イタリアの老舗、ボッテキアのエントリーモデル DUELLO(デュエロ)。新しくスポーツバイクを始めようという人が増えているが、このデュエロはまさにそういったカテゴリーに最適なバイクといえる。そして2012年は大きく全容をチェンジした。

ボッテキアDUELLOボッテキアDUELLO (c)Makoto.AYANO/cyclowired.jp
フレームはフルアルミモデルで、ボッテキアオリジナルのスーパーライトアルミ合金ダブルバテッドチューブを用いている。チューブ内の肉厚を変化させることで、高い剛性が求められる箇所は厚く、必要のない箇所は薄くし、剛性と重量を最適化しているのだ。豪快な太さのダウンチューブや全体のフォルムはたくましく、ルックスからカーボンフレームだと言われても納得してしまうだろう。

フレーム単体重量は1400gほどと、レース参戦も考慮できるレベルまで抑えることができている。近年のロード用フレームの重量としてはカーボン素材を用いたものに一歩譲るが、それを補い余るほどのセイフティマージンを提供するだろう。加えて3Dドロップアウトエンドを採用するなど、細部にもこだわりが感じられる仕様となる。

ボリュームを増したフォーククラウン部ボリュームを増したフォーククラウン部 ダウンチューブ下のグラフィックも念入りにダウンチューブ下のグラフィックも念入りに 力感があるたくましいバックステー力感があるたくましいバックステー


運動性能を大きく左右するステアリングフィールを高めるべく、テーパードヘッドチューブを採用。これは近年のトレンドであるが軽量なカーボンフォークの軽さを維持しつつも、剛性を高めるために開発された機構だ。デュエロの場合は上側に1-1/8″と一般的であるオーバーサイズを用い、下側には1-1/2″というさらに口径を増加した大口径ベアリングを使う。

同時にフォーク側のステアリングコラムや、フォーククラウンなどを無理なくボリュームアップすることができた。またボッテキアの経験値から打ち出された技術革新によって、大きく形状を新たにしている。フレームのボリュームとより釣り合いがとれる形状設計となり、全体のバランスもよくなっている。

円錐状のヘッドチューブ。下側のベアリングをより大きくしている円錐状のヘッドチューブ。下側のベアリングをより大きくしている ジョイント部を滑らかに加工するなど手をかけているジョイント部を滑らかに加工するなど手をかけている


また、ヘッドチューブ付近の仕上げにもこだわる。アルミチューブ同士のジョイントのためにTig溶接を用いるが、一般的にその手法は溶接ビートがみすぼらしく隆起してしまうこともある。コストカットのためには致し方ない場合もあるが、デュエロはジョイント部の強度を保ちながらも、カーボンモノコックフレームのような滑らかなジョイント部を成形するスムースウェルディングを用いている。

そして最新のグラフィック技術を用いた手の込んだデザインもイタリアンブランドらしい。高級感を演出する精密かつ美しいグラフィックもこのバイクの魅力といえるだろう。また、パーツアッセンブルにもこだわりを感じさせる。ハンドル、ステム、ピラー、サドルといったパーツはすべてボッテキアオリジナルモデルを装備している。コストダウンを実現しつつも、デザインも統一感がある。

BB周りはあえて溶接ビートを残しているBB周りはあえて溶接ビートを残している 特長のあるリアエンドの形状特長のあるリアエンドの形状


上下異径のテーパードヘッドを採用上下異径のテーパードヘッドを採用 豪快なチェーンステーは曲げ加工も豪快だ豪快なチェーンステーは曲げ加工も豪快だ


スローピングジオメトリーを採用し、4サイズ展開。カラーリングはテストバイクのホワイト/レッド/ブラックと、イエローのラインが映えるブラック基調のブラック/イエロー/ホワイトの2カラーを用意。メーカーホームページでカラーリングの確認もできる。

フレームセット、コンプリートバイクを用意しており、メインコンポーネントはカンパニョーロ・ヴェローチェを搭載し、ボッテキアオリジナルホイールのレーシングプロ採用モデルと、カンパニョーロ・カムシン採用モデルから選ぶことができる(カンパニョーロ・カムシン採用モデルは10,500円アップチャージが加わる)。

上下異径のテーパードヘッドを採用上下異径のテーパードヘッドを採用 ツインチュービングのバックステーの付け根ツインチュービングのバックステーの付け根 オリジナルホイールのカラースポークが高級感を演出しているオリジナルホイールのカラースポークが高級感を演出している


このデュエロを元プロサイクリストの三船雅彦氏がインプレッション。エントリーモデルのアルミフレームはどのようなライディングフィールなのだろうか?




―インプレッション


「車重よりも軽く感じる反応の良さがある。」 三船雅彦(元プロサイクリスト)


「このバイクに乗ってレースを走ってくれと言われても嫌だとは思わない」「このバイクに乗ってレースを走ってくれと言われても嫌だとは思わない」 ボッテキアはEMME2やスーパオッタビオなど魅力的なレーシングバイクを要しているが、このフルアルミフレームのデュエロにもそのレースに対するスピリットが引き継がれている。

BB周りは価格なりで、第一印象はあまり走らないかなと思ったが実に走行感がよい。車重よりも軽く感じる反応の良さがある。

フレーム本体のクオリティは高く、アルミチューブを使っているだけに剛性面での不安は感じられない。パワーロスが少なく、ペダリングパワーを余さずスピードに変えてくれるようなたくましさがありそうだ。

市場はカーボン主流となるが、アルミフレームでもレースのような高強度なライディングにも十分に耐えられるはず。

アッセンブルしているホイールはセイフティマージン重視のため、がっちりとした作りになっている。ホイールの重量感がフレームの走りの軽さを穏やかに抑えてしまっているところがある。

たしかに汎用性の高さは抜群だろうが、レースなどで記録や結果を狙う走りをするならまずホイールを交換することをお勧めしたい。想像以上にハードな場面がある通勤通学ライドや、トレーニングなどの日常で使う上ではよい機材といえる。

走りの質ではやはりカンパニョーロ・カムシン仕様のほうが上だろうが、すでにホイールをもっているなら、カラーコーディネイトが美しいボッテキアのオリジナルホイール仕様もよい。スポークにイタリアンカラーが配されたホイールは見て楽しむ要素も満たされ、所有する喜びに浸ることができるはずだ。

フロントフォークはヘッドパーツの下側に大口径ベアリングを採用したことで、がっちりとしたフォルムになった。またストレート形状なので、しっかりとした味付けになっているが、硬すぎずハンドリングもスムース。フレームとのバランスがとれていて、バイクコントロール性も落ち着きがある。

これだけのパフォーマンスなら、「もしこの性能に問題があるなら、予算を倍にすることをオススメする」と言い切れるくらいに優秀。このバイクに乗ってレースを走ってくれと言われても嫌だとは思わない。コストパフォーマンスが非常に高い上にファッショナブルなカラーリングとデザインはなかなかめぐり合うことはできないだろう。


ボッテキアDUELLOボッテキアDUELLO (c)Makoto.AYANO/cyclowired.jp
BOTTECCHIA DUELLO
<フレームセット>
サイズ:44、48、51、54cm
カラー: ホワイト/レッド/ブラック、ブラック/イエロー/ホワイト
フレーム:ダブルバテッドアルミ
フォーク:カーボン
価格:93,450円(税込み)

<完成車カンパニョーロ・ヴェローチェ ボッテキア・レーシングプロ仕様>
サイズ:44、48、51、54cm
カラー: ホワイト/レッド/ブラック、ブラック/イエロー/ホワイト
フレーム:ダブルバテッドアルミ
フォーク:カーボン
メインコンポ:カンパニョーロ・ヴェローチェコンパクトドライブ
リム:ボッテキア・レーシングプロ
タイヤ:CST700×23C
価格:完成車カンパニョーロ・ヴェローチェ155,400円(税込み)

<完成車カンパニョーロ・ヴェローチェ カムシン仕様>
サイズ:44、48、51、54cm
カラー: ホワイト/レッド/ブラック、ブラック/イエロー/ホワイト
フレーム:ダブルバテッドアルミ
フォーク:カーボン
メインコンポ:カンパニョーロ・ヴェローチェコンパクトドライブ
リム:カンパニョーロ・カムシン
タイヤ:ミシュラン・リチオン2
価格:完成車カンパニョーロ・ヴェローチェ165,900円(税込み)




インプレライダーのプロフィール

三船雅彦(元プロサイクリスト)三船雅彦(元プロサイクリスト) 三船雅彦(元プロサイクリスト)

9シーズンをプロとして走り(プロチームとの契約年数は8年)プロで700レース以上、プロアマ通算1,000レース以上を経験した、日本屈指の元プロサイクルロードレーサー。入賞回数は実に200レースほどにのぼる。2003年より国内のチームに移籍し活動中。国内の主要レースを中心に各地を転戦。レース以外の活動も精力的に行い、2003年度よりJスポーツのサイクルロードレースではゲスト解説を。特にベルギーでのレースにおいては、10年間在住していた地理感などを生かした解説に定評がある。2005年より若手育成のためにチームマサヒコミフネドットコムを立ち上げ、オーナーとしてチーム運営も行っている。
過去数多くのバイクに乗り、実戦で闘ってきたばかりでなく、タイヤや各種スポーツバイクエキップメントの開発アドバイザーを担う。その評価の目は厳しく、辛辣だ。選手活動からは2009年を持って引退したが、今シーズンからはスポーツバイク普及のためのさまざまな活動を始めている。ホビー大会のゲスト参加やセミナー開催にも意欲的だ。
マサヒコ・ミフネ・ドットコム


text:Kenichi.YAMAMOTO
photo:Makoto AYANO
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