒例という「もてぎエンデューロ」に上級生から下級生まで、総勢47名という大人数で参加されていた慶應義塾大學のサイクリング部。いつもはツーリングをメインとした活動をしていながら、このレースイベントに大人数集まる理由を「数多くの人と一緒に走行できたり、スピードを出せたりと非日常的なレースという感覚を味わえることが魅力となっているためでしょう」と部長さんは言う。

今回、上級生は少人数でチームを組んで普段一緒に走らない仲間と走って親睦を深め、下級生は4時間ソロに挑戦したという慶應大学の皆さん。エンデューロレースの楽しみ方を伺ってみると、「仲間を見つけて声を掛け合ったり、トレインを組んでみたりして元気を出しています」とチームイベントならではの返答が。このイベントを機に一層仲が良くなることでしょう。元気で和気あいあいとした雰囲気が印象的なチームでした。



text&photo:CW編集部