が流れていた2チームが本当に合併する。レオパード・トレックがプレスリリースでレディオシャックとの実質的な合併を発表した。チームレオパード・トレックはわずか1年で消滅。主要メンバーがチームレディオシャックに合流する。

レオパードはスポンサーのレディオシャックとニッサンが、2012~2013シーズンにレオパードトレックに加わると発表した。レオパードはワールドツアーライセンスを保持。チームはレディオシャック・ニッサン・トレックサイクリングチームとして来季から走る。

チーム・レディオシャックチーム・レディオシャック (c)Makoto.AYANOレオパード・トレック 手を振るファビアン・カンチェラーラレオパード・トレック 手を振るファビアン・カンチェラーラ (c)Makoto.AYANO


チームのパトロン、資産家のフラヴィオ・ベッカ氏はリリースでこうコメントしている。「我々が1月にスタートしてからの2011年は見習い期間だった。もっとよいリザルトを残すつもりだ。現代のサイクリングシーンでは、前進していくためには強いスポンサーの存在が不可欠だ。この若いプロジェクトにとって、今日という日は大いなる前進への指標になるだろう。世界的なパフォーマンスをもつ2つのチームの融合は、頼もしさを増すだろう。私は我々のアスリートたちを待つ明るい将来を、そしてチームのパフォーマンスに高い期待をもっている。これは関係するすべてのスポンサーにとって大きな戦略的な動きだ」。

チームは引き続きルクセンブルグを拠点とする。気になるのは2チームの合併により、残る選手、残れない選手だ。
チームリリースによればレオパード・トレックからファビアン・カンチェラーラ、アンディとフランクのシュレク兄弟がチームを率いること、チームレディオシャックからクリス・ホーナーとアンドレアス・クレーデン、マシュー・ブシェ、ヤネス・ブライコヴィッチ、ネルソン・オリヴェイラが合流すること、レオパードからは3人の他にロバート・ワグナーが残ることを伝えている。そして残りのメンバーは期限までに決める、と締めくくられている。

その中には別府史之の名前はない。交渉中にあると言われるグリーンエッジとの契約はまだ済んでいないようだが、まもなく公式発表があると思われる。

なお規定によりチーム名はレディオシャック、ニッサン、トレックのうち2つが登録チーム名に残ることになるだろう。

※追記 チームレディオシャックの運営事務所CSEプロサイクリングLLCからもリリースが出された。リリースによれば新チームは引き続きがん患者支援活動「リブストロング」を継続すること、そして新チームのマーケティングに関するマネジメントはCSEプロサイクリングLLCが行い、ヨハン・ブリュイネール・スポーツマネジメントが指揮をとることが発表された。
リリースではレオパードからのリリースに記載のないジェシー・サージェント(ネオプロ)、ベン・キング、ヤコブ・フルグサング、アイマル・スベルディア、ダニエーレ・ベンナーティが新チームのメンバーとなることを伝えている。

詳細なチーム体制は9月15日にリリースで発表すると記されている。





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