ツール・ド・おきなわ市民レースの最高峰、市民210kmレースは2003年に優勝経験がある白石真悟(シマノドリンキング)がじつに9年ぶり・2度めの勝利を挙げた。

延々と続く市民210kmクラスの集団延々と続く市民210kmクラスの集団 (c)MakotoAYANO

「ホビーレーサーの甲子園」とは誰が名付けたか、市民レーサーたちの最高の舞台がツール・ド・おきなわ市民210kmクラスだ。距離の長さとともに、出場選手たちのレベルの高さはプロレーサーたちをときとして凌ぐほど。シーズン最後のレースにして最高の舞台を目標に、年間通じて練習に練習を重ねてこの日に挑むのが市民レーサーたちの姿勢だ。先冬から乗り込みを始め、この厳しいやんばる路でのレースに耐えられる身体をつくりあげてきた。

市民210kmには片山右京さん(チームUKYO)も出場市民210kmには片山右京さん(チームUKYO)も出場 (c)MakotoAYANO市民レディースレース50kmがスタートを待つ市民レディースレース50kmがスタートを待つ (c)MakotoAYANO


女子レーサーたちも和やかな雰囲気でスタートを待つ女子レーサーたちも和やかな雰囲気でスタートを待つ (c)MakotoAYANOずらり並んだ市民50km・50オーバークラス 手前は25回連続出場記録更新中の大城一也(チームキッズ)ずらり並んだ市民50km・50オーバークラス 手前は25回連続出場記録更新中の大城一也(チームキッズ) (c)MakotoAYANO


昨年覇者の高岡亮寛(イナーメアイランド信濃山形)はチームがチャンピオンレースに出場のため、昨年3位だったチームメイトの橋本健とともにディフェンディングチャンピオン不在のレースとなった。

この日のスタートラインにたったのは464人。チャンピオンレースから30分の間隔を開けてのスタートだ。このことが後でレースに大きな影響をもたらすことになる。

西谷雅史(オーベスト)がするすると集団を飛び出していく西谷雅史(オーベスト)がするすると集団を飛び出していく (c)MakotoAYANOスタート直後に安藤光平(オーベスト)や大石敏夫(グランデパール)、塚野満(オッティモ)、今田裕一(チームどうきゅう)ら4人が抜け出す。
本部半島を行くうちに1998年覇者、ホビーレース界のボスこと西谷雅史(オーベスト)がメイン集団を抜け出す。西谷はマークする伊地裕麿(チームけんしん)を引き連れて前の集団に追いつき、逃げ集団が形成された。

西谷を含む逃げ集団は海岸線を淡々と走り続け、普久川ダム登り口ではメイン集団に3分半の差をつけて到達する。「もっと差を開いて逃げ切りに持ち込みたかったが、集団は速かった」とレース後の西谷。
普久川ダムを登り、逃げグループは奥、辺戸岬をまわる半島周回へ。ここで安藤が遅れだし、オーベストは西谷だけになる。

白石慎吾(シマノドリンキング)が軽くアタックを掛けて飛び出す。工事箇所の危険回避の動きだ白石慎吾(シマノドリンキング)が軽くアタックを掛けて飛び出す。工事箇所の危険回避の動きだ (c)MakotoAYANO2010年覇者の岩島啓太(なるしまフレンド) 集団なかほどに潜む2010年覇者の岩島啓太(なるしまフレンド) 集団なかほどに潜む (c)MakotoAYANO


二度目の普久川ダムの上りで西谷の逃げも終わる。
このダムの上りでは昨年2位の山本雅之(ブリヂストンサイクル西日本)が落車に巻き込まれた。ふたたび自転車にまたがるも先頭集団はもはや追いつけないところまで離れてしまっていた。

普久川ダムを登るメイン集団 小畑郁(なるしまフレンド)がペースをつくる普久川ダムを登るメイン集団 小畑郁(なるしまフレンド)がペースをつくる (c)MakotoAYANO

普久川ダムを逃げグループで登る西谷雅史(オーベスト)普久川ダムを逃げグループで登る西谷雅史(オーベスト) (c)MakotoAYANO先頭集団は例年と違い大人数のまま普久川ダムをクリアし、東海岸のアップダウンへ。2011年2位のなるしまフレンドの小畑郁のペースメイクで集団はスピードを上げながら進む。アタックを防いだが、人数は大きくは減らなかった。
そして勝負どころの羽地ダムの上り口が近づく。西谷はここでパンクに見まわれ、先頭集団から離れてしまい、最後まで勝負に加わることができなかった。

3クラス以上の先頭集団が混走状態になる混乱

羽地ダムの上りを前に、市民210kmの集団は市民140kmや100km、国際女子、国際ジュニアの先頭集団が混じった混走集団に追いついてしまう。

ここで一度市民210kmの集団はこの混走集団を抜き、前に出るが、後方を走る市民140kmの選手の中にもヒルクライムの力が突出した選手がおり、アタックしたその選手は市民210kmの先頭集団に追いつき、中に入ってしまう。そうすると140kmの後続集団もこれを追わざるをえない。

集団が混じることを嫌った白石慎吾ら市民210kmのベテラン選手たちが選手たちを仕切り、お互いを利用せずに離れるように呼びかけるが、どのクラスにとってもレースを決めるポイントの上りであるだけにタイミングが悪かった。結局は3クラスの先頭争いがこの混走集団のなかで行われるまま一団となってしまい、羽地ダムのバトルは混乱状態となった。

羽地ダムを下って国道58号線に入ったところで市民140kmの選手たちも「それぞれのレースをしよう」と話しあい、混走集団を離れてレースをしようとするも、スピードを上げると別クラスの選手が反応してついてきてしまい、もはや集団は分離不可能な状態に。オートバイや先導車両の随行役員も何もできない状態だったという。

3クラス以上が混走でのゴールスプリント  市民210kmは白石真悟(シマノドリンキング)が優勝3クラス以上が混走でのゴールスプリント 市民210kmは白石真悟(シマノドリンキング)が優勝 photo:Hideaki.TAKAGI

白石真悟(シマノドリンキング)がゴールスプリントで市民210kmを制する白石真悟(シマノドリンキング)がゴールスプリントで市民210kmを制する photo:Hideaki.TAKAGI結局レースは複数のクラスの先頭集団が混走したまま大きな集団を形成し、ゴールへと向かう。名護市民会館前に設けられたゴールラインに向けてスプリントを開始する。奈良浩(エスペランススタージュ)の後方についた白石真悟(シマノドリンキング)がゴール前で奈良をかわし、ゴールスプリントを制して2度めの優勝を飾った。

白石真悟の優勝は2003年以来9年ぶり2度め。シマノに勤務するフルタイムワーカーの白石は、一昨年の11月に産まれた1人めの子供の育児のために2011年度のレースの本格参戦はならなかったが、春からコンスタントに練習を積んでこの日に照準を合わせたという。白石は山口国体にも出場、5月にはきらら浜サイクルミーティングのエリートクラスで優勝を挙げ、好調なシーズンのスタートを切っていた。
「(MTB選手として活躍した)学生時代の頃に近いほど身体を絞りきって、いつもより3、4kgは軽い体重でおきなわに来ました」と話す白石。その好調ぶりはレース前には西谷によって優勝候補に挙げられていたほどだった。

子どもと一緒に表彰台に登壇した白石真悟(シマノドリンキング)子どもと一緒に表彰台に登壇した白石真悟(シマノドリンキング) (c)MakotoAYANO白石は言う。「カヌチャの上りなどでアタックを試みたけれど、成功しなかったんです。そうこうしているうちに混走状態になってしまい、”これじゃ危ないよね” と選手たちで話し合って、僕らベテラン選手が声をかけて3クラスを分けようとしたんです。でも無理だった。
スプリントは武井(きょうすけ)さんに着くと着き切れを起こすと思い、奈良さんだったら後ろに着ける、奈良さんだったら前をさばいてくれる、と信じてついていき、ラスト15mで武井さんを差すことができました。
レースは終始きつかったですが、上りではけっこう余裕があったので、最後にどう仕上げたらいいのかな?と考えながら走っていました。スプリントもできるんだぞ、というところを見せることができました」。

各クラスのスタート順や間隔の設定ミスからか、3クラスの先頭グループが混走するという事態になってしまった。各クラスのスタート地点がコース上のそれぞれ違うところに設定されている上、道路使用許可の得られる時間的な制限の問題や、主催者の事前の計算どおりにレースが進まないこと、随行車両の役員の技量不足で注意ができないことなどが重なってしまった。今までも似た事態は繰り返されてきたが、主催者には今後この様なことが起こらないように体制とプログラムの設定の見直しをお願いしたい。

落車多発の50kmクラス
ゴールスプリントで決する市民50kmクラスでは今年、いつにも増して落車が多発した。基本平坦路のため集団は多くの人数を残し、脚を残したままの選手がスプリントに参加する。
平坦とはいえアップダウンの繰り返すコースに疲れをためた選手、そしてゴールに向けて道幅が広すぎるストレートは何本もラインができ、そのために交錯する選手が絡むことになる。どういうことか、集団内で斜行する選手が多かったことも落車を招いたようだ。こちらは参加者自身の自覚と技量の向上が望まれる。

市民210km 結果
1位 白石真悟(シマノドリンキング) 5時間27分23秒
2位 武井享介(チーム・フォルツァ!)
3位 風間博之
4位 奈良浩(Esperance Stage/WAVE ONE山口)
5位 大村寛
6位 蓑原大介(VC Fukuoka)
7位 岩島啓太(なるしまフレンド)
8位 湊正明(チームナカツジ)
9位 原純一(KMCycle)
10位 青木峻二(エルドラード)

他クラスの結果および正式結果は公式サイトのリザルトを確認して下さい。

photo&text:Makoto.AYANO,Hideaki.TAKAGI

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