2008年ツール・ド・フランス期間中のCERA(第3世代EPO)陽性により、20ヶ月の出場停止処分を受けているリカルド・リッコ(イタリア)がプロトンに戻ってくる。ガゼッタ紙によると、2010年3月に処分が明けるリッコは、アイルランド登録のチェラミカフラミニアと契約を結んだ。

2008年のツール・ド・フランスでステージ2勝の活躍を見せたリカルド・リッコ(イタリア)2008年のツール・ド・フランスでステージ2勝の活躍を見せたリカルド・リッコ(イタリア) photo:Cor Vos2008年ツールでステージ2勝を飾りながらも、レース期間中のドーピング検査で禁止薬物CERAの陽性が発覚し、のちに薬物使用を認めたリッコ。当初CONI(イタリアオリンピック委員会)は規定通り24ヶ月の出場停止処分を決定したが、リッコの弁護団がCAS(スポーツ仲裁裁判所)に提訴し、処分期間が20ヶ月間に短縮(2010年3月18日まで)された。

イタリアのガゼッタ紙が伝えたところによると、UCIプロコンチネンタル登録チームのチェラミカフラミニアが、レース復帰に向けてトレーニングを続けるリッコと契約を結んだ。契約は2011年まで。

同チームはアイルランド登録だが、実質的にイタリアチーム。チームにはイタリアチャンピオンのフィリッポ・シメオーニ(イタリア)が所属しているが、今年のジロ・デ・イタリアでは出場権を逃していた。

元シクロクロスイタリアチャンピオンのヴァニア・ロッシさんとの間に第一子を授かっているリッコは「正しい選択に満足している。数ヶ月前から本格的なトレーニングを再開していて、レースに復帰するまでには本来の力を取り戻せれば」と語る。レースに復帰するとき、リッコはまだ26歳だ。