パリ〜ルーベにおいて史上最多タイ記録となる4勝目、そして自身2度目のロンド&ルーベ・ダブル勝利、そして史上初となるE3、ヘント〜ウェベルヘム、ロンド、ルーベ4連勝を飾ったトム・ボーネンの記者会見をお伝えする。

4勝目をアピールしながらベロドロームにゴールするトム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)4勝目をアピールしながらベロドロームにゴールするトム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) (c)Makoto.AYANO

トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)のコメント

独走に持ち込んだトム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)独走に持ち込んだトム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) photo:Makoto Ayanoこのレースで勝つことや、記録を作ることを考えながら走っていたわけじゃない。1ペダリング毎、1セクター毎、1km毎を闘いながら走った。
この走りはまったく計画していたわけじゃない。ニキと一緒にアタックして逃げて、彼が遅れて一人になった時、「OK、僕はもうフランドルに勝っている。パリ〜ルーベの4勝目には、何か特別なスタイルで挑むのはどうだろう?」と考えたんだ。そして自分との戦いを始めた。風は味方してくれなかったけれど、タイムが30秒に広がった時、ひとりでも行けるかもしれないと思った。

その時僕は後ろにフレッシュな脚を残した選手がいることだけを心配した。バッランやポッツァートのような選手がカルフール・ダルブルで追いついてくることを。でもタイム差が1分に開いた時、このまま行けると確信したんだ。

今日の勝利は自分のキャリアの中でも最高の勝利だと思う。いつもならこんな武器は使わない。スプリントを使って勝てるからだ。最後にスプリントで勝つやりかたは、僕にとって今日のような走りよりもずっと安全だし、力を使わないで勝つことができる。2、3人の選手で逃げて、最後にスプリントで決める。今までも2回そのやり方で勝っているようにね。

もしアタックして力を使って集団に捕まったら、それだけで負けることになる。だからたったひとりでは行かないようにしている。ルーベでそうしたのは3回目に勝ったとき、ポッツァートと闘ってひとりきりになった時だけだ(ライバルたちがトラブルで次々と遅れて独走になった)。

石畳で作られたトロフィーにキスするトム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)石畳で作られたトロフィーにキスするトム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) photo:Makoto Ayano今日の僕はそれまでより歳をとって自分の身体についてよく分かるようになった。アタックしてもパニックにはならなかった。はじめの15㎞は、カルフール・ダルブルまではイージーに、できるだけペースを保つ走りをしようと心がけたんだ。ひとりでもまったくパニックにはならなかった。そしてそれからはまた可能な限りハードに攻めたんだ。

たしかに勝利は勝利だけど、こういった勝ち方は本当に特別なものだ。パリルーベにはすでに今までに勝利しているから、なにか違った勝ち方はしたかった。最後の数キロは本当に信じられないぐらいだった。

この2、3週間はトップレベルの体調を維持できるようにハードに頑張ってきたんだ。大きな落車もなくこのレベルに到達できたことだけでもハッピーだけど、ハーレルベケ(E3プライスフラーンデレン)に勝った時、これでフランドル(ロンド・ファン・フラーンデレン)とルーベ(パリ〜ルーベ)はOKだと思った。そしてロンドに勝っても、ルーベに勝つには運が必要なことも理解したんだ。

これが僕にとって2度目のダブル(ロンドとルーベ)で、今までにダブルを2回やった選手がいないってことは、多分僕はパヴェのレースでベストな選手なんだろう。でも僕のキャリアはまだ終わってないし、まだこの先数年はチャンスがあるだろうけれどね。

ベルギーから観戦にやってきたトム・ボーネンのファンベルギーから観戦にやってきたトム・ボーネンのファン (c)Makoto.AYANOーどうやってモチベーションを見出しているのか?と聞かれて
僕はただ自転車が好きなんだ。だから今までもモチベーションを見出すために苦労したことなどないよ。今年は僕にとって11年目のシーズンで、今までにもいつも浮き沈みがあった。でも厳しいトレーニングをすることになんの問題はないし、自転車レースを愛しているからモチベーションを見出すことに苦労するなどということはないよ。
つらかった今までの3年間も、とくに自転車レースへの愛情は変わらなかった。
パリ〜ルーベは神がかり的なもの。もっともハードなワンデイレースを走ることこそが、僕が愛すること。トレーニングを止めたいと思った時は自転車を止める時だろうね。

ー続くクラシックのアムステルゴールドレースに勝つには? 
アムステルの丘は走ったことがあるけど、今はレース毎にスペシャリストがいるから僕が勝つことは難しい。

記者会見に臨むトム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)記者会見に臨むトム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) (c)Makoto.AYANOーロンド・ファン・フラーンデレンのようにゴール地点が変わるとしたら?
ルーベのフィニッシュは(ベロドロームの)2周あるんだ。そして観客がたくさんいる。普通のレースは観客がいるのはゴールの前ぐらいだけだ。僕は最後の1㎞を観客と一体になって楽しんだ。
パリ〜ルーベはただひとつの特別なレースで、こんなレースは他にはない。だから特別なフィニッシュが必要だ。だからこのレースのフィニッシュを変えるのはちょっと馬鹿げている。パリ〜ルーベはパヴェとベロドロームのフィニッシュがあってパリ〜ルーベなんだ。僕は最後の2周を本当に楽しんだよ。

ーゴール前にTVカメラにアピールしたのは?と聞かれて
ゴール前でTVカメラにアピールしたのは、僕の彼女へ向けてのものだった。ロジェ・デフラミンクへのものじゃないよ。彼女は今モナコからベルギーへ、新築した家の引越しでてんてこ舞いで、忙殺されているはずなんだ。だからルーベには来ていない。だからこの勝利は彼女に捧げたんだ。

(昨年のファンスーメレンの時のようにプロポーズするチャンスでは?)
いやいや、それは僕のスタイルじゃないよ(笑)。



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