JBCF初のチームTTは、今年発足の2チームがワン・ツー。キャノンデール・スペースゼロポイントは開幕から2戦目にしてついに首位に立った。鈴木真理もルビーレッドジャージを獲得。

1位のキャノンデール・スペースゼロポイント1位のキャノンデール・スペースゼロポイント photo:HIdeaki.TAKAGI2位のTeam UKYO2位のTeam UKYO photo:HIdeaki.TAKAGI3位宇都宮ブリッツェン3位宇都宮ブリッツェン photo:HIdeaki.TAKAGI
4月7日、和歌山県旧白浜空港跡地で行われたチームタイムトライル。最も厳しいロード競技と言われるこの種目を制したのは今シーズンから始動のキャノンデール・スペースゼロポイント。
鈴木真理を中心とし、ベテランの小室雅成と2人でリードするがほかは全員若手選手。2位以下のチームのほうが過去の実績面で勝る。強風が吹き荒れたが特段に上位2チームが走ったとき、風が弱かったわけではない。強いて言えば上位2チームのときは一定の強風が、宇都宮ブリッツェンが出走した最終組は風の強弱があった。上位陣の風による差は小さかったと言えるだろう。

キャノンデール・スペースゼロポイントの佐藤成彦監督

「最初は正直、ラップされるかもしれないとさえ思ったことも。真理と小室の2人でペース配分をして、若い選手が頑張ればある程度の結果は出ると思った。TTの得意な岡が怪我をして欠場したので不安要素はあった。いい結果が出た」
「ディスクホイールのアドバンテージはあったと思うが、これだけの強風なので全員が普段使っているディープリムを投入した」
じつは上位陣で一人もディスクホイールを使用しなかったのは優勝したキャノンデール・スペースゼロポイントだけ。ディスクホイールを使用したTeam UKYOが、コーナーでの乱れが多かったのは無縁ではないだろう。

キャノンデール・スペースゼロポイントプレイングコーチの鈴木真理

「今までやってきた練習を続ければ成果に繋がること、強度を含めしっかりやれば日本のトップに近づけることが若手は理解したと思う。今回の目標は、10秒差程度での優勝争いをすることだった。勝つというよりもトップに近いタイムを出すことだった」と言う。

僅差で2位となったTeam UKYOの片山右京監督

「悔しい。なかなかうまくいかないけれど、これはこれでいいのではないかと。特別強い選手を青田買いして作ったチームじゃない。ベテランが若手を指導しながらやているから。2秒差で負けたことは本当に悔しい。これもいい経験値になると思う。今日のような出場チームで若手が経験することが大事。今年からスタートしたチームが、そしてチームを変わってきた選手たちが夢に向かって優勝争いをしていること、じつは凄いことをしている。ライバルとして、目標として見てくれる。いいことだと思う」
開幕から好調のキャノンデール・スペースゼロポイント開幕から好調のキャノンデール・スペースゼロポイント photo:HIdeaki.TAKAGIJPT表彰JPT表彰 photo:HIdeaki.TAKAGI


結果
F 1位 高橋奈美(Vitesse-Serotta-Feminin)F 1位 高橋奈美(Vitesse-Serotta-Feminin) photo:HIdeaki.TAKAGIE1 1位 増田輝之(FAST LANE Racing)E1 1位 増田輝之(FAST LANE Racing) photo:HIdeaki.TAKAGIE2 1位 山崎敏正(クラブシルベスト)E2 1位 山崎敏正(クラブシルベスト) photo:HIdeaki.TAKAGIE3 1位 マーク・フリーマントル(Espoir Asia)E3 1位 マーク・フリーマントル(Espoir Asia) photo:HIdeaki.TAKAGI
P1 15km
1位 キャノンデール・スペースゼロポイント 20分00秒33
2位 Team UKYO +02秒
3位 宇都宮ブリッツェン +19秒
4位 CIELVO NARA PRO CYCLINGTEAM +49秒
5位 パールイズミ・スミタ・ラバネロ +50秒
6位 Team MASSA-ANDEX +55秒

女子 1.5km
1位 高橋奈美(Vitesse-Serotta-Feminin) 2分20秒17
2位 高山真由子(竹芝サイクルレーシング)+05秒
3位 西口悦子(Sakatani Racing)+06秒

E1 1.5km
1位 増田輝之(FAST LANE Racing)1分59秒90
2位 井上人志(クラブシルベスト)
3位 久保田寛隆(マルコADONパンターニ)+01秒
4位 伊藤邦雄(SPACE ZEROPOINT)+02秒
5位 所司純一(Team☆ルパン・ttm)+04秒
6位 猪又靖(クラブシルベスト)

E2 1.5km
1位 山崎敏正(クラブシルベスト)2分03秒26
2位 佐藤秀人(セオレーシング)+01秒
3位 吉原健太郎(マルコADONパンターニ)+02秒
4位 今西強(ACQUA TAMA)
5位 岸本勝寛(Nasu Fan Club)+03秒
6位 森兼賦(ユニヴェール)

E3 1.5km
1位 マーク・フリーマントル(Espoir Asia)2分03秒87
2位 大谷一弘(クラブシルベスト)
3位 荒井学(ブラウ・ブリッツェン)+01秒
4位 小林海(SPACE ZEROPOINT)+02秒
5位 川本憲一(Team-Via)
6位 米山英典(天狗党)+03秒

photo&text:高木秀彰

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