最終決戦となったブエルタ・ア・エスパーニャ2012第20ステージ。逃げ集団に入ったサイモン・クラークが山岳賞を確定。デニス・メンショフがスタート直後の16kmから逃げ切って、2009年のジロ以来のステージ優勝を果たした。総合争いはコンタドールの総合優勝がほぼ確定。ポイント賞・複合賞は最終日にもつれ込んだ。

ステージ優勝のステージ:デニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ)

逃げグループに入ったデニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ)逃げグループに入ったデニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ) photo:Kei Tsuji逃げに乗れたら、できるだけ前にいることも考えていた。逃げ集団にカチューシャの選手が2名いたことも重要だった。もうひとりがミハイル・イグナチエフで、ステージ序盤にずっと一緒にいてくれたのは、自分にとって有利に作用した。プリト(ホアキン・ロドリゲス)がゴールで、ぼくらのアシストが必要になる可能性はずっと念頭にあった。今回のブエルタを表彰台に立ってステージ優勝というかたちで締めくくれた。これ以上のことは望めない。

独走勝利を飾ったデニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ)独走勝利を飾ったデニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ) photo:Unipublic(グランツールのステージ優勝から遠ざかっていたことについて)それが人生だ。自分が決して仕事を怠けていたわけでもないし、プロ意識がなかったわけでもない。単に結果が出なかった。ツール・ド・フランスは、今年は自分の予想通りにはいかなかった。ブエルタでは、第1ステージの段階で、ツールとオリンピックの疲労から回復できてないことがわかった。自分にとっては、ベストなレベルで走ることができない。だからプリトのために働くことにした。

今日の勝利に満足している。そうなると信じていた。最近はどうあがいても思い通りにはならなかった。でも、このブエルタはとても大きな達成感がある。プリトは偉大なチャンピオンであることを示している。彼は最後まで戦いを続けてきた。彼は自分自身に満足しているはずだ。彼は勝利を目指して、その準備を怠らなかったのだから。


総合1位のアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク)

笑顔で表彰台に立つアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク)笑顔で表彰台に立つアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク) photo:Unipublicハードで混乱したステージだった。カチューシャとモビスターがレースに積極的で、逃げ集団に数名を送りこんだので、自分のレースをやりにくかった。幸運にも、チームメイトたちが対抗して素晴らしい仕事をしてくれたし、エウスカルテルがイゴール・アントンのステージ優勝のために走ったのも良かった。アレハンドロ・バルベルデのアタックについて警戒していたので、反応した。時間が過ぎていくにつれ、ブエルタでの総合優勝に近づいていると思った。

一方で、ホアキン(ロドリゲス)が残り1km[実際は1.9km]でアタックしたときは、差は最小限になるだろうと思った。2年前のエセキエル・モスケラとヴィンチェンツォ・ニーバリの一騎打ちを思い出した(訳註:2010年の第20ステージで同じボラ・デル・ムンドで総合優勝を競った)。脚に強い痛みがあったけど、大勢のファンの声援もあったので、なんとか乗り切れた。やっと自分のやったことを楽しめるようになった。


山岳賞・敢闘賞のサイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

逃げグループに入ったサイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)逃げグループに入ったサイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) photo:Unipublicやるだけのことはやった。山岳ポイントを獲得するには、かなりの運も必要だった。チャンスがあればすべて見逃さなかった。今日は逃げに乗れるかで不安だった。これまでのステージで、逃げが容認されるまで2時間くらいかかっていたからだ。逃げに乗るのは不可能かもしれないと思った。トーマス・デヘントやダヴィ・モンクティエがポイントを取りに行くことについては心配する必要はなかった。ただ自分の走りをすればよいだけだった。

(ホアキン)ロドリゲスがゴールでポイントを獲得することになるのは意識していた。彼との(山岳賞ポイントの)差はわずか2ポイントなので、逃げに入れなかったら、それでゲームオーバーだった。最終的にはうまくいったものの、ずっと緊張していた。ぼくはクライマーではなくて、単なるご都合主義者なんだ!

このブエルタでは、いつも都合のよいときにチャンスが来て、それを逃さなかっただけだ。ずっと逃げ集団を警戒していたら、ステージ優勝と山岳賞ジャージが付いてきた。そして最後まで逃げ切れた。大きな成果だ!


総合2位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

決戦地へと向かうアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)決戦地へと向かうアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:Kei Tsujiずっとハードなステージだった。コースやスピードだけじゃなくて、天候もハードだった。最初の山岳の下りでは、本当に寒くて、かなり苦労した。雨が降っていたしね。チームが本当にしっかりサポートしてくれたので、ゆっくりだけど確実に調子が回復していった。ナバセラーダ峠では、誰も予想していないと思ったからアタックした。

ボラ・デル・ムンドのことはビデオでしか知らなかった。だけど予想はしていた。プリト(ホアキン・ロドリゲス)がアタックしたときは、自分のペースで行った。最後1kmではアルベルト(コンタドール)に追いついて、総合成績でプリトが自分より上位の2位になるのを防ごうと思った。この結果には満足しているけど、バルデスカライの落車に巻き込まれて時間を失ったことは忘れられない。あれがなければ、コンタドールを20秒差まで詰められた。


メイン集団をコントロールするエウスカルテルメイン集団をコントロールするエウスカルテル photo:Kei Tsujiステージ5位のロメン・シカール(フランス、エウスカルテル・エウスカディ)

せっかくステージ優勝できるチャンスだったので、この成績になって残念だ。ぼくより先にゴールした選手たちは、逃げ集団のなかでは自分より強い選手たちだった。ボラ・デル・ムンドの最後の登りの前では彼らを追い抜けそうだった。

今日の登りについては、前にトレーニング・キャンプでここに来ているので知っていた。この斜面が恐かった。ともかく初めてのグランツールを終えられて満足している。体力を回復するには長くかかりそうだ。今日の5位という成績は自分の将来にとっても良い兆候だと思う。


明日の総合優勝に期待をかけるサクソバンク・ティンコフバンクのビャルヌ・リース監督

うまくいけば、明日、私たちはブエルタで総合優勝を果たすことになる。ボラ・デル・ムンドはタフな登りだったが、アルベルト(コンタドール)は克服した。彼はスーパーではなかった。彼の脚が好調じゃなかったのは明らかだったし、あの登りは誰にとっても簡単ではなかった。だから、アルベルトが目標としていたのは、生き残ることだった。


メンショフのステージ優勝を喜ぶカチューシャのバレリオ・ピーヴァ監督

デニス・メンショフはツール・ド・フランスの成績に落ちこんでいた。彼は、今回のブエルタではチームに自分の居場所があるのかを訊いてきた。だから、彼にはホアキン・ロドリゲスのアシストに専念するように告げた。彼はそれを毎日実行してきた。今日、彼は逃げに入らなければならなかった。そうすることが、状況によってはプリト(ホアキン・ロドリゲス)のゴールに有利になるからだ。彼のように偉大な成績を持つチャンピオンに自己犠牲をオーダーするのは簡単なことではなかった。彼が今日の優勝で今年のブエルタを締めくくることができて、本当にうれしい。


20日間にわたるタフなアシスト仕事で自分の成長を実感する土井雪広(アルゴス・シマノ)

出走サインを済ませた土井雪広(アルゴス・シマノ)出走サインを済ませた土井雪広(アルゴス・シマノ) photo:Kei Tsujiなんでステージ20にこんな辛いコースを持ってくるかなぁ!!?っと心の中では思っていました。僕も人間ですから。今日のヘットラインは僕に関しては2日間のコントロールで消費してるためとにかくゴールまでたどりつけというのがオーダーでした。

デゲンコルブと一緒に超級山岳ボラ・デル・ムンドを登る土井雪広(アルゴス・シマノ)デゲンコルブと一緒に超級山岳ボラ・デル・ムンドを登る土井雪広(アルゴス・シマノ) photo:Kei Tsuji集団内ではとにかくゴールを目指すという雰囲気がとても強かった気がする。みんなへばっていた。辛さに泣いてる若い選手もいた。そして補給所を過ぎ、1級山岳が始まると、徐々にグルペットができはじめ、メイングループ前方で走っていた僕は、頂上まで4キロを残してジョンが遅れているのを目にし、ジョンのサポートに回るため集団とさよならし、そこからはジョンを一緒にゴールまで連れて行った。

そして僕にとってはアシストばかりの20日間だったけど、心身共に強くなった自分を感じた。自分で言うのも変だけど、さらに変化したのは確か。というか実際20日間の中で、僕は何キロ先頭を引いたのだろう?かなりの距離を引いたような気がする。
そしてそれを苦しみながらも楽しんでいた自分にバンザイだ。僕にとっては先頭を引く=日本のファンとカメラのファインダーを通してつながる瞬間。楽しかったですねぇ(^_^)

明日は最終ステージのマドリード。5勝目なるか。 最後の最後鮮やかに決めたいですね。

(土井雪広のtarget="_blank">ブログより抜粋)


コメントはプレスリリース、チーム公式サイト、選手個人サイト、TVインタビュー、twitterなどより全文および一部抜粋。


text: Seiya.YAMASAKI
photo: kei.Tsuji, CorVos, Unipblic
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