第66回ブエルタ・ア・エスパーニャは、実に33年ぶりにバスク地方を通過する。後半はラ・マンサネーダとラ・ファラポーナ、そして「魔の山」アングリルの頂上ゴールに注目。今年も首都マドリードで3週間の闘いが締めくくられる。

8月31日(水)第11ステージ
ベリン~エスタシオン・デ・モンターニャ・マンサネーダ 167km(頂上ゴール) →コースマップ


ブエルタ・ア・エスパーニャ2011第11ステージ・コースプロフィールブエルタ・ア・エスパーニャ2011第11ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.com休息日明けの第11ステージは、ブエルタ初登場のラ・マンサネーダ頂上ゴールが設定されている。4年ぶりにガリシア州に戻ってくるブエルタは、ベリンから山間部を北上。前半から3つのカテゴリー山岳が設定されているものの、やはり勝負が決まるのは最後の超級山岳ラ・マンサネーダだろう。標高1750mのスキー場に向かって、19km(実質的な登坂距離は30km)に及ぶ長い登りを進む。ここでマイヨロホ候補はさらに絞り込まれるが、まだ栄冠の行方は定まらない。何しろ今年は頂上ゴールが6つ。まだラゴス・デ・ソミエド、アングリル、そしてペーニャ・カバルガの頂上ゴールが残っている。


9月1日(木)第12ステージ
ポンテアレアス~ポンテベドラ 167.3km →コースマップ


ブエルタ・ア・エスパーニャ2011第12ステージ・コースプロフィールブエルタ・ア・エスパーニャ2011第12ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.comガリシア2日目のこの日、選手たちは大西洋に面した海岸線を縫うように走る。前後を難関山岳ステージに挟まれた所謂“つなぎステージ”であり、総合上位陣は来る決戦に向けてリカバリーに励む。レース中盤にかけて標高400mクラスの3級山岳を2つ通過するが、ゴールまで距離が有るため勝負には影響しない。ポンテベドラでは、スプリンターチームがトレインを組んでの大集団スプリントが久々に繰り広げられるはず。3週間後に迫るロード世界選手権に向けて調子を上げるスプリンターたちが火花を散らす。この頃にはポイント賞候補も絞り込まれているはずだ。


9月2日(金)第13ステージ
サリア~ポンフェラーダ 158.2km →コースマップ


ブエルタ・ア・エスパーニャ2011第13ステージ・コースプロフィールブエルタ・ア・エスパーニャ2011第13ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.comサリアからポンフェラーダまでの短い158.2kmコースには5つのカテゴリー山岳が詰め込まれている。特に注目したいのが、70km地点の1級山岳フォルゲイラス・デ・アイガス峠と96km地点の1級山岳アンカレス峠。総合で順位を落としている選手は、ここで起死回生のアタックを仕掛けてくるかも知れない。しかしゴール地点ポンフェラーダの手前は平坦基調であり、集団に挽回の猶予が与えられている。山岳で集団に食らいついたスプリンターたちによる勝負に持ち込まれる可能性もある。様々なタイプの選手にチャンスがあるコースレイアウト。サプライズが起こりやすいとも言える。


9月3日(土)第14ステージ
アストルガ~ラ・ファラポーナ/ラゴス・デ・ソミエド 175.8km(頂上ゴール) →コースマップ


ブエルタ・ア・エスパーニャ2011第14ステージ・コースプロフィールブエルタ・ア・エスパーニャ2011第14ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.comこの日はアストゥリアス州の山岳地帯を175kmかけて北上する。第11ステージのラ・マンサネーダに続き、この第14ステージのラ・ファラポーナ頂上ゴールもブエルタ初登場だ。後半にかけて連続する2級山岳ラ・ベンタナ峠と1級山岳サンロレンソ峠、そして超級山岳ラ・ファラポーナがマイヨロホ候補たちに休む暇を与えず、脚を試す。登坂距離16.8km・高低差1015mのラ・ファラポーナは、中盤から平均勾配が10%を超える。個人TTでタイムを失った選手たちがここぞとばかりにアタックを連発するだろう。手前のラ・ベンタナ峠とサンロレンソ峠の下りにも要注意だ。


9月4日(日)第15ステージ
アビレス~アングリル 142.2km(頂上ゴール) →コースマップ


ブエルタ・ア・エスパーニャ2011第15ステージ・コースプロフィールブエルタ・ア・エスパーニャ2011第15ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.com世界にその名を轟かす「魔の山」が3年ぶりにブエルタに帰ってくる。平均勾配10.2%・最大勾配23.5%の悪名高き超級山岳アングリル峠が、142.2kmの短いコースの最後に鎮座する。後半にかけて13〜20%の勾配を刻むアングリルは、トップ選手でもバイクが蛇行するほどの激坂であり、ヨーロッパで一二を争うほどの難易度。最後に登場したのは2008年で、当時はアルベルト・コンタドール(スペイン)がステージ優勝を飾っている。この激坂決戦は今大会のクライマックス。1つ手前の1級山岳コルダル峠からポジション取りを懸けた激しいバトルになるはずだ。


9月5日(月)休息日

9月6日(火)第16ステージ
ビリャロマーナ・ラ・オルメダ~アーロ 203.6km →コースマップ


ブエルタ・ア・エスパーニャ2011第16ステージ・コースプロフィールブエルタ・ア・エスパーニャ2011第16ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.comブエルタのマイヨロホ争いは休息日前のアングリルで一段落。最終週は首都マドリードに向けて比較的難易度の低いステージが続く。ビリャロマーナ・ラ・オルメダからアーロまでの203.6kmで行われる第16ステージは正真正銘のスプリントステージ。カテゴリー山岳は無く、しかもゴール地点アーロまでは下り基調。スプリンターチームが猛烈な勢いで逃げを追う光景が見られるはず。ゴールの僅か10km手前に置かれたスプリントポイントを含め、2度のスプリントが繰り広げられることになりそうだ。


9月7日(水)第17ステージ
ファイスティーノV/オヨン~ペーニャ・カバルガ 211km(頂上ゴール) →コースマップ


ブエルタ・ア・エスパーニャ2011第17ステージ・コースプロフィールブエルタ・ア・エスパーニャ2011第17ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.com合計6つ設定された頂上ゴールの最後を飾るのがこの第17ステージ。しかし第14ステージ(ラ・ファラポーナ)や第15ステージ(アングリル)と比較すると、コース全体の難易度は低めだ。超級山岳ペーニャ・カバルガは、6.1kmと短いながらも、海沿いから標高565mまで一気に駆け上がるシャープな登り。平均勾配は10%に届きそうな勢いで、その最大勾配は18%に達する。211kmという今大会最長コースの最後に、パンチ力が要求される刺激的な山岳バトルが繰り広げられる。ここで首位を守った/奪った選手がマドリードでマイヨロホを受け取る可能性は高い。


9月8日(木)第18ステージ
ソラレス~ノハ 174.6km →コースマップ


ブエルタ・ア・エスパーニャ2011第18ステージ・コースプロフィールブエルタ・ア・エスパーニャ2011第18ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.com第18ステージはカンタブリア州北部に広がる標高の低い山岳地帯を走る。登場するカテゴリー山岳は、3級、2級、1級、3級、3級の5つ。ゴール53km手前の1級山岳アリサス峠を乗り切ることができれば、スプリンターにもチャンスが生まれるだろう。しかしレースはすでに3週目に突入しており、成績を残せていない選手たちが逃げ切りを狙って果敢にアタックするはず。スプリンターチームの引きが緩ければ、大逃げが決まる可能性は十分にある。ゴール地点ならびに翌日のスタート地点は、ビスケー湾に面したリゾート地ノハだ。


9月9日(金)第19ステージ
ノハ~ビルバオ 158.5km →コースマップ


ブエルタ・ア・エスパーニャ2011第19ステージ・コースプロフィールブエルタ・ア・エスパーニャ2011第19ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.com実に33年ぶりにブエルタがバスク州に脚を踏み入れる。バスクはこれまでも多くのロードレーサーを輩出しているが、70年代後半に巻き起こった独立運動の影響で、32年にわたってブエルタのコースに組み込まれていなかった。第19ステージのゴール地点はバスク最大の都市ビルバオで、2級山岳エル・ビベロ峠を含む周回コースを2周してゴール。登坂距離4.2kmで高低差360mを登るこのエル・ビベロ峠が、レースにスパイスを加える。オレンジジャージが目印の地元エウスカルテル・エウスカディ勢は、使命感をもって総攻撃を仕掛けてくるだろう。


9月10日(土)第20ステージ
ビルバオ~ビトリア 185km →コースマップ


ブエルタ・ア・エスパーニャ2011第20ステージ・コースプロフィールブエルタ・ア・エスパーニャ2011第20ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.com最終日前日の第20ステージは、バスクのビルバオからビトリアまでの185km。合計4つのカテゴリー山岳が設定されており、その締めくくりが登坂距離5.5km・高低差505mの1級山岳ウルキオラ峠だ。ブエルタの山岳賞争いはここで決する。ウルキオラ峠は平均勾配が9.2%に達する急勾配の登りだが、頂上からビトリアのゴールまで47kmにわたって平坦路が続く。エースが単独で飛び出すのではなく、チームが総力を挙げてライバルたちを引き離しにかかるだろう。ここまで3週間を闘い続けた脚が悲鳴を上げる。


9月11日(日)第21ステージ
ハラマ・サーキット~マドリード 95.6km →コースマップ


ブエルタ・ア・エスパーニャ2011第21ステージ・コースプロフィールブエルタ・ア・エスパーニャ2011第21ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.com最終日は恒例のマドリードステージ。ツール・ド・フランスのパリ・シャンゼリゼと同様、ブエルタも開催国首都の目抜き通りにゴールする。1974年にチームタイムトライアルが行われた郊外のハラマ・サーキットをスタートし、リーダーチームを先頭に、選手たちがマドリードに凱旋。最後は5.7kmの周回コースを12周。2つの90度コーナーと3つの180度ターンを含む平坦コースで第66回ブエルタは締めくくられる。3週間を闘い抜いたスプリンターたちによる華々しいバトルに注目。そして今年もシベレス広場でマイヨロホ授与式が行われる。


text:Kei Tsuji
image:www.lavuelta.com
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