3月から始まった実業団レースもE&Fクラスの幕張クリテが最終戦。そして年間総合表彰は開催中のサイクルモードメインステージで。

E3 会場は幕張メッセの南側E3 会場は幕張メッセの南側 photo:Hideaki.TAKAGI豊岡英子(パナソニックレディース)がスプリントで圧倒豊岡英子(パナソニックレディース)がスプリントで圧倒 photo:Hideaki.TAKAGIE1 ネクストイエロージャージを着る井上人志(クラブシルベスト)E1 ネクストイエロージャージを着る井上人志(クラブシルベスト) photo:Hideaki.TAKAGIE1 市山襄(明治大学自転車部)が優勝E1 市山襄(明治大学自転車部)が優勝 photo:Hideaki.TAKAGIE2クラス 柳瀬慶明(チームアヴェル)が優勝E2クラス 柳瀬慶明(チームアヴェル)が優勝 photo:Hideaki.TAKAGIE3クラス 萩原慎也(NAMAZU PLUS TOCHIGI)が優勝E3クラス 萩原慎也(NAMAZU PLUS TOCHIGI)が優勝 photo:Hideaki.TAKAGIJエリートツアー 団体総合1位 クラブシルベストJエリートツアー 団体総合1位 クラブシルベスト photo:Hideaki.TAKAGIJプロツアー年間団体総合優勝 宇都宮ブリッツェンJプロツアー年間団体総合優勝 宇都宮ブリッツェン photo:Hideaki.TAKAGIサイクルモード個人TT 優勝の畑中勇介(シマノレーシング)サイクルモード個人TT 優勝の畑中勇介(シマノレーシング) photo:Hideaki.TAKAGIサイクルモード個人TT ラストランの廣瀬佳正(宇都宮ブリッツェン)サイクルモード個人TT ラストランの廣瀬佳正(宇都宮ブリッツェン) photo:Hideaki.TAKAGI11月3日(土)、実業団ロードレースの最終戦の幕張クリテリウムが、千葉県幕張海浜公園で行われた。3月からの実業団レースはEクラスで26戦、Fクラスで25戦を数え、今年もシーズン中はほぼ毎週行われたことに。

実業団の大会としては初の開催となる幕張海浜公園。開催中の幕張メッセの海側にあたり、抜群のロケーションと終日快晴の天候に恵まれ、多くの参加者のほかにも、サイクルモードの来場者や散歩中の人たちが見に来るほどの盛況。両者の相乗効果もあり、実業団としては今後さらに大会を発展させる意向だ。

コースは1周1.7km、舗装や凹凸の変化のある路面とやや強めの風が吹くフラットなもの。各クラス所定時間プラス2周で行われた。

豊岡英子(パナソニックレディース)が圧倒した女子

女子は豊岡英子(パナソニックレディース)が圧倒。序盤からReady Go JAPAN勢や豊岡ら各選手が積極的に走るが集団はひとつのままで終盤へ。ゴール勝負は豊岡が危なげなく制し優勝。
Jフェミニン年間総合優勝の高橋奈美(Vitesse-Serotta-Feminin)は2位に。

昨年から常に優勝争いをしてきた高橋はすでに第一人者。今年後半は思うように練習ができず、この日は2位で上出来と語る。
「今日は気持ちよく走れたらとスタートしました。年間通じてリーダーになれたことは嬉しいです。ヒルクライムは得意でなかったけれど今年はあえて出ました。強い金子さんの後ろを走ってとても勉強になりました。来年に繋がればと思っています」

E1クラスは市山襄(明治大学自転車部)が優勝

E1クラスは積極的なレースに。序盤からアタックの応酬が続く。丸山英将(SQUADRA CORSA cicli HIDE)と末永周平(明治大学自転車部)のアタックをきっかけに数人が先行、そして4名の逃げに。メンバーは小林宏志(Honda R&D 栃木)、奥村隆平(マルコADONパンターニ)、阿部健弥(チームスキップ)、川田優作(TEAM MILANO)。4人は30分にわたって逃げ続けるが集団は終盤にこれを吸収。ここから9月の全日本実業団ロードのユースクラス優勝の小林海(SPACE ZEROPOINT)が単独アタック。2周にわたって逃げるがこれも吸収されてゴールへ。これを市山襄(明治大学自転車部)が圧倒的なスプリントで一人抜け出して圧勝。

市山は「末永先輩が動いたので勝てました。チームとして実業団レースは3回しか出ていないのですが2位1位1位でよかったです。楽しめました。学連の大会だけだと少ないので、ロードレースを走りたくチームで参加しています。とても勉強になっています」と語る。学連選手は大学のチームとして実業団登録すれば走ることができる。学連選手には来年も期待できる。

ネクストイエロージャージを獲得した井上人志(クラブシルベスト)は語る。「4年前からこのジャージは狙っていました。目標にしたものを手に入れられて嬉しいです。今年は22レースを走りました。個々のレースで優勝はできなかったけれど、コンスタントに上位に入れたこと、そして何よりもチームメイトが上位に入ったことが大きいです」

その後会場をサイクルモードのメインステージに移して、各カテゴリーの年間総合表彰が行われた。
翌4日にはそのサイクルモードのファイナルイベントとして定着した個人タイムトライアルに、JBCFの選手6人と、元選手1人が参戦。廣瀬佳正、増田成幸、初山翔、飯野智行(宇都宮ブリッツェン)、畑中勇介(シマノレーシング)、西薗良太(ブリヂストンアンカー)そして三船雅彦(Team MASSA-ANDEX監督)の計7人で、畑中がトップタイムで優勝。会場を沸かせた。

結果

E1 45.9km
1位 市山襄(明治大学自転車部)1時間01分20秒
2位 鈴木久仁寛(チーム・アヴェル)
3位 小林宏志(Honda R&D 栃木)
4位 島沢由紀夫(ミソノイレーシングチーム)+01秒
5位 豊田勝徳(チームアヴェル)
6位 阿部健弥(チームスキップ)

F 27.2km
1位 豊岡英子(パナソニックレディース)40分58秒
2位 高橋奈美(Vitesse-Serotta-Feminin)
3位 米田和美(Ready Go JAPAN)

年間総合成績
Jプロツアー
 個人総合 
1位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)12700点
2位 飯野智行(宇都宮ブリッツェン)10926点
3位 初山翔(宇都宮ブリッツェン)8102点

 U23賞 1位 安原大貴(マトリックスパワータグ)

 団体総合
1位 宇都宮ブリッツェン 38075点
2位 cannondale spacezeropoint 20028点
3位 マトリックスパワータグ 19977点
4位 TeamUKYO 19076点
5位 シマノレーシング 17677点
6位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム 12526点

Jフェミニンツアー 
 個人総合1位 高橋奈美(Vitesse-Serotta-Feminin)

Jエリートツアー 
 個人総合1位 井上人志(クラブシルベスト)
 団体総合1位 クラブシルベスト

photo&text:高木秀彰

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