12月3日、ベルギーのモルでトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)が主催するチャリティーシクロクロスレース「ボーネン&フレンズ・シクロクロス」が開催され、アンドレ・グライペル(ドイツ)、ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア)ら、国内外のロードレースのスター選手が出場した。

バイクのもとへ駆けだす選手たちバイクのもとへ駆けだす選手たち (c)Cor Vosボーネン主催のこのシクロクロスレースは、身体障害をもつ子どもたちへのチャリティー活動「ムーブ・トゥ・インプルーブ(Move To Improve)」の一環。

レース後にはチャリティーオークションが行なわれ、シクロクロス世界チャンピオンのゼネク・スティバル(チェコ)のサイン入りジャージが2,100ユーロ、フィリップ・ジルベール(ベルギー)のベルギーチャンピオンジャージは最高値の7,500ユーロで落札され、チャリティー資金として寄付された。

レースはボーネンの地元で行われたレースはボーネンの地元で行われた (c)Cor Vosレース会場は、ボーネンの地元ベルギー・モルのジルファール湖。出場選手はロード選手がメインで、ベルギー出身者を中心に多くのスター選手が出場した。

レースは選手たちがバイクのもとへ走ってスタートするル・マン方式で開始。不慣れな砂地にロード選手達が苦戦する中、2008年のシクロクロス世界王者であるラース・ボーム(オランダ)が優勝。他の選手達から1分遅れでのスタートするハンデを返して余りある圧勝だった。

「1分のハンデを返すのは予想以上に大変だったよ」と語るボームは、2007年から5年連続で国内のシクロクロスチャンピオンに輝いている。2008年にシクロクロスの世界チャンピオンに輝くと、2009年にロードに転向。独走力に長けたTTスペシャリストとして存在感を見せ、ブエルタ・ア・エスパーニャでは逃げ切りによるステージ優勝を飾っている。

2位にはボームのチームメイトであるマールテン・ワイナンツ(ベルギー)が入った。ワイナンツはクイックステップ在籍時の2009年には同レースで優勝を飾っており、レース前にはボームと一緒にトレーニングをしたとのこと。

今年のブエルタで手首を骨折後、久々のレース出場となったホスト役のボーネンは15位。アンドレ・グライペル(ドイツ)は6位、ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア)は41位でレースを終えている。

レース内容や選手コメントはベルギーのSport.beより。

レース結果
独走勝利を飾ったラルス・ボーム(オランダ)独走勝利を飾ったラルス・ボーム(オランダ) (c)Cor Vos1位 ラース・ボーム(オランダ)
2位 マールテン・ワイナンツ(ベルギー)
3位 シーン・デヴィ(ベルギー)
4位 トーマス・ヴェルナック(ベルギー)
5位 ドリス・デヴェイナンス(ベルギー)
6位 アンドレ・グライペル(ドイツ)
7位 ブラム・タンキンク(オランダ)
8位 フレデリック・ロバート(オランダ)
9位 ピーター・ヴァンスピィブルック(ベルギー)
10位 イェーレ・ファネンデルト(ベルギー)

15位 トム・ボーネン(ベルギー)
17位 カルロス・バレード(スペイン)
18位 マルセル・シーベルグ(ドイツ)
31位 ビヨルン・ルークマンス(ベルギー)
34位 ジェローム・ピノー(フランス)
40位 ニキ・テルプストラ(オランダ)
41位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア)
44位 マルコ・バンディエラ(イタリア)

text:So ISOBE
photo:Cor Vos