世界最大の自転車ショー、ユーロバイクがドイツ南部、スイスとの国境に近い街フリードリヒスハーフェン(Friedrichshafen)で8月30日より開幕した。世界の自転車関係者が注目するユーロバイクの初日は、試乗をメインにしたDEMO DAYを開催。素晴らしいフィールドで、充実したテストライドが行なわれた。

ユーロバイクは今年もDEMO DAYで開幕ユーロバイクは今年もDEMO DAYで開幕

民族衣装で地元のPR民族衣装で地元のPR ユーロバイクは世界45カ国より、1180もの出展者が集まる世界最大の自転車ショー。100カ国から40,000人を越えるトレーダーが集結し、各国のジャーナリストも1,700人を数える、まさに世界最大級の自転車ショーだ。

ショーの初日となる8月30日は、メイン会場の展示に先がけてDEMO DAY(デモデイ)と呼ばれる恒例のテストライドが開催された。会場となるのは、巨大なメッセが連なるユーロバイクのメイン会場からクルマで40分ほど走った場所で行なわれる。

参加者の多くはショー会場から専用のシャトルバスで、あるいはクルマでDEMO DAYの会場を目指す。到着した場所は典型的な郊外の田舎町。わざわざこの場所でDEMO DAYを開催するのもワケがある。それはテストライドに絶好のフィールドが広がっているからだ。

会場には早くから多くの人で賑わった会場には早くから多くの人で賑わった 周辺は視界の開けた広大な景色が広がる周辺は視界の開けた広大な景色が広がる


会場にはMTBやロードバイクはもちろんのこと、クロスバイクやトレッキングバイク、e-Bikeと呼ばれる電動自転車、それにリカンベントやジャンル不明の自転車まで、あらゆるジャンルのバイクが集まっている。さらにバイク本体だけでなく、ホイールやコンポ、ペダルなどのパーツ類、またウエアやギア、それにサプリメントに至るまで、自転車に関係するあらゆるアイテムが揃い、多くが実際に体験できるようになっている。

お目当てのバイクを求めて順番待ちお目当てのバイクを求めて順番待ち 欧州ならではのこんな自転車も出現欧州ならではのこんな自転車も出現


各国のジャーナリストやトレーダーにとって、DEMO DAYは最新モデルをいち早く試すことのできる格好の機会。会場は早くから多くの人で賑わい、人気のブランドやバイクには長蛇の列ができるほど。中には予約を入れて整理券を確保しなければ、試乗ができないような人気モデルもある。

人気のバイクには長蛇の列ができていた人気のバイクには長蛇の列ができていた 試乗コースに向けて出発試乗コースに向けて出発


多くの試乗モデルの中から、さっそく1台を借り出しコースに走り出してみた。会場から一歩外に出ると、そこはなだらかな丘が続く牧草地。まるで絵に描いたような欧州の牧歌的な景色が広がるその場所が、テストライドのコースに設定されている。走り出してみると軽めのアップダウンが連なり、目の前に広がる景色はため息が出るほど素晴らしい。

さっそく最新モデルを借り出して走り出したさっそく最新モデルを借り出して走り出した 目の前に広がる景色は素晴らしいロケーション目の前に広がる景色は素晴らしいロケーション


試乗コースは、オフロードコースが距離と難易度により3種類、ロードコースは2種類が設定される。コースには方向を示す小さな標識はあるものの誘導員などは不在。そのためコースや試乗時間はライダーにある程度任されることになるので、気になるモデルを思う存分試すことができる。そのスケールの大きさと、シチュエーションを考えれば、わざわざこの不便な田舎町まで来た甲斐があるというものだ。
そんなところが巨大なメッセ会場で翌日から行なわれるユーロバイクとともに、DEMO DAYの人気が高い理由のひとつといえる。

このユーロバイクの模様は引き続き、現地からのレポートで順次お届けします。ご期待ください。


photo&text : Takashi.KAYABA

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