4月16日、UCI(国際自転車競技連合)はプレスリリースを出し、デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)の検体からEPO(エリスロポエチン)の使用が疑われる反応が検出されたとして、同選手を暫定的に出場停止にしたと発表した。

2010年ジャパンカップ・クリテリウムで2位に入ったデニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)2010年ジャパンカップ・クリテリウムで2位に入ったデニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ) photo:Kei Tsujiリリースによると、3月22日に行なわれたレース外ドーピング検査で採取されたガリムジャノフの尿サンプルから、禁止薬物EPOの使用が疑われる反応が検出された。検査を行なったのは、WADA(世界アンチドーピング機関)の公認を受けたドイツ・ケルンのドーピング分析機関。

所属するロシア自転車競技連盟がヒアリングを行ない、ガリムジャノフの処分が決定されるまで、暫定的に出場停止処分が与えられる。ガリムジャノフはBサンプルの再検査を要請する権利を有しており、本人やチーム側からの発表が待たれる。

ガリムジャノフは2006年にプロデビューした25歳のスプリンター。2009年からUCIプロチームのカチューシャに所属し、2010年ジャパンカップ・クリテリウムで2位に入っている。2011年はパリ〜ブリュッセルやツアー・オブ・北京のステージ優勝を含めて4勝。今年はツアー・オブ・カタールやツアー・オブ・オマーンで2度ステージ2位に入り、4月上旬のシルキュイ・ド・ラ・サルトでステージ優勝を飾っている。

text:Kei Tsuji

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