アンカーがRHM9の後継モデルとしてフルカーボンレーシングモデルのRIS9を発表した。ジオメトリーオーダーができるRMZに対し、レディメイドの最高峰に位置づけられるリアルレーシングモデルだ。

アンカーRIS9 レーシングカラー(silver)アンカーRIS9 レーシングカラー(silver) (c)ブリヂストンサイクル

RIS9は「イノベートスティフネス」のコンセプトを掲げ、レーシングモデルに求められる性能を新たに見直したレディメイドの最高峰モデル。

剛性を求める部分としなやかさを必要とする部分を明確に分けたフレーム設計を新たに展開し、今まで以上にシャープさを際立たせたライディングフィールを追求。ヘッド下側のベアリング径を1-1/4インチ径に設定したテーパードヘッドチューブ、プレスフィットタイプのワイドハンガーシェルボトムブラケットの採用によってパワーラインを構成するチューブとの接合面積を増大させ、大幅な剛性の向上を実現した。

フレームのアッパー(トップチューブからシートステー)部分は、ダウンサイジングした細身のチューブによってしなやかさを演出。ハイパワーのペダリングに負けない剛性と、ダンシングの軽さ、そして乗り心地を高次元で融合させることに成功。ロードバイクに必要なキレ味を手に入れている。

アンカーRIS9 レーシングカラー(blue)アンカーRIS9 レーシングカラー(blue) (c)ブリヂストンサイクルアンカーRIS9 レーシングカラー(red)アンカーRIS9 レーシングカラー(red) (c)ブリヂストンサイクル

RIS9が目指したのは、パワフルなペダリングを余すこと無く推進力へと換える剛性、ダンシングにおける俊敏性、そしてハイスピードのダウンヒルにおける正確なハンドリングなどの「イノベートスティフネス」。
そしてテーパードヘッドチューブとワイドハンガーシェルの最新構造に加えて、フレームの各パートに求められる性能を今まで以上に明確化することで単純な剛性アップとは一線を画す優れた剛性バランスを追求。軽量なフレームはヒルクライムにおける軽快な走りも可能とする(市販時の最終重量は10月22日現在未定)。

シフトケーブル類は内蔵式となり、あらかじめ電動コンポーネントにも対応できる汎用性を備える。

フレーム単体基準価格は¥295,000。シマノ・デュラエース+マヴィック・キシリウムSL仕様で、完成車基準価格¥715,000。コンポーネントにシマノ・アルテグラとEXTENZA RR-1Xタイヤを搭載した「RIS9 ELITE」は完成車基準価格 ¥470,000となる。

製品版はサイクルモードでお披露目される予定だ。一般への発売予定は2012年3月となっている。


RIS9フレームのディテール
アンカーRIS9  塗装前の状態(写真はプロトタイプ)アンカーRIS9  塗装前の状態(写真はプロトタイプ) (c)ブリヂストンサイクルシフトケーブルはダウンチューブに内蔵される。Di2化も視野に入れた構造となるシフトケーブルはダウンチューブに内蔵される。Di2化も視野に入れた構造となる (c)ブリヂストンサイクル

ハイパワーのペダリングに負けない剛性を実現するプレスフィットタイプのワイドハンガーシェルハイパワーのペダリングに負けない剛性を実現するプレスフィットタイプのワイドハンガーシェル (c)ブリヂストンサイクルワイドハンガーシェルを採用。ステー下にはDi2バッテリー装着台座を備えるワイドハンガーシェルを採用。ステー下にはDi2バッテリー装着台座を備える (c)ブリヂストンサイクル


RIS9 FRAME
フレームサイズ 430-460-490-520-550mm
フレーム3Pieces HM-Carbon インテグラルヘッド、Pressfit BB、フロントフォークHM-Carbon Monocoqueストレート形状スーパーオーバーサイズ
フレーム単体基準価格 ¥295,000( 税抜¥280,952)