残り3kmでファラーやサガンらの有力選手が落車に巻き込まれるなど波乱の第5ステージ。スプリントを制したのは2日連続のステージ優勝で今年絶好調のアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)だった。

ステージ優勝のアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)

ゴスらを振り切ってゴールするアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)ゴスらを振り切ってゴールするアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル) photo:A.S.O.また勝てて、本当に本当にうれしい。僕のキャリアの中でも最上級の部類に入る難しいスプリントだった。自分がどうやって先頭集団に戻れたのかわからない。ファラーの落車を避けられたからだろう。そのときヘンダーソンが僕を待っていてくれたので、ロット・ベリソルのトレインは再び完璧に機能した。たぶん、うまくバイクをコントロールできたんだと思う。ファラーの落車シーンを見ている人もいるだろうけど……僕は彼がどう動いたかわからない。スペースがなければ、すり抜けることはできない。でも、僕は両脚がペダルから外れたものの、バイクに乗る体勢を維持できていた。うまく言えないのだけど、単にラッキーだったと言える。

落車を回避できたのは、運とチームメイトの努力の結果だ。彼らは僕たちができるだけ集団内の適切な場所で走れるようにしてくれている。これ以上はないくらいの、適切な場所だよ。チーム全員で僕のスプリントの準備をしてくれたから、僕は力を温存できた。

月曜日に僕たちのチームは存在感を示した。僕たちにはレースで競える実力があり、相手が誰だろうと勝てると示した。今日は、本当にいいスプリントができた。

総合1位のファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン)

全身イエローカラーで決めるファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン)全身イエローカラーで決めるファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン) photo:Makoto Ayano(マイヨジョーヌ通算着用日数27日間の新記録樹立について)マイヨジョーヌを着て走れるのは、どんなときも楽しい。今日のように歴史に残る経験となると、また格別だ。僕らにとって、ツール・ド・フランスの素晴らしい序盤となった。僕たちは数々のプレッシャーを取り除いてきたけど、もう2週目に入りつつあり、状況は次の段階に移りつつある——つまり、今はかなりリラックスしているし、あまりプレッシャーもかかっていない。

1勝すればマイヨジョーヌを何日間も着続けられるチャンスだと思ったから、僕たちはそれに挑戦し、その恩恵にあずかってきた。これはチームにもメリットがあったし、スポンサーにもとっても有益だ。自転車競技にとってもいいことだし、世界中のファンも喜んでくれる。これまでの経験でも最高のスタートを切れた。

僕たちのチームはやらねばならないことをやっている。あとはスプリンターのチームの問題だ。僕たちはつねに集団の前方に誰かがいてアシストを担当する。これは当たり前のことだと思う。あと1日マイヨジョーヌを維持することになるけど、明後日以降は別の局面が始まるはずだ。

僕がツール・ド・フランスで本当に総合優勝するという想像は現実的ではない。ツールは僕の勝利目標リストには入っていない。ツールはいわゆる夢だ。でも、夢は目標ではない。このような目標は他の選手——フランク・シュレクやアンドレアス・クレーデン、ブラドレー・ウィギンズ、カデル・エヴァンスといった選手が持つべきものだ。僕には他の生き方がある。今日でマイヨジョーヌを通算26日着た。それで充分だ。


ポイント賞のペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)

マイヨヴェールを着るペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)マイヨヴェールを着るペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) photo:Makoto Ayano映像だと、ある選手が無理に進もうとしていて、その動きで僕たちみんなが落車したことがわかる。レースのあの地点では、あってはならないことだ。腹立たしいよ。ポイントを取れなかったんだから。ゴールに到着したときは僕は怖がってはいなかった。怖いものがある? 単に怒っていただけだ。チームメイトのシルヴェスタ・シュミットがホイールを貸してくれたのでレースに復帰できた。でも、スプリントに加わるには遅すぎた。

逃げて敢闘賞を獲得したマチュー・ラダニュ(フランス、FDJ・ビッグマット)

(逃げきり優勝の)見込みはあった。終盤で、ギセリンクが先行しようとした。彼はスプリント勝負になったら僕たちより自分が遅いことを知っていたんだろう。僕は少し考えてからアタックすることにした。何もしないで2位になるより、優勝を狙って負けたほうがいいと思ったからだ。エウスカルテルの選手(ウルスタン)がアタックしたので、そのまま行かせて彼の後ろに付いた。集団に捉まったときは、もう少しでゴールラインが見えそうだった。ツールのステージで1日中逃げて、こんなことになった(最後に捉まった)のは2回目だ。当然がっかりしている。僕たちは集団相手に「いたちごっこ」のゲームをしなければならなかった。1日中全力で走ったのがムダになった。ただ最後30kmで持てる力を出し切った。とても残念だ……でも、また逃げに乗って優勝を狙いたい。

手首骨折中のトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)
ギプスをはめたトニ・マルティン(オメガファーマ・クイックステップ)ギプスをはめたトニ・マルティン(オメガファーマ・クイックステップ) (c)Makoto.AYANO(同じ第1ステージで負傷したルイスレオン・サンチェスと)集団後方にずっと一緒にいるんだけど、あそこでは会話をする余裕があるんだ。ケガで痛くても、少しくらいは話ができる。会話の内容は、レースや天気、路面状況について。妙なのは、毎日お互いに自分のケガの状態を教え合うところかな。

僕は自分のコンディションを彼に説明し、彼は自分のコンディションを教えてくれる。僕たちはつねに自分たちのケガの情報を更新している。この状況はおもしろいよね。自分がケガで苦しんでいるときに、その思いを共有できる仲間がちらほらと見つかるんだよ。

コメントはプレスリリース、チーム公式サイト、選手個人サイト、TVインタビュー、twitterなどより。

text:Taiko YAMASAKI + Seiya YAMASAKI
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