2009年5月16日、オランダで24回目を数えるワンデイレース、ダッチフードバレークラシックが開催され、好調のスプリンター、ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)が勝利した。

2002年覇者ボビー・トラクセル(オランダ、ヴァカンソレイユ)を含む逃げグループ2002年覇者ボビー・トラクセル(オランダ、ヴァカンソレイユ)を含む逃げグループ photo:CorVosオランダで行われる唯一のHC(オークラス)カテゴリーワンデイレースであるダッチフードバレークラシック。それだけにオランダのチームが血気盛んに集結。特にプロツアーチームであるラボバンクは意地と実力を見せつけたいところ。

ワーヘニンヘン、エーデ、レンネン、フェーネンダール、バーネフェルトの5つの街を209.4kmの行程で通過し、その間にはおよそ10個の丘を越える。オランダのワンデイらしく丘陵地帯でのレースだ。スプリント列車を形成するスキル・シマノスプリント列車を形成するスキル・シマノ photo.CorVos
オランダ出身の花形選手たちを先頭にレースがスタート。ボビー・トラクセル(オランダ、ヴァカンソレイユ)、トム・リーザー(オランダ、ラボバンク)、セバスティアン・ロセレル(ベルギー、クイックステップ)、グレッグ・ファンアフェルマート(ベルギー、サイレンス・ロット)、ロイ・クーヴェルス(オランダ、スキル・シマノ)、ヨースト・ファンレイヘン(オランダ、EBHエルスホフ)の6人の選手が逃げを成功させる。

2002年のこの大会の覇者トラクセルが入ったこの逃げは、ラボバンク勢のコントロールする集団にチェックされ、吸収。その後も丘の度にアタックがかかり、逃げが生まれるがどれも決定打とはならず。オーストラリア人グレーム・ブラウンで勝利を狙うラボバンクは、集団の牽引に現オランダチャンピオンのラス・ブームを引っ張り出すなど終日レースを支配した。



土井雪広(日本、スキルシマノ)土井雪広(日本、スキルシマノ) photo.CorVos完璧だったラボバンクの展開は最後の最後で失敗に終った。キャトルジュール・ド・ダンケルクの区間を制して勢いづくケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)のスプリント力を読み切ることができなかったのだ。絶好調のファンヒュンメルはブラウンとの間に充分なリードをとって余裕の勝利を挙げた。

3位には2000年、2001年の今大会の覇者ステフェン・デヨンフ(オランダ、クイックステップ)が入っている。

優勝したファンヒュンメルはスキル・シマノのツール出場予定メンバーリストに名が挙がっている。存在感のあるスプリンターを欠いていた同チームにとってファンヒュンメルの存在は小さくないはずだ。
ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)が勝利ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)が勝利 photo.CorVos
この勝利はツール出場に向けて大きなステップとなるのは間違いない。

ダッチフードバレークラシック2009結果

1位 ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)4h40'35"
2位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)
3位 ステフェン・デヨンフ(オランダ、クイックステップ)
4位 ユルゲン・ローランツ(ベルギー、サイレンス・ロット)
5位 アンドレ・シュルツ(PSK)
6位 トム・リーザー(オランダ、ラボバンク)
優勝したケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)が舌を出す優勝したケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)が舌を出す photo:CorVos7位 ブラム・シュミッツ(オランダ、EBHエルスホフ)
8位 ウィム・ストロティンガ(オランダ、ミルラム)
9位 シモーネ・カダムーロ(イタリア、アミーカチップス)
10位 マーテン・ネイェンス(ベルギー、トップスポーツフラーンデレン)

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