休養日明けのブエルタ・ア・エスパーニャ2012第10ステージ。アラメンディアらの2名が逃げるが、残り33km付近で吸収。レースはアルゴス・シマノが集団をコントロールする形で進行し、最終局面に入る。登りスプリントを制したのは今大会4勝目のデゲンコルブ。優勝候補の四強は明日のTTへ意欲を見せる。

ステージ優勝・ポイント賞のジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)

ステージ4勝目を飾ったジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)ステージ4勝目を飾ったジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ) photo:Kei Tsuji最後はハードなステージだった。最後だけだけど。スプリントの前には、どんな事態にも対応できるように準備していた。

ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)のバイクには勝ったステージが記されているジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)のバイクには勝ったステージが記されている photo:Kei Tsuji今日のコースは最初の登りが少し不安だったけど、チームメイトたちが一日中レースをコントロールしてくれて、スプリントに最適なところまで引きあげてくれた。そのおかげで最後の丘を越える400mのスプリントはかなり楽だった。

(スプリント勝負で警戒している選手について)スプリントの準備段階では、チームメイトだけを見ている。チームを100%信用している。ゴールに向かうときは、自分の後ろに付く選手を警戒していた。ダニエーレ・ベンナーティの後ろに付いたので、彼も警戒したと思う。でも、ベンナーティは残り200mで、ぼくが彼に牽かせていることに気づいた。そこで彼はスピードを緩めたので、思っていたより早くスプリントせざるを得なかった。

(レース後半で目標としている勝利数について)これまでの勝利数を考えると、あと1ステージは勝てると思う。いまステージ4勝目だけど、これで浮き足立たないようにしたい。この緑色のポイント賞ジャージを獲得したいと思っている。(トータルで)ステージ5~6勝できたら、ポイント賞ジャージの獲得には十分だろう。そうなればいいと思う。


総合1位・複合賞のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

アルゴス・シマノのおかげで、ぼくらのチームがレースをコントロールしなくて済んだ。休養日が1日くらい延長した感じだ。正直にいうと(今日は)もっとハードなステージになると思っていた。

昨日は明日のタイムトライアルのコースを見に行った。コースとしてはかなりハードで、思っていたよりも自分に向いてそうだった。明日のコースは生粋のクライマー向きではないと思うけど、同時に生粋のTTスペシャリスト向けでもない。ぼくには好都合だった。健闘できると思う。

マイヨロホを着続けるホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)マイヨロホを着続けるホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) photo:Kei Tsujiジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)と競り合うナセル・ブアニ(フランス、FDJ・ビッグマット)ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)と競り合うナセル・ブアニ(フランス、FDJ・ビッグマット) (c)CorVos


ステージ2位のナセル・ブアニ(フランス、FDJ・ビッグマット)

アルノー・ジャネソンの仕事が素晴らしかった。ウィリアム・ボネとドミニク・ロランが集団前方で走っているのがわかったけど、彼らに付いてはいなかった。無線で彼らに止まるように言ったんだけどね。ジョン・デゲンコルブが、かなり前方にいるのが見えたので、急いで彼の後ろについて最後のスプリントに備えた。彼を抜くことはできなかった。今回も彼のほうが強すぎた。


デゲンコルブのリードアウトを果たしたクーン・デコルト(オランダ、アルゴス・シマノ)

リードアウト役のデコルトと喜ぶジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)リードアウト役のデコルトと喜ぶジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ) photo:Kei Tsuji今日のスプリントはこれまでとは少し異なっていた。休養日明けだったこともあり、フレッシュな選手が多かったので、ゴール前が大混戦だった。一緒に走ることも難しいほどだったけど、なんとかチームとして重要視していた残り2kmの地点までたどりついて、スプリントに持ち込めた。チームメイトのサイモン・ゲスクが前のほうで走っていたけど、もう2名ほどチームメイトが先行していてほしかった。

彼は自分のできうる限りの最大の仕事をしてくれた。ロータリーのところではレディオシャックからダニエーレ・ベンナーティのために2名のリードアウトが出ていたけど、あの体制こそ、ぼくたちが理想としていたものだった。残り500mまでは先行していたけど、ベンナーティに追い抜かれて、そこでジョン(デゲンコルブ)が彼の後ろに付いて、あのロングスプリントを制した。

彼は素晴らしい選手だし、本当の戦士だ。彼が勝負に出ようと思っているときは、ぼくがリードアウトの仕事中に彼をロストすることはない。最後の5kmは、いつも無線で1kmごとに彼がぼくの後ろに付いているかをチェックする。そして彼は必ず付いている。彼は、ぼくらのことをチームとして、そしてぼくのことをリードアウトとして、十分に信用してくれている。彼はぼくらの仕事をつねに感謝してくれる。スプリンターには利己主義な人が多いけど、彼はまったく違うタイプだ。


ステージ6位のロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼル)

残り800mのロータリーまでは位置取りもよかった。ジョン・デゲンコルブを含む一群が、ぼくの右側を抜き去っていった。ナセル・ブアニがデゲンコルブの後ろに付いていて、その後ろにベン・スウィフトがいた。その一群になんとか割り込もうとしたけど、無理だった。それで、道の左側、バリケードのあるほうを長い時間走ることになった。残り150mでがんばって加速したけど、遅すぎた。良いスプリントはできた。脚も残っていたけど、運が悪かった。


ステージ14位のホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)

デゲンコルブは若いし、強い。彼のチームもひとつの目標を共有できている。ぼくたちはスプリントでは普通のチームより準備が必要だ。つまり、アレハンドロ・バルベルデが残り1kmでスプリント勝負に巻き込まれないようにしなきゃならない。チームの優先順位の1番はアレハンドロだ。ぼくたちは彼が明日のタイムトライアルで、うまくいくことを願っている。


明日のTTについて語るアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク)

出走サインを済ませたアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク)出走サインを済ませたアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク) photo:Kei Tsujiよい調子だ。日ごとに良くなってきている。明日のタイムトライアルが、どうなるか楽しみだ。今日のステージは最初の区間は静かだったけど、個人的にはもう少し速くてもよかった。明日は総合順位が変わるだろうね。でも、正確な順位はわからない。四強の誰もがタイムトライアル後に総合ジャージを着る可能性があるからだ。

明日のコースはアレハンドロ・バルベルデとクリス・フルームには最適だ。そのことに不平を言うつもりはない。それに、ホアキン・ロドリゲスも1分のアドバンテージを持っている。もっとも大切なのはブエルタで優勝することで、明日リードすることじゃない。


第10~12ステージの開催地ガリシア州出身のグスタボ・セサル(スペイン、アンダルシア)

いろんな感情が湧く大切な一日だった。故郷で錦を飾るという夢をずっと持っていた。ガリシアで、地元の同胞たちから声援をもらって、とても満足している。


デゲンコルブの4勝を喜ぶ土井雪広(アルゴス・シマノ)

集団内を走る土井雪広(アルゴス・シマノ)集団内を走る土井雪広(アルゴス・シマノ) (c)CorVos今日もプランは完全コントロール。プラン通りに進んだと思う。海から吹く風に警戒しながら皆でまとまって走った。ラスト30キロ地点からのグリーンエッジの意味の無い動きを後ろから観察しつつ、ジョンの指示通りに位置取りを開始した。

ゴール後、放心状態の土井雪広(アルゴス・シマノ)ゴール後、放心状態の土井雪広(アルゴス・シマノ) photo:Kei Tsujiラスト15キロを切ってからは、プランでは風が前から吹く予定で左から上がるはずが、風が海から吹いていたため、右から上がらなければならなかった。これが辛いったらありゃしない。小刻みにあるアップダウンが脚からエネルギーを奪っていきましたよ。小柄な僕をはじき飛ばす大きな選手たち。僕も負けじと特攻隊長で突っ込んでいったのでありました。

駐車場に座り込む土井雪広(アルゴス・シマノ)駐車場に座り込む土井雪広(アルゴス・シマノ) photo:Kei Tsujiラスト8キロを切ると、ペースはさらにアップし、前をキープするために常に550W以上の出力を維持し、位置の確保に全力を尽くした。体重56キロ台に突入した僕の体には応える仕事だ。後ろから位置をあげるべく上がってくる相手チームにたいし、僕らも位置をあげるためGO!!GO!!のコマンドが後ろのチームメイトから飛んでくる。

そんな位置の上げ下げを4回繰り返した後、僕の脚の乳酸はピークを迎え、ラスト6キロを切ったところで来たGO!!コマンドに対し、たまらず首を横に振ってしまった。笑
だって60キロのスピードを超えてましたから!そこからは次のチームメイトに位置取りを託し、プラン通りには行けなかったけど、他のチームのエースやアシストたちも脚がいっぱいで、結局は最後ジョンが一番強かったということだ。

グランツール4勝目。まさに奇跡体験アンビリーバブル。本人はあと3回勝つと言っている。命を削るような危険な仕事だけど、エースのため体張ってジョンを守り抜きたい。


コメントはプレスリリース、チーム公式サイト、選手個人サイト、TVインタビュー、twitterなどより抜粋。


text: Seiya.YAMASAKI
photo:Kei.Tsuji,CorVos
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