2012モデルのピナレロのラインナップは鮮烈だ。なぜなら従来はハイエンドとミドルクラスに限られていた左右非対称デザインが、エントリークラスにまで採用されたのだから。最先端の設計思想を盛り込み、ネーミングも一新したピナレロのエントリークラスを紹介していこう。

カーボンバイクのエントリーがネーミングも含め一新 FP DUE(デュエ)

FP DUE 551/SKYFP DUE 551/SKY

ピナレロのカーボンバイクのエントリーグレード、FP2がフルモデルチェンジ。ネーミングも新たに「FP DUE(デュエ)」として生まれ変わった。イタリア語で数字の2を表す DUE(デュエ)の名称を与えられたニューモデルの最大のニュースは、やはり左右非対称デザインを取り入れたこと。

具体的な左右非対称の箇所は、前後ホイールを支持するフォークとバックを中心に構成される。まずフロントはピナレロのアイコンともなっている、ONDAフォークが一新。左右非対称の設計思想に基づいた、新型のフロントフォークに変更された。またリアホイールを支えるONDAバックステーも、同じく左右非対称の構造に変更。剛性バランスが最適化され、より効率的な走りに貢献するフレームとなった。

FP DUE 555/White RedFP DUE 555/White Red またカーボンではエントリーモデルとなるこのデュエも、ロードバイクで重要なファクターであるヘッド周りの剛性アップを施している。それはヘッドの下側ベアリングをドグマなどと同じく、1-1/2サイズに大径化したことだ。もともとハンドリングの良さでは定評のあるピナレロのONDAフォークだが、今回の剛性アップを施したことでますます安心感が高まった。

カラーはチームスカイをイメージさせる、ブラック/スカイブルーのSKYと、精悍なホワイト/レッドの2色。105を搭載し、完成度の高いモデルに仕上がっている。


FP DUE シマノ105 10S 完成車
カラー:551/SKY, 555/White Red
サイズ:44SL, 47SL, 51, 53, 55, 57, 59 ※57以上は受注発注
マテリアル:24HM12Kカーボン
フロントフォーク:ONDA FP 24HM12Kカーボン・アシンメトリック 1"1/8-1"1/2
メインコンポ:105 10Sブラック、クランク:105 ブラック・コンパクト、ホィール:WH-R500、ハンドル:MOstアルミコンパクト ※ペダル別
希望小売価格:105仕様完成車 248,000円




アルミで左右非対称デザインを実現した FP UNO(ウノ)

FP UNO 544/MovistarFP UNO 544/Movistar

ピナレロFPシリーズののボトムエンドを担うアルミ+カーボンのハイブリッド、FP1もフルモデルチェンジ。こちらもネーミングが変更され、イタリア語で数字の1を表す「UNO(ウノ)」という呼び名になった。やはりトピックスは左右非対称デザインの採用。しかもアルミのメインフレームに至るまで、ハイドロフォーミングを用いてアシンメトリック(左右非対称)化された。

もちろんONDAフォークやONDAバックステーといった足下は、カーボン製の左右非対称デザイン。末弟モデルとはいえピナレロとしての血統を盛り込む姿勢には関心する。
搭載されるコンポは、発表間もないシマノ・ティアグラ10スピードを装備。しかもSTIレバーには105を採用するという、将来のアップグレードにも嬉しい配慮がされている。

カラーはシャープなグラフィックの4色。もちろんUCI認定フレームとして、レースにも安心して出場できるエントリーモデルだ。

FP UNO 547/WHITEFP UNO 547/WHITE FP UNO 546/BCFFP UNO 546/BCF


FP UNO 545/SkyFP UNO 545/Sky FP UNO シマノTiagra 10S 完成車
マテリアル:アルミハイドロフォーミング6061-T6 + 24UDカーボン
フロントフォーク:ONDA FP 24UDカーボン アシンメトリック
サイズ:44SL, 46SL, 50, 52, 54, 56(C-C)※57.5以上は受注発注
カラー:544/Movistar, 545/SKY, 546/BCF, 547/White
スペック:メインコンポ/シマノTiagra 10S、 クランク/Tiagra・コンパクト、SITレバー/105、ホィール/WH-R500、ハンドル/MOst アルミコンパクト、※ペダル別
希望小売価格:Tiagra 10S完成車 188,000円