カウベルグを越えた60名近い集団によるゴールスプリント。ゴールまで1kmを残して飛び出したマテイ・モホリッチ(スロベニア)が、迫り来る集団を振り切った。日本人最高位は西村大輝(昭和第一学園高校)の23位。

ローラー台でアップする徳田優(北桑田高校)と横山航太(篠ノ井高校)ローラー台でアップする徳田優(北桑田高校)と横山航太(篠ノ井高校) photo:Kei Tsuji16.1kmの周回コースを8周する128.8kmで行なわれたジュニア男子ロードレース。54カ国から集まった175名の若手選手(対象は1994年と1995年生まれ)が朝9時、気温12度ほどのファルケンブルフをスタートした。

アタックに次ぐアタックで、10名以上の逃げが飛び出しては吸収される。レース終盤に12名ほどの逃げグループが形成されたが、最終周回に入ってすべて吸収された。

集団内で走る西村大輝(昭和第一学園高校)集団内で走る西村大輝(昭和第一学園高校) photo:Riccardo Scanferla最後のカウベルグで決定的なアタックは生まれず、60名ほどの大きな集団のままカウベルグを通過する。集団スプリントに持ち込まれると思われたが、ゴールまで1kmを残してモホリッチがアタック。1週間前に行なわれたタイムトライアルで2位に入ったモホリッチが、持ち前の独走力で後続を引き離す。

集団はオーストラリア期待の若手カレブ・イワン(オーストラリア)やヨシップ・ルマッチ(クロアチア)を先頭にスプリントを開始する。しかし、モホリッチとの距離は最後まで詰まらなかった。

後続を振り返り、勝利を確信したモホリッチがガッツポーズ。タイムトライアルの銀メダルに続く金メダルを獲得した。

ロングスプリントで優勝したマテイ・モホリッチ(スロベニア)ロングスプリントで優勝したマテイ・モホリッチ(スロベニア) photo:Kei Tsuji

落車した徳田優(北桑田高校)が血を流してゴール落車した徳田優(北桑田高校)が血を流してゴール photo:Kei Tsuji「インクレディブルでファンタスティック。信じられないよ。僕は集団スプリントで上位に絡めるようなスプリンターじゃない。ヨーロッパ選手権で4位に入った時も、逃げていてゴールラインぎりぎりで捕まったんだ。今日は風があったので、見た目以上にきついレースだった。カウベルグを集団の中で登りきってからも、まだ脚に力が残っていた」。

2位カレブ・イワン(オーストラリア)、優勝マテイ・モホリッチ(スロベニア)、3位ヨシップ・ルマッチ(クロアチア)2位カレブ・イワン(オーストラリア)、優勝マテイ・モホリッチ(スロベニア)、3位ヨシップ・ルマッチ(クロアチア) photo:Kei Tsujiモホリッチは1994年10月生まれの17歳。将来を嘱望される長身の選手だが、この先プロ選手として活動するかどうかは未定だと言う。スロベニア人選手として初めてロードカテゴリーのアルカンシェルを手にした。

メイン集団内でゴールしたのはアジアチャンピオンの西村大輝と小橋勇利。日本人最高位の23位でゴールした西村は、時折悔しい表情を浮かべながらも、快活に笑いながらレースを振り返る。「最後のカウベルグまで5〜6番手で走り、『ここからやってやる!』と思っていたのですが、ベルギーの大柄な選手たちにはじかれてしまい、対抗したものの周りを囲まれて後退してしまいました。そういったポジション取りやパワーの面で、まだまだ力が足りない。20位以内、もしくは一桁の順位を狙っていたので、(23位という結果は)悔しいです」。

横山航太は脚の痙攣によってレース中盤に遅れてDNF。徳田優はゴール前の落車に巻き込まれ、集団から遅れてゴールした。

ロード世界選手権2012ジュニア男子ロードレース結果
1位 マテイ・モホリッチ(スロベニア)          3h00'45"
2位 カレブ・イワン(オーストラリア)
3位 ヨシップ・ルマッチ(クロアチア)
4位 フェデリコ・ツルロ(イタリア)
5位 ジョナサン・ディッベン(イギリス)
6位 ケヴィン・デルトンベ(ベルギー)
7位 トマ・ブダ(フランス)
8位 トム・ボーリ(スイス)
9位 マテュー・ファンデルポエル(オランダ)
10位 セレン・クラフアンデルセン(デンマーク)

23位 西村大輝(昭和第一学園高校)
48位 小橋勇利(ボンシャンス飯田)
104位 徳田優(北桑田高校)                +1'39"
DNF 横山航太(篠ノ井高校)

text&photo:Kei Tsuji in Limburg, Netherlands

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